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悪徳リフォーム業者のひどい手口に騙されない!慎重に話しを進めるポイント

 
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多くのリフォーム業者は、まじめに仕事をしています。しかし、ニュースやインターネットの書き込みなどに出てくるリフォーム業者の話というと、「悪徳リフォーム業者のひどい手口に騙された!」。こんな話がほとんど。

 

実際に、コロナ禍に入ってから悪徳リフォーム業者についての相談も増えているようです。

 

そこで今回は、悪徳業者に騙されないように、被害を少しでも防げるように、慎重に話を進めて、悪徳だなと感じたら契約しない判断ができるポイントをお話します。

 

1: 悪徳業者は居なくならないという事実

リフォーム業だけではなく、どのような業界業種にも悪徳業者は存在します。

 

しかし、どうしてリフォーム業の悪徳業者だけが目立っているのでしょう。それには理由があります。

 

まず、悪徳業者が居なくならない理由のトップは、手に入るお金が多いから。というのも、悪徳業者の場合、追加工事をどんどんと積み重ねていき、いくらでも費用を高くして請求するからです。

 

ちょっとした工事を依頼しただけなのに、床下の工事も必要とか、壁の修繕が必要とか言い出して、結局はあれよあれよという間に100万円くらい払わされてしまう。ということは、悪徳業者は簡単に高額を手にしているのです。

 

また、リフォーム業へ参入しやすいという面があります。フランチャイズ展開しているところが増えているというのは、素人のような人でも「リフォーム業です」と言って参入しやすくなっていることを表しています。

 

そのため、リフォーム業を営む上で持っていたい技術や資格など何もないまま仕事を請負い、より高額の請求をしようと目論んでいる悪徳業者が居なくならないのです。

 

2: 悪徳業者お得意のひどい手口

まじめにリフォーム業を営んでいる職人ならやらないけれど、悪徳業者だからやっている手口があります。

 

(1)訪問販売

訪問販売によるリフォーム営業。中には良い業者さんもいらっしゃいますが、残念なことに、ほとんどが悪徳業者と考えて良いですね。

 

訪問販売がやってきた場合は、その人の名刺に載っている会社が存在しているか確認しましょう。

 

また、何か約束してしまった場合は、必ず書面かスマートフォンで録音しておきましょう。

 

悪徳業者の手口として、証拠を残さないという特徴があります。口約束だけなら、

 

  • 知りません
  • 言ってません
  • 勘違いじゃないですか
  • そういう意味で言ったのではありません
  • 勘違いしてました

 

何とでも言い逃れができるんですね。

 

とにかく、訪問販売がやってきた場合は、話を聞いたとしても絶対に即決しないことです。

今日だけの特別価格です」と言われても無視してください。それはセールストークです。あちこちで、毎日言っています。

 

(2)無料点検が無料じゃなくなる瞬間

床下や屋根、外壁をはじめ、給湯器や換気扇などの「無料点検」をネタにやってくる悪徳業者があります。

 

悪徳業者の場合、点検が終わるとなぜか常に「不具合」が発見され、今すぐ修理しないと危険と言ってきます。

 

床下の無料点検なら、シロアリの被害が出ているので、今すぐ駆除しないと家が倒れると言いながら、持参していたシロアリを見せるという手口もあります。

 

最悪な業者だと、床下にシロアリの卵やシロアリを撒いていくこともあります。

 

屋根や外壁だと、ヒビから内部が腐って家が潰れるということを言う悪徳業者もあります。こういう業者。実はヒビとかわかっていません。ヒビが無い場合は、わざと壊す業者もあります。

 

このような手口に騙されないためには、アポ無しでの無料点検は断固断ること!

