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二世帯住宅へリフォームするなら覚えておきたい基礎知識と費用感

 
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ご高齢になられた親世代への不安。介護の問題。経済的な要因。さまざまな理由から一世帯住宅から二世帯住宅へリフォームしたいと考えている方が増えています。

 

今回は、二世帯住宅へリフォームするときに覚えておきたい基礎知識と気になる費用感について紹介していきます。

 

1: 二世帯住宅へのリフォームを検討するタイミングとは

一世帯住宅から二世帯住宅へリフォームを検討するタイミングは、正直なところご家庭の事情や、暮らし方の変化によって様々であるというのが答えです。

ただし、次のような検討タイミングは多いので、あなたが検討中ならタイミングを知る参考になるかもしれません。

(1)育児や経済的な要因が不安

働き方改革や女性の社会進出。親世代の年金低下や医療費アップなど、喜ばしいこともあれば、「何とかならんですか」というようなこともあるのが社会です。

 

もし、ママ世代が働いておられるのであれば、親世代と一緒に暮らすことで安心してお子さんのサポートをお願いすることができます。

 

保育園への送り迎え。突然の病気。どちらもサポートがないと対応するのが難しいことばかりです。

 

また、経済的な不安をお持ちの場合なら、二世帯住宅へリフォームすることで、

 

  • 住居費
  • 光熱費
  • 食費

 

こういった毎月必要となる生活費を抑えることもできるでしょう。

(2)介護が気になる

ご高齢になられた親世代。気になるのが介護問題ではないでしょうか。

 

親世代とお子さん世代が離れたところに住んでいる場合、毎週末に親の家へ通って家事の手伝いをするとなると、時間も交通費も体力もかなりきつくなってきます。

 

また、親の具合が悪くなったときに迅速な対応が難しいということもありますね。

 

このようなタイミングは、お互いが安心できる環境として二世帯住宅へのリフォームを検討される時期だといえます。

(3)自分専用の場所

二世帯住宅というと、親世代と子世代が一緒に住むという印象ですが、子世代が自分のお子さんへ「専用の場所」を用意する方法としても使えます。

 

新築の住宅を購入されたときは、新婚で夫婦だけだった。そのうち一人目が生まれ、月日がたつとお子さんも大きくなり「自分の部屋」を欲しがるようになってきます。

 

このようなタイミングは、夫婦だけで使っていた住宅の部屋を、上手に分けて二世帯にすることで「お子さん専用の場所」としてリフォームすることもできます。

 

2: 二世帯住宅へリフォームするなら間取りが重要

二世帯住宅へリフォームするとき、誰もが悩むのが間取りです。

 

二世帯住宅における間取りは、一世代住宅の間取りよりもかなり重要な要素を含んでいます。というのも、生活習慣や時間の使い方、価値観なども違う世帯が一緒に暮らすのですから、大変デリケートな部分を考慮しなくてはいけません。

(1)完全同居

二世帯が同じ空間で暮らす間取りです。

一般的には、寝室や子供部屋などは分けられますが、玄関やダイニング、リビング、お風呂やトイレ、キッチンは共用です。

 

この間取りのメリットは、家族全員がにぎやかに暮らせるということでしょう。いつも誰かがいるという安心感もあり、昭和の日本的な暮らしを体験できます。

 

デメリットは、それぞれのプライベートを守りにくいということです。

また、美意識に関しては

 

  • 玄関
  • キッチン
  • トイレ
  • お風呂

 

を共用しますので、お互いの感性が一致していないと、かなりのイライラを感じる原因にもなりかねません。

(2)完全分離

同じ建物の中に、二つの世帯が住むようになっている間取りです。よくある間取りとしては、一階が親世代、二階が子世代。

 

一階と二階は、内部の階段でつながっているというのが多いです。

 

この間取りのメリットは、お互いにプライベートを守りやすいということ。お互いに何かあったときは、階段ひとつで簡単に行き来できるということです。

 

デメリットは、すべてが2つ必要になるので費用がかさむことですね。

(3)一部同居(共用)

玄関やお風呂を共用し、それ以外は別々の空間になっている間取りです。

 

お互いが共有するスペースもあるため、安心を感じながらもお互いにプライベートを守りながら暮らすことができます。

 

この間取りのポイントは、共用部分をどこにするのか。お互いのスペースのバランスをどうするのか。ここを決めるのが難しいということです。

 

親世代は共有部分を広く多くと希望しがちです。子世代は「玄関くらいでいいんじゃないの」というのが本音でしょう。

 

この食い違いのバランスが少ないご家庭に向いている間取りだと思います。

 

3: 二世帯住宅へリフォームすると費用はどれくらい?

