内装リフォームは自分でできる？できるところとできないところを知っておこう
お住まいの内装をリフォームして、より心地良い環境にしたい。家族構成が変わったので、今後のライフスタイルに合わせていきたい。
手先の器用な方ですと、こういう思いが出てくると「自分やろう」と考えられると思います。いわゆる「DIY」という方法です。
お家の内装リフォームに関して申し上げるなら、DIYで対処できるところもあれば、業者へ依頼された方が良いところもあります。
できるところ、できないところを知った上で、安全安心に暮らせるお家へリフォームしてみてください。
Contents
1: 自分で内装リフォームをする楽しさ
自分で内装リフォームをする楽しさというものがあります。言い換えるなら「魅力」ですね。
(1)自分でやってみる楽しさ
業者に依頼すれば、自分たちは作業しなくても良い。楽に変化が起こりますから誰もが選びたい方法です。
しかし、業者へ依頼すると
- 費用が必要になる
- 打ち合わせの手間がかかる
- そもそも業者探しが面倒
こういうマイナス要素がつきまといます。いっぽう、DIYなら自分たちで考え、自分たちで予算に見合う材料をホームセンターなどで購入しますので、工賃や人件費が必要ないためお得にリフォームができます。
施工スケジュールに関しても、自分たちの都合で進められますので、面倒な打ち合わせも必要ありません。
このような「ラク」なこと。費用を抑えられること。さらに、自分たちで作業することで、新しい経験を得られるため、DIYは楽しく魅力的なものです。
(2)作業は最低二人で
DIYをこれからはじめてやってみたい。このような方は一人で作業をスタートするのはおすすめできません。
経験が浅い方、施工に不安がある方は、二人での作業をおすすめします。
二人で作業すると、得意なことをどちらかが担当できますので、仕上がりも美しくなります。また、DIYにつきものの「採寸」は、二人の方が測りやすく、カット作業もしやすくなります。
内装リフォームのDIYで、もっとも多い失敗は「寸法ミス」だったりします。二人で二重チェックするだけでも、こういう初歩的でありながら致命傷になるミスを回避できます。
さらに、ラジオを流しながら、二人でたまに話しながら作業すると、意外に楽しい時間を過ごせます。
(3)自分でやってみるメリット
自分でやってみる（DIY）のメリットを見ておきます。
[1]費用
自分で材料を購入し、自分で施工すると、工賃や人件費がかかりません。そのため、材料費だけでリフォームができますので、費用面でのメリットが出てきます。
特に最近では、DIYで使える材料ならホームセンターで簡単に購入できます。また、ちょっと大きめのベニア板などを購入される場合でも、ホームセンターに軽トラのレンタルがあるので、自家用車に積載できない材料でも躊躇なく購入できます。
大変便利な世の中になりました。
さらに、壁紙などは、実物を見て触れなくてもOKなら、インターネットを使って通販で取り寄せることもできます。大きな荷物が玄関先まで運ばれてきますので、本当に便利です。
[2]経験
DIYは試行錯誤が必要になります。一度で上手に完成させるのは難しいものです。そのため、何度も作業を繰り返すことで、これまでの自分には無かった経験を積むことができます。
そして、こうした経験を積むことで「技術」が身につき、昔だったら難しそうで手を出せなかったような工事もできるようになります。
経験と技術は、お金だけでは手に入らないものです。生涯使えるスキルでもあります。
[3]自分の都合でできる
DIYは自分たちだけでやります。そのため工事のスケジュールを計画する必要がありません。
忙しい時期は延期し、少し余裕のある時期に自分たちで工事をする。こうしたことが可能になります。
長期連休、長期休暇など、心もカラダもリフレッシュさせたいとき、普段の仕事とは違ったことをやってみられるというメリットもあります。
(4)自分でやってみるデメリット
メリットがあるということはデメリットもあります。
[1]仕上がり
かなり手先が器用な人。落ち着いて時間を使って作業が出来る人。10年以上やっていて慣れている人。こういう人ですと、DIYでも綺麗な仕上がりが期待できます。
