ベランダリフォームの費用相場と注意点を解説します!
外壁や屋根のリフォーム。室内の模様替えやキッチン設備のリフォーム。
最近ではトイレや浴室のリフォームも増えていますし、玄関横に手洗いを設置されるリフォームを実施される方もいらっしゃいます。
このように住宅の様々な箇所をリフォームされるものですが、なぜか「ベランダ」に関しては後回しになってしまいがちです。
でも、ベランダが今のままだと、どうしても生活感や古くなった雰囲気が漂ってしまい、いくら他の部分をリフォームしても、あと一歩のところで残念な印象をまとってしまう。そんな住宅もあります。
そこで今回は、今よりもキレイでおしゃれな住宅へ変身させるために、忘れがちなベランダリフォームの費用相場と注意点について解説していきます。
Contents
1: ベランダリフォームで知っておきたいこと
ベランダリフォームを検討されるとき、最初に知っておいてほしいことがあります。それが、次にお話する2つのことです。
(1)ベランダとバルコニーの違い
ベランダと似た言葉としてバルコニーがあります。何となくそれぞれにイメージをお持ちだと思いますが、あなたの住宅に設置されているものは、ベランダですか?それともバルコニーですか?と質問されたとき、正しく答えることができるでしょうか?
ベランダとバルコニーは、大変似ていますが言葉が違うということは、それぞれに違いを持っているということになります。
[1]ベランダとは
ベランダとは、外に張り出した「縁」のことを指しています。基本的に屋根が付いています。
[2]バルコニーとは
バルコニーは外に張り出した手すり付きの「台」を指しています。ベランダとは違い「屋根がない」のが一般的です。
(2)設置される状況
ベランダもバルコニーも共有しているのが設置される状況です。
どちらも住宅の外へ張り出して設置される屋外スペースなので、どうしても風雨にさらされることになります。
この部分に関しては、住宅の外壁や屋根と同じ状況にあると言えます。ベランダやバルコニーのリフォームを検討されるときには、外壁や屋根と同じくらい厳しい状況にあることを理解しておいてください。
2: ベランダリフォームおすすめ簡単3選
それではベランダリフォームにおすすめの方法を3つ紹介します。
(1)ウッドデッキを使ったリフォーム
ベランダリフォームで、いつも人気なのがウッドデッキを敷き詰めたリフォームです。ウッドデッキは部分的に敷いても良いですし、全体に敷いても様になります。
ベランダの床部分は、一般的にはコンクリートになっていることが多いため、どうしても冷たい印象になりますがウッドデッキを敷くことで暖かみが感じられる空間へと変化します。
また、見た目にもおしゃれになりますので、私たちリフォーム専門の業者としても「迷ったらウッドデッキ」ということでおすすめしています。
(2)目隠しを考えたリフォーム
ベランダのリフォーム、2つ目のおすすめは目隠しを考えることです。ベランダの場所にもよるのですが、設置場所によっては隣から丸見えということもあります。
こうした設置条件の場合、いくらウッドデッキを敷いたとしても、視線が気になってゆっくりとベランダを使うことが難しいものです。そこで目隠しの設置を考えていただきたいのです。
最近では目隠しとして使えるものが増えています。
- フェンス
- ラティス
どちらも、木製を感じさせる造りなら、威圧感も少なくなりますので、大げさに感じにくくなります。
また、フェンスもラティスも植物との相性が良いですから、一部は移動式の目隠しとして植物を効果的に活用できます。
(3)サンシェードを活用したリフォーム
ベランダの場合は屋根がありますので問題ありません。しかしバルコニーの場合ですと、屋根がありませんので真夏には大変強い日光が入ってきます。
また、西日が当たる方向にベランダやバルコニーがあると、大変暑くなります。
そこで、ベランダリフォーム3つ目のおすすめは「サンシェード」を取り付けることです。
ベランダのリフォームに合わせて、フィットする大きさと色や柄のサンシェードを取り付けておきましょう。
サンシェードは日よけの効果もありますし、視線を遮る役割もしてくれます。また、サンシェードはおしゃれな雰囲気にもなりますので(カフェやレストランでも利用されています)、お家のアクセントとしても楽しめます。
3: ベランダ増築リフォームという方法
ベランダのリフォームを検討する中で、もう少しベランダを広くしたいという要望が出てくることがあります。そうした場合、ベランダの増築という方法もあります。
- 二階に後付けのバルコニーを設置する
- 二階に柱のある大型バルコニーを設置する
こうしたリフォームなら、比較的負担の少ない費用で「広くしたい」という希望を解決できます。
もう少し凝った方法ですと、
- 今あるベランダを増築する
- 1階の屋根部分を使って広めのバルコニーを設置する
- 駐車場の上を活用してベランダを増築する
このような方法があります。
4: ベランダリフォームの費用相場とは?
気になるベランダリフォームの費用相場について見ておきましょう。
(1)50万円未満のリフォーム
50万円未満のリフォームとしては以下のような工事が考えられます。
- ベランダやバルコニーのサビ止め塗装リフォーム
- ベランダやバルコニーの防水リフォーム
- バルコニーへの屋根の設置リフォーム
- 床部分へのウッドデッキ設置リフォーム
大がかりなリフォームではありませんが、おしゃれになったり、キレイになったりします。
(2)50万円~100万円未満のリフォーム
50万円~100万円未満のリフォームですと、次のようなことが考えられます。
- 二階の窓部分へ後付けベランダ設置リフォーム
- アルミのベランダへの交換リフォーム
- 一部ベランダ拡張リフォーム
ベランダそのものを交換したり、拡張したりすることができます。
(3)100万円からのリフォーム
これくらいの費用をかけられると、できることが増えてきます。
- ベランダの一部へサンルームを設置
- ベランダを部屋にしてネコちゃん専用の遊び場に
- 複数の部屋をベランダでつないで拡張
かなり余裕のある空間を持つことができます。
5: ベランダリフォームで注意しておくポイント
ベランダのリフォームで注意しておくポイントがあります。
(1)申請が必要かチェック!
ベランダを増築する場合、増築の許可を得る申請が必要な場合があります。詳しい基準に関してはリフォーム会社にお聞きいただきたいのですが、ポイントとしてはベランダの面積が増える場合は、リフォーム契約する前に申請が必要になるのかどうか、業者へ確認しておくことです。
(2)建ぺい率と容積率をチェック!
建築基準法によって、建ぺい率と容積率が変化すると、地域の条件によっては建築できないことがあります。
この部分も申請と同じように、業者へ確認しておきましょう。
(3)日照をチェック!
ベランダやバルコニーを設置する場合。または増築する場合。周辺のお家と日照権問題が発生することもあります。
できれば、事前にご近所へ説明しておきましょう。
(4)4つの「防」対策
ベランダ、バルコニー、どちらも4つの「防」対策を忘れることはできません。
- 防水
- 防カビ
- 防錆
- 防腐
基本的に屋外に設置されているため、風雨の影響を受けてしまいます。そのためこれらの対策をおこなっていないと劣化しやすくなり、メンテナンス費用が高くなってしまうことも考えられます。
値段やデザインだけで選ぶのではなく、しっかりとした対策まで考えていただければ、長く快適に活用いただけます。
6: まとめ
ベランダリフォームは、少しの費用でも雰囲気を変えることができます。また、おしゃれな空