建物の広さや構造にもよりますので、一概に「○○万円」とは言えませんが、今お住まいの住宅を取り壊して二世帯住宅へ建て直すことを考えると、これまでの経験からでは「約1000万円」は安くなることが多いです。

 

先ほどお話しました、間取りによっても費用の違いは発生しますが、建て替えよりは安くなるケースがほとんど。

 

まれにリフォームしようと調査すると、耐震性に問題があることがわかり「建て替え」の方が安いということもゼロではありませんが、もともとの住宅がきちんとしっかり建てられていることを前提にすると、二世帯住宅へのリフォームは費用面でも大きなポイントになることは確かです。

 

4: 二世帯住宅のリフォームを成功させるポイントとは

それでは最後に、二世帯住宅のリフォームを成功させるポイントを紹介します。

これまでの経験から申し上げますと、次のポイントが成功への大切なカギになっています。

(1)プライベート

二世帯住宅で成功しない理由として多いのが、お互いのプライベートが確保できないという理由です。

 

これは誰しも仕方のないことですが、最初はお互いに「遠慮」がありますので上手くいきます。でも、少しずつ慣れてくると価値観が違うとか、片づけ方が違うとか、掃除の方法が違うとか。

 

生活スピードや時間帯も違っていますので、いつまでも良い関係を維持することはかなり難しいでしょう。

 

想定しているよりも「多めのプライベートな空間」を間取りで設計することが重要です。

(2)法的に問題

二世帯住宅のリフォームで建坪を増やす計画をされることがあります。

この場合、建物の容積率や建坪率に問題がないか確認しておきましょう。

 

また、これは専門家に診断してもらわないと難しいですが、耐震性能が不足している場合は二世帯住宅へリフォームできないこともあります

 

法的な問題をクリアしているのか、具体的な検討へ入る前に確かめておきましょう。

(3)ローン

イヤな話ですが、親子関係であっても金銭トラブルは発生します。

お互いにどれくらいの費用を出すのか。

相続税はどうなるのか。

ローンの名義は誰にするのか。

 

ローンの組み方やライフプランを考えた返済計画は、ファイナンシャルプランナーさんへ相談されるのが良いでしょう。

税金関係は税理士さん。相続に関しては紛争が起こりそうにないご家庭なら司法書士さん、紛争が起こる可能性があるのなら弁護士さんへ相談されると安心です。

(4)リフォーム会社

二世帯住宅のリフォームも「リフォーム」ですから、どこに依頼しても同じように感じると思います。

 

でも、今回お話しましたように、二世帯住宅へのリフォームは、ただのリフォームとは違い「二つの世帯の意見と不安」を上手に聞き出し、お互いが幸せになれるポイントを一緒に見つけなくてはいけません。

 

ここは設計や技術ではなく「人間力」が必要な部分です。二世帯で暮らそう考えている方の間に入り、寄り添いながら本音も交えて相談できる二世帯住宅専門のリフォーム会社を選ばれるのが良いでしょう。

 

5: まとめ

二世帯住宅へのリフォームについてお話してきました。

 

今回お話しました内容を参考にして、いつまでも「丁度いい距離感」を保ち、お互いの価値観や生活習慣を認め合いながら安心して暮らしていける、そんな住宅を手に入れてもらいたいと思います。

 

二世帯住宅へのリフォームで、不安がある、相談したいけれど近くにできる人がいない、近くだからこそ話したくない、そんな方は「アップクラフト」までお問い合わせください。

 

無理な売り込みや、しつこいセールスは一切ありませんので、安心してご相談いただければ幸いです。

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