しかし、最近はじめた人。落ち着いて時間が取れない人。細かな部分になると適当にやってしまう人。こういう人ですと、仕上がりの品質が落ちてしまいます。
「品質が落ちても、それが味」
このように考えている方なら問題ありませんが、DIYだったとしても業者が工事したような仕上がりを期待されているなら、なかなかそのクオリティに到達するのは難しくなります。
[2]カラダへの負担
DIYは自分の時間を使って作業をします。そのため、一般的には「休日」「定休日」など、本来ならカラダを休ませる時間を使うことが多いはず。
数回なら負担もありませんが、休日や定休日を使う頻度が増えてしまうような工事ですと、少しずつカラダへの負担が増えてきて、体調不良で普段のお仕事も手が付かなくなる場合もあります。
気をつけておきたいポイントです。
2: 自分で内装リフォームができるところ
自分で内装リフォームができるところをお話します。
(1)自分で内装リフォームが可能な部分
次のような内装リフォームは、DIYで可能です。
- 壁紙の張り替え
- 壁の塗り直し
- フロアマットの張り替え
- 家具の塗装
- 収納棚の作成
- ドアノブの交換
- 網戸の修繕
こういうリフォームや修繕は、二人で作業ができるなら比較的はじめやすいリフォームになります。
(2)内装リフォームの方法
内装リフォームをDIYで行う場合ですが、作業を始める前に作業方法をしっかり理解しておきましょう。
作業を行いながら確認していると、材料の不足や工具の不足が出てきて作業が頓挫します。
特に
- 塗料
- 接着剤
- のり
こうした材料を使う場合、それぞれのメーカーが推奨する使い方を予め理解しておくことが大切です。塗料などは成分によって希釈率が決まっていますし、使い方も指示があります。
「材料を購入→いきなり作業」
こういう流れはNGです。
「材料購入→使い方を確認→不足している材料や工具を揃える→作業」
こちらがおすすめです。
あと、換気は忘れないようにしてください。事故の元になります。
(3)難易度を知っておこう
自分がこれからやってみたいリフォームの難易度を知っておきましょう。
ドアノブ交換などですと、形さえ合えば比較的簡単に行えます。しかし壁紙の張り替えや壁の塗り替え、フロアマットの張り替えなどは、下地処理が必要になる場合もありますし、専用の工具を揃えておかないと時間ばかりかかったり、仕上がりがイマイチということにもなります。
難易度としては、休日2日くらいで完成できるものがDIYで安心してできることだと思います。
何週間、何ヶ月も必要なリフォームは、よほど時間に余裕があり、家族の理解を得られる人で無いと完成が難しくなります。
3: 業者に依頼した方が良いところ
業者に依頼した方が良いリフォームがあります。
(1)間取り変更
壁の撤去や増設など、間取り変更を伴うリフォームは業者へ依頼した方が安心です。
間取り変更は、間取りを変えるだけではなく
- 壁の増設や撤去
- 壁紙の張り替えや塗り替え
- 床のリフォーム
- コンセントの移動
最低限、こうした作業が必要になります。さらに、トイレや洗面所など「水まわり」がからんでくると、給排水の工事も必要になります。
(2)壁のリフォームは要注意
壁の設置（増設）や撤去など、で間取りを変更したい場合、DIYで出来そうに感じます。
しかし、壁は住宅の強度に影響する部分ですので、簡単に増やしたり減らしたりしてはいけません。また、地震によって増設された壁が倒れないようにする、安全面に配慮した工事も必要です。
安心して暮らすためには、業者に依頼してください。
4: まとめ
内装リフォームを自分でやってみたい場合、休日2日で工事が終われる内容なら手を出してみると楽しいと思います。
あれこれ悩んだり、上手くいかないのを工夫して成功させたりすると、楽しいものです。
しかし、壁が関係する内装リフォームや、間取り変更。コンセントの移動や水まわりが関係している内装リフォームは業者へ依頼された方が、安全に仕上がりも良く完成します。
DIYは自分のできる範囲でやるのが楽しめるポイントです。DIYと業者を上手に使い分けてください。