 

あなたが自分で無料点検を依頼した業者でないなら、帰って貰ってください。いきなり玄関先にやってきて「無料診断やっていますので見せてください」というのは「ほぼ悪徳」と考えましょう。

 

(3)大幅値引きですぐ契約

「今日だけの特別価格です」「早く工事しないと家が潰れます」。このような言葉で人を惑わし、契約を急がせるのも悪徳業者の手口です。

 

また、外壁塗装や屋根塗装だと、「今日契約してもらえば足場代が無料です」と言って、「はい」なんて答えると、いきなり家のまわりに足場を組みだして断れないようにする業者もあります。

 

こういう手口、実際はリフォーム工事ができない「営業だけやっている会社」に多いケースです。工事は低価格な外注で依頼していますので、あなたが支払う金額に見合うリフォームは期待できません。

 

値引きや家が潰れるとかを理由に契約を急がされても、契約してはいけません。気になるなら、他の業者にも診断と見積もりを依頼しましょう。

 

(4)書面で残さない

話しているときの約束。見積書。契約書。どれも書面で残さない業者が居ます。こういう業者、だいたいは悪徳です。

 

結局、証拠を残さないことで逃げ切ろうとしています。絶対に書面で証拠になるものをもらってください。怪しい場合はスマートフォンで会話を録音しておきましょう。

 

そして契約書は、次の項目がきちんと記入されているか確認してください。

 

  • 契約書の日付
  • 工期(着工日と竣工日)
  • 施主様の名前と住所、連絡先
  • リフォーム業者の名前と住所と連絡先
  • 工事費用の内訳と合計金額(消費税まで見ましょう)
  • 支払い方法
  • 支払い時期

 

さらに、追加工事が必要な場合について取り決め。工事が予定よりも遅延した場合の取り決め。これらも記載してもらいましょう。

 

悪徳業者だと、こういうことを記載してほしいというと、逃げていくこともあります。

 

(5)工事をはじめない

代金先払いの悪徳業者に多いパターン。工事をはじめない。工事の途中で放棄。

 

これは契約書があれば工事代金の返還を求めることができます。でも、基本は後払いにしましょう。

 

3: クーリングオフを知ってください

もし悪徳業者と思われるところと契約してしまった場合、クーリングオフを使ってください。

クーリングオフとは、売買契約を交わした後、やっぱりキャンセルしたいというときの方法です。

 

具体的には、契約を示す書面を受け取った日から8日以内であれば、消費者が一方的に無条件で契約を解除できます。

 

訪問販売にも適用される制度なので、万が一、訪問販売で契約した場合も使えます。

 

クーリングオフのポイントは、申し込み書や契約書を「受け取った日から8日以内」という部分です。受け取った日が1日目になりますので、キャンセルするなら速やかに行動しなければいけません。

 

また、悪徳業者はクーリングオフできないと良く主張します。これ、ウソです。いろいろと理由をつけて「クーリングオフできない」「日数が過ぎている」など言って来ます。

 

どうしても業者がクーリングオフに応じない場合は、行政書士や弁護士へ相談してください。

 

4: 埒があかないときの対応方法

リフォームの悪徳業者だけではありませんが、こちらが正しい手順で申し入れしても、受け入れないところがあります。

 

こういうケースでは、自治体や国土交通省の相談窓口の利用を勧められることが多いですが、正直なところ話がなかなか進みません。

 

良く対応してくれたとしても、悪徳業者へ注意喚起するくらい。実際には何も解決していないこともありますし、悪徳業者からすると慣れているので気にもしていない状態。

 

そんなことなので、埒があかない場合は「弁護士」へ相談し、行動してもらうのがベスト。

やきもきして、自分の貴重な時間を嫌な気分で過ごすよりも、弁護士ならあなたの代理として交渉してくれます。

 

5: まとめ

リフォーム業者にも悪徳でひどい手口で契約しようとする会社があります。こういう会社、とにかく契約までを急がします。契約まで行かなくても、とにかく早く申込書にサインさせようとします。

 

「急がされている」と感じたら危険信号。すぐに断りましょう。あれこれ理由らしきことを並べて、相手は食い下がってきますが断固として断り、「お帰りください」と伝えるのがベスト。

 

それでも帰らない場合は、警察へ電話をしてください。それと、今の時代ならスマートフォンでの録音も忘れずに。

 

  • 脅された
  • 怖かった

 

こういう心理状態で契約してしまったとすると、状況を示す証拠として使える可能性があります。

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