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二世帯住宅で暮らしやすく!完全分離は左右上下どちらがおすすめ?

 
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景気の動向や働き方の多様化。ライフスタイルの多様化も関係していると思いますが、二世帯住宅へのリフォームを検討される方が増えています。

 

そして二世帯住宅には、

 

  • 完全同居
  • 一部同居
  • 完全分離

 

大きくわけると、この3つのタイプがあるのですが、お互いの家族のライフスタイルや価値観を尊重される方々が増えているため、完全分離を最初に検討いただくことが増えています。

そこで今回は、完全分離タイプの中でも、左右に分離するのか、上下に分離するのか、どちらがおすすめなのかについてお話していきます。

 

1: 完全分離型のメリットとデメリットとは

はじめに二世帯住宅の中でも人気の「完全分離」タイプのメリットやデメリットをおさらいしておきましょう。

 

(1)メリット

まずは完全分離タイプのメリットから見ていきましょう。

 

[1]プライバシーの確保

お互いの家族が必要なタイミングだけ一緒に暮らすため、普段の暮らしの中ではプライバシーの確保が出来やすいというメリットがあります。

完全同居や一部同居の場合ですと、休日にリビングでくつろぐのも難しい気持ちになるかもしれません。しかし完全分離ですと、こういったシーンがありませんので、自分たちの暮らしを充実して楽しむことができるでしょう。

 

[2]税制優遇

税金に関しては税理士さんへ相談いただくのがおすすめですが、ざっくりお話しますと、

  • 相続税
  • 固定資産税
  • 不動産取得税

こういった税金の減税措置が受けやすくなるというメリットもあります。ご自身で確認される場合は、自治体によって二世帯住宅の定義が違うことや独自の減税制度がありますので、必ず自治体窓口へ確認してください。

 

[3]将来の資産運用

完全分離タイプの二世帯住宅は、将来、どちらかの世帯分を「賃貸」し、資産運用をスタートすることも可能です。

完全分離タイプは、水回りをはじめ、暮らしに必要な間取りや設備が2世帯分ありますので、こうした資産運用も比較的簡単にスタートできます。

 

[4]費用負担

別々に戸建て住宅を持ち、別々にリフォームをするよりも費用負担が軽くなるケースも多いです。

ご実家が広いのなら、完全分離タイプの二世帯住宅にすることでローンの返済も楽になる可能性が出てきます。

 

[5]ほどよい距離のサポート

いつも顔を見て過ごすのではありませんから、お互いにサポートが必要なときだけ気持ち良く付き合える距離感も完全分離タイプのメリットです。

世代の違い、生活スタイルの違い、価値観の違い。いくら気をつけていても一緒に居る時間が増えると衝突することも出てきます。しかし完全分離タイプなら、休日に帰ってくる子供世帯のようなイメージになりますので、いつまでも楽しく暮らすことができるでしょう。

 

(2)デメリット

つづいてデメリットをお話します。

 

[1]リフォーム費用が高め

完全分離タイプへリフォームする場合、設備が2世帯分必要になるため、リフォーム費用の総額が必然的に高めになってしまいます。

共有できる部分があれば良いのですが、完全分離タイプでは難しいため、費用が高くなるのが最大のデメリットだと言えるでしょう。

 

[2]居住スペースも広め

費用の次にデメリットとして大きいのが、居住スペースも2世帯分必要になるということです。そのため完全分離タイプの二世帯住宅へリフォームを検討される場合には、

  • 住宅面積
  • 家族構成

最低でもこの2つを具体的にして、リフォーム業者と話をしてください。暮らし方ばかりに着目すると、実現しづらい間取りになってしまうこともあります。

 

[3]コミュニケーション頻度で問題にも

完全分離タイプの場合、どのくらいのタイミングでコミュニケーションを取るのかが問題になるケースもあります。

親世帯と子供世帯では「これくらいでOK」というタイミングが違っています。そのため、普段の暮らしは別々でも、朝晩の仕事へ行くときや帰ってきたときは、顔を合わせるくらいのコミュニケーションは考えておきたいところです。

