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介護と内装室内リフォームの関係性~知っておくと安心できるポイント

 
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介護は突然始まることが多いものです。でも5年前や10年前から介護を意識した内装室内リフォームを検討される方は多くありません。

 

しかし、実際に介護が必要になったとき「あのときに考えておけば良かった」と後悔される方もいらっしゃいます。

 

もしあなたがご自宅の内装室内リフォームを検討されているタイミングなら、今回お話する「介護」と内装室内リフォームの関係性を知っていただき、リフォーム内容に加えていただければ幸いです。

 

1: 安心できる介護リフォームとは

介護のためのリフォームというほど意識していなくても、あなたが50代以上でリフォームを考えていらっしゃるなら「安心できる介護」のためのリフォームを少しでもかまいませんから検討内容に加えていただきたいと思います。

 

というのも、次からお話するようなケースがある日突然起こり、介護もしなくてはいけないし、でも、スムーズにできる内装室内になっていない・・・。ということで混乱され、慣れていないコトをする上での混乱ですからイライラが溜まり、言わなくても良い一言から順調に介護をスタートできないこともあります。

 

(1)よくある悩み

最近増えているのが50代以降の梗塞です。梗塞には脳梗塞や心筋梗塞があります。

 

梗塞は前触れなく起こりますし、起こってしまうと多くの場合、カラダの一部にマヒが残ってしまう可能性が高いものです。

 

こうした場合、これまでと同じ作りのお家ではスムーズな生活を送ることが難しくなりますから、介護や介助が必要になりますし、介護や介助を行いやすく受けやすい作りにリフォームする必要が出てきます。

 

予めこうしたことを想定していれば、対処する方法も浮かんできますが、何も想定しなければどうでしょう?

 

マヒが残った状態ですからリハビリもしなくてはいけません。介護認定の申請も必要です。その上でのリフォームになりますから、生活の流れが大きく変化し、介護する人もされる人も強いストレスを受けることになります。

 

人はストレス状態が続くと、思いも寄らない言動や行動をすることが増え、特に家族間ですと遠慮がありませんので、介護や介助を家族間でスムーズに進めることが困難になるケースもあります。

 

(2)お悩みを解決する方法

こうした悩みを解決する方法として、ご理解頂きたいのは次のポイントです。

 

  • 介護リフォームを検討しておく
  • 介護リフォームで補助金を受けるためには「介護認定」を受ける必要がある
  • ケアマネージャーさんに相談し適切な改修プランを検討する必要がある

 

この3つを最低限覚えておいていただく必要があります。

 

特にご自宅の介護リフォームで補助金制度を活用したいという場合、「要介護認定」「ケアマネージャーへの相談」は必須になってきます。急いで介護リフォームしようとするあまり、この2つを無視すると補助金制度を活用できないことになります。

 

(3)安心できる介護リフォーム

安心できる介護リフォームのためには、50代以降で内装室内リフォームを行うとき、できるだけ介護が必要になったとき対応できるリフォームを検討しておくことです。

 

例えば、トイレや浴室、廊下などに手すりを設置しておく。これだけでかなり楽になります。

 

また、お部屋の出入り口の「敷居」「段差」を極力無くしておく。こうした、ちょっとした部分を介護することになった場合を想定して対応しておくことが大切です。

 

2: 介護リフォームのタイミング

介護リフォームを検討するタイミングについてお話しておきます。基本的には50代を過ぎてから内装や室内リフォームをされる場合、介護を考えたリフォームを意識していただきたいところです。

 

(1)ケガや転倒

廊下や部屋の出入りで転倒したことはありませんか?夜に廊下を歩くとき、壁に手を添えながら歩くことはありませんか?

 

こうした事象が増えてきているのなら、介護リフォームのタイミングです。

 

転倒事故は骨折などのケガをすることが多く、ケガによって介護が必要になる可能性が増えてきます。

 

介護や介助が必要にならないよう、未然に防ぐ意味からも介護リフォームを検討しましょう。

 

(2)自分で出来ることを維持

介護や介助が始まった場合、介護や介助をされる側の人の自立心を養うためにも、自分でできることを維持する(または増やす)ために、介護リフォームを行いましょう。

 

全部一人でできなくても、わずかな手伝いでできることが増えれば、本人様もご家族も負担が減り、介護を続けることが楽になります。

 

(3)家族の余裕

介護する側の人の余裕を増やすことこそ、介護全体の負担を減らすことにつながります。

 

肉体的な疲労、精神的な負担を軽減するためにも、介護リフォームは不可欠です。

 

(4)タイミングを逃すと困ったことに

こうした理由があるのですが、介護リフォームのタイミングを逃す方もいらっしゃいます。

 

そうすると、介護される側も介護をする側も肉体的な疲労と精神的な負担が増し、お互いにイライラすることが増えてきます。

 

心の余裕を持てるからこそ、介護や介助は続けることができます。これは介護や介助を受ける側も同じです。

 

毎日の生活を少しでも楽に、スムーズに、笑顔で過ごすために介護リフォームを検討しておきましょう。

 

3: 補助金を活用するケースのポイントと注意点

介護リフォームは補助金を活用することができます。

 

(1)介護保険

要介護認定された方がいらっしゃる場合、バリアフリー対策のための住宅リフォームは補助金を受けることが可能になります。

 

具体的には、次のような工事が補助金対象になります。

 

  • 手すりの取り付け
  • 段差の解消
  • 滑り防止
  • 引き戸を扉へ交換
  • 洋式便器への取り替え

 

この場合のポイントは、先ほどもお話しましたが

 

  • 要介護認定
  • ケアマネージャーさんへの相談

 

この2点が重要になってきます。

 

少し面倒に感じますが、ご家族が事故や梗塞などで入院され、マヒなど後遺障害が残りそうな場合は、速やかに「要介護認定」の申請をすることです。これを忘れていると、ケアマネージャーさんへ相談することもできませんので何も進まなくなります。

 

(2)自治体

自治体から補助金を受けられるケースもあります。こちらは自治体によって金額や条件が違っていますので、自治体窓口で確認してからリフォームするようにしておきましょう。

 

  • 補助金の条件
  • 申請時期
  • 申請方法(一般的にはリフォーム工事前に申請すること多いです)

 

この3点に注意してください。

 

4: まとめ

介護する人、介護をされる人。どちらにとってもできるだけイライラすることを減らしながら、心に余裕を持って暮らせるのが一番。

 

そのためには、介護する人が「楽」できるお家の仕組み。介護される人が「自分でできる」ことを増やせる仕組みを持った内装や室内にしておくことが大切です。

 

本当にちょっとした介護リフォーム(手すりや段差の解消など)によって、介護される人が一人で玄関まで出られるとか、一人でトイレへ行けるとか、こうしたことが増えるとお互いに生活が楽になっていきます。

 

慌てる前に「介護リフォームをするならどうする?」って考えておきましょう。

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