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二世帯住宅は親の死後どうなる?有利な資産になる計画とは?

 
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親世帯と子供世帯が同じ建物で暮らす「二世帯住宅」。お互いの安心感や資金負担の軽減など、メリットがあるため選ばれる方も増えています。

 

しかし、二世帯住宅にもデメリットは存在します。デメリットの中でも最初に考えておかないと、後々困るのが「親の死後どうするか」という問題。

 

今回は、長年に渡って二世帯住宅へのリフォーム工事を行ってきた経験から、二世帯住宅で起こる「親の死後」問題についてお話してきます。

 

1: 二世帯住宅で悩ましい問題

新築でもリフォームでも二世帯住宅を検討されているとき、問題になってくるのがどういったタイプの二世帯住宅にするのか。

 

  • 完全分離タイプ
  • 部分共有タイプ
  • 完全共有タイプ

 

大きくわけると3つのタイプがあります。この中から選ぶことになるのですが、検討中のご家族から出てくるのがこういう話。

 

親世帯の意見

私たちが死んだらどうするの?二階のお風呂やトイレやキッチン、無駄になるでしょう。だから完全共有タイプで同居するのが一番だと思うの。

親世帯は、常に一緒の空間で暮らす方が安心感も高いのでしょう。しかし、子供世帯からすると、親世帯とは生活スタイルが違いますし、プライバシーへの関心度が違いますので受け入れづらい考え方になります。

 

ここから世帯間に溝が出来てしまい、お互いに納得がいかないまま、どちらかが妥協して二世帯住宅にしてしまう。こういうケースもあります。

 

2: 二世帯住宅は親の死後どう使う?

では本当に、二階にお風呂やトイレやキッチンを設ける「完全分離」「部分共有」タイプは親の死後「無駄」になるのでしょうか。

 

ここからは二世帯住宅リフォームを実際に行ってきた経験からお話していきます。

 

(1)子世帯で使用する

部分共有や完全分離のように、一階、二階それぞれの空間だけで生活できるようになっていると、子世帯の年齢が進むにつれて一階部分を活用することができます。

 

わざわざ一階をリフォームする必要もありませんので、余計な費用が必要ありません。

 

または、子世帯の生活空間はこれまでどおり変えず、空いた方の生活スペースを子世帯夫婦の個室として活用することもできます。

 

(2)賃貸できるようにする

空いたスペースの方を賃貸することもできます。この場合、完全分離タイプがもっとも適しています。

 

というのも、完全分離タイプならぞれぞれの空間だけで生活できるようになっていますから、共有部分の扱いについて気にする必要がありません。

 

(3)自分の子供との二世帯へ

ご自身のお子さんとの二世帯を考えることもできます。自分たちは親世帯が住んでいた空間へ引っ越し、あなたのお子さんが空いている方を使う。

 

この場合でも、完全分離タイプですと同居の敷居が下がります。賃貸の延長線上として考えれば、お互いにプライバシーも守れますので、快適に暮らすことができます。

 

(4)面倒なことになる可能性

どんなことも想定外なことが発生します。

 

二世帯住宅の場合も同じです。例えば、完全分離タイプにしていて親世帯の死後に賃貸しようとしても、借主が見つからないこともあります。

 

また、借り手が見つかってもメンテナンスやトラブル対応の必要性も出てきます。賃貸物件というものにはついてまわるデメリットです。

 

一方、ご自身のお子さんに住まわせるという場合、必ずしもお子さんが二世帯での暮らしを快諾してくれる保証はありません。

 

どんな住宅でも同じですが、デメリットを持っていることは理解しておきましょう。

 

3: 将来を見据えたおすすめの計画

二世帯住宅を検討されているのなら、将来を見据えた計画を立てることが最善です。

 

(1)将来を見据えた二世帯の方法

こう言ってしまうと身も蓋もありませんが、一般的には遅かれ早かれ親世帯の方が子供世帯よりも先に亡くなります。

 

そのため、住宅の片方が空き家になることは間違いありません。

 

そこで考えてほしい計画は、空き家になった片方をどうすれば使いやすくなるのか、活用しやすくなるのかです。

 

完全共有タイプですと、広すぎて無駄なスペースが生まれてしまいます。部分共有でも、共有部分のスペースが一世帯では広すぎます。特にリビングやキッチンなどは、「こんなにいらない」という状態になりがちです。

 

こういった点を踏まえると、親の死後という避けられない将来を見据えた場合におすすめなのは「完全分離タイプ」ということになります。

 

完全分離タイプなら、世帯別に暮らせる設備が整っています。空間の広さも丁度良い大きさです。

 

賃貸する場合でも、お互いに往き来できる部分だけリフォームで閉じれば、賃貸ハイツのような建物に変身させられます。

 

(2)設計段階から将来を考える

結局のところ、今後のことを考えるポイントとして重要なのは

 

プライバシーがどれだけ守れるようになっているのか

 

この一点にかかってきます。

 

家族と言ってもプライバシーが守られる住宅にすることで、快適に暮らせるようになりますし、将来の資産にもなりやすいのです。

 

4: リフォームで対応することもできる!

賃貸するのも難しい。自分の子供も外で暮らしそう。

 

こういう場合は、次の方法で対処することができます。

 

(1)二世帯を一世帯へリフォーム

二世帯住宅は建て替えない限り、永遠に二世帯住宅として使わないといけない。

 

そんなことはありません。二世帯住宅を一世帯住宅へリフォームすることができます。

 

水まわりの設備を必要な部分だけ残し、不必要な部分は撤去して間取り変更。これまでご夫婦が持てなかった、自分だけの部屋を広めに持つこともできます。

 

憧れだった自宅での料理教室やハンドメイド教室のスペースにもできます。趣味の部屋にすることもできます。

 

防音設備を整えて、音楽スタジオのようにもできますし、大型プロジェクターで映画鑑賞。こんな使い方もできます。

 

また、最近流行っている「トレーニングジム」のようにすることもできます。一階部分での設置がおすすめですが、親世帯が一階で暮らしておられたところだと床下を補強すれば設置できることが多いです。

 

(2)一世帯リフォームの注意点

二世帯を一世帯にリフォームした場合、注意しておきたいのが生活動線。

 

間取り変更次第では、家の中での移動距離が長くなってしまうこともあります。毎日のことなので、移動距離の問題はジワジワと悩みのたびに成長します。

 

現状の間取りと変更後の間取りをじっくり考え、できるだけ移動距離が長くならずに自分たちが楽しんで使える方法を検討してください。

 

5: まとめ

二世帯住宅は親の死後の問題も一緒に考えていただきたい。このように思います。

 

というのも、親の死後に「どうしよう?」となっても、あまり有効な活用方法を見いだせないからです。

 

最初からある程度は考えておけば、将来使いやすいように間取りも考えます。しかし、現在だけで考えると、どちらかの言い分だけで作ってしまうことが多くなり、将来どうしようもないような間取りになってしまっていることもあります。

 

親の死は避けられません。そして、必ず片方が空き家になります。このことを事実として受け入れ、二世帯住宅を考えてください。

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