リフォーム工事を安心して相談できる窓口をお話します
リフォームを検討される方の多くが、どこかの窓口に相談されます。少し前なら、リフォームの相談は、ある程度決まっていました。
タウンページに掲載されているところ。昔からある近くのお店。信頼関係が出来上がっている電気屋さんの紹介。
ガス給湯器を販売しているお店の紹介や、今の住宅を建てた大工さんの紹介。こういうケースがほとんどでした。
しかし、現在はもっと多くの相談窓口がありますので、いざリフォームを検討すると、どこに相談すればいいのか迷ってしまう。こんな方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、リフォーム工事を安心して相談できる窓口についてお話していきます。
Contents
1: リフォーム工事を相談できる窓口とは
リフォーム工事は、新築ほどではなくても、お金のかかる工事です。また、工事期間もリフォーム内容によっては数週間必要になることもあります。
そのため、どこに相談して決めるのかは、これからの安心感に大きく影響してきます。
(1)不動産業など
まず、リフォームを相談するとき、従来の流れで考えますと不動産業や建築業を尋ねる方法があります。
この業種の方達は、自分たちでリフォーム工事をされることは少ないですが、住宅に関係するお仕事をされているので、多くの紹介先を持っておられます。
そのため、自分がリフォーム工事をしたいけれど、近くに懇意にする知り合いの業者もなく、どこに相談すれば良いのかイメージできない方におすすめの相談窓口になります。
特に不動産業の方は、住宅に関する業種の方とのつながりが強い(多い)ので、相談してみて損はありません。
(2)工務店
住宅建築をメインにお仕事されている工務店さんが多いですが、リフォームに関する相談も受けていただけるところがほとんどです。
もともと住宅建築をされていますから、家についての知識はお持ちです。ですから、住宅の骨格部分から修繕し、間取りをリフォームしたい方や、大きく変更するリノベーションなどを検討されている方におすすめの窓口です。
また、工務店さんに近いところでは、建築事務所さんもリフォームの相談窓口になっていただけるところが多いです。
リフォーム(どちらかというとリノベーションです)をするとき、間取りや設備だけではなく、デザイン面もおしゃれにしたい方は、建築事務所さんに相談されるのがおすすめです。
古民家を中古で購入し、リノベーションしておしゃれに、そして快適にしたい場合などは、建築事務所さんへ相談されると、自分たちでは考えもしていなかった提案をいただけることがあります。
(3)ハウスメーカー
ちょっとお値段が高くなりますが、大手という信頼感と安心感を優先するならハウスメーカーさんへ相談してみてください。
ハウスメーカーさんの場合、自社で施工をされることはほとんどありませんが、地元で契約した工務店さんなどが現場で仕事をしてくださいます。
自社施工にこだわらず、安心と信頼と保証を優先されるなら、ハウスメーカーさんは良い窓口になってくれます。
ただし、ハウスメーカーさんは、他のところと比較すると費用が割高になります。これは、外注先へ仕事を依頼するためでもありますし、ハウスメーカーさんの広告費や人件費が一般的な工務店さんよりも多く必要になるからです。
(4)ホームセンター
ホームセンターにもリフォームの相談窓口があります。買い物のついでに話を聞くことができるので便利な存在です。
ホームセンターさんのリフォーム窓口を利用するときですが、例えば洗面所の設備を交換するというようなリフォームならおすすめです。
しかし、もう少し大きなリフォーム工事の場合、専門的な知識を持っているスタッフがいらっしゃらない場合も多いので心配になることがあります。
「設備の置き換え」だけなら相談に使えると思います。
(5)家電量販店
こちらも最近増えてきています。
ホームセンターと同じように買い物ついでに相談できるので便利です。
ただ、ホームセンターと同じように、設備の交換をメインとするリフォームなら相談しやすいですが、大がかりなリフォーム工事は難しいところがあります。そもそも家電量販店のスタッフは「電気屋さん」なので、住宅に関する知識が深くありません。
また、最近の家電量販店さんのスタッフさんは「派遣」「アルバイト」の方も多く、定型的な提案しかできないので、あなたが考えているようなリフォームは理解できないかもしれません。
リフォーム工事の中でも、
- エアコンの交換
- 給湯器の交換
- IHの交換
- インターフォンの交換
こういうリフォームならおすすめですが、トイレの交換や浴室の交換、キッチンの交換などのように、設備を入れ換えるだけではなく付属して工事が必要になるリフォームは対応が難しいところです。
(6)リフォーム専門業者
リフォームに関して申し上げるなら、専門業者へご相談いただけるのが安心です。リフォームを専門にやっている関係上、勘どころもわかっていますし、どういった設備にすると使い勝手が良いのかも知っています。
また、こだわって費用をかけるところと、費用をかけずに工事しても良いところを知っていますから、リーズナブルなリフォーム工事を実現できます。
(7)行政窓口など
とは言っても、簡単に相談するとしつこいセールスにうんざりする。こういう方もいらっしゃると思います。
そういう方は、行政の窓口や公益財団法人、NPO法人などの民間団体へ相談できます。
こういったところから紹介される業者さんの場合、しつこいセールスなどがあっても、紹介元の窓口へ連絡すれば収まります。
2: 相談するとはっきりすること
相談することで、次のような悩みが少なくなります。
(1)リフォームが必要かどうか
リフォームが本当に必要なのかどうかがわかります。お家によってはリフォームするのがもったいないこともあります。
反対に、できるだけ早急にリフォームした方が、老朽化を止められるケースもあります。
(2)住宅の健康状態
リフォームを行う場合、前段階として住宅の状態を確認します。この調査で、老朽化や劣化している部分がわかります。
リフォームを考えていた部分よりも、先に修繕した方が良い部分を発見することもあります。
(3)気になる費用
相談することで気になる費用がある程度見えてきます。
また、見積書を貰うことで、価格の妥当性を検証することもできます。
(4)工事期間
費用の次に気になる「工事期間」も明確になります。
季節や材料の準備によって、若干の工事期間変更はありますが、おおよその期間がわかりますので計画しやすくなります。
例えば、浴室のリフォームなら、汗をかきやすい夏は避けるということもできます。
3: まとめ
リフォームを相談するときですが、窓口になるところが昔よりも増えています。お客様にとっては選択肢が増えていますので良いことです。
しかし、増えていることで、どこに相談すれば良いのか迷ってしまう方もいらっしゃいますし、増えたことで「悪徳業者」と呼ばれるところも増えています。これは悲しい事実ですが、実際に存在するため意識しておく必要があります。
こういう現状を考えると、設備の簡単な交換ならホームセンターや家電量販店でも良いですが、もう少し手間のかかるリフォームなら、
- リフォーム専門業者
- 建築事務所
- 工務店
まずはこの3つに相談してみてください。相談した結果、費用や工事期間の相場を理解した上で、他のところに興味があれば相談してください。
相場がわかっていると、悪徳業者にひっかかることも減ります。