 

(3)左右分離のメリットデメリット

完全分離タイプの中でも左右に分離した場合です。

 

メリットとしては、上下階を1つの世帯が使うため、足音など生活音を気にしなくても良いということがあります。また、将来的に賃貸物件にする場合でも、借り手が付きやすい間取りだと言えます。

 

反対にデメリットは、1部屋の間取りが狭くなりがちです。そして、お互いに意識してコミュニケーションを取らないと、同じ敷地に住んでいても全く顔を見ないということにもなりかねません。

 

共有する(顔を見る、存在を感じる)ために、共有で楽しめる庭を設けるのがおすすめです。

 

(4)上下分離のメリットデメリット

上下分離の場合のメリットは、リビングやキッチンの居住スペースを広く取れることでしょう。

 

デメリットは、上の階の生活音が下の階へ届くため、トラブルの原因になることもあります。特に上下の世帯で生活タイミングが違っている場合、寝ている時間に浴室の音が聞こえるとか、小さなお子さんの走る音が聞こえて困るということもあります。

 

上下分離の場合は、どちらに親世帯が暮らすのかを決めましょう。一般的には親世帯が1階というのが多いですから、できるだけ1階へ生活音が漏れないように防音性能を高くするなど、リフォーム対策を一緒に検討してください。

 

2: こんなはずじゃ・・・を無くすポイント

完全分離でも「こんなはずじゃ無かったのに」は起こります。次からお話しするポイントを覚えておきましょう。

 

(1)共有部分

完全分離でも共有部分を作っておきましょう。例えば庭や駐車スペース。じっくりと話し込むスペースではなく、軽く話ができるスペースで十分です。

 

(2)どんな暮らしが希望か

お互いに、これからどんな暮らしを希望しているのか、最初に話し合っておきましょう。どちらかの暮らしだけを優先してはいけません。

 

(3)将来のこと

親世帯に介護が必要になった場合。子供世帯に子育てサポートが必要になった場合。ライフイベントを洗い出し、「もしも」のケースを考えておきましょう。

 

(4)それぞれの家族の優先ポイント

家族には優先したいポイントがあります。親世帯、子供世帯、どちらにもあります。ここを遠慮したまま二世帯住宅へリフォームすると、後から問題になりやすいものです。

 

(5)資金援助とライフコスト

地味に問題になることです。二世帯住宅へリフォームするときの費用支援や負担割合について、最初にきちんと決めておきましょう。

 

また、ローンを組む場合は、リレーローンなども考慮することを忘れずに。

 

さらに生活が始まってからのコストについてもルールを作っておくのが理想的です。特に水道光熱費の支払い負担割合は問題になりやすい部分です。

 

3: 完全分離型リフォームの費用相場

敷地の広さや住宅の状態にもよりますが、リフォームで完全分離タイプの二世帯住宅にするためには、最低でも500万円は必要になってきます。ただし500万円の場合は、かなりシンプルな間取りになりますから、子供世帯夫婦と親世帯夫婦だけで暮らすなら良いと思います。

 

しかし、子供世帯にお子さんがいらっしゃるのなら、相場としては1000万円以上と言えます。

新築で二世帯住宅を建てるなら、坪単価100万円前後は必要なので、新築と比較するとリフォームは費用を抑えることができます。

 

4: まとめ

二世帯住宅へのリフォームなら完全分離タイプを私はおすすめしています。また、将来の資産運用まで視野に入れると左右分離は理想的です。

 

あなたが二世帯住宅へのリフォームを検討されているのなら、二世帯住宅専門リフォームのアップクラフトへご相談ください。二世帯住宅特有の問題や快適に暮らせるポイントを経験からアドバイスさせていただきます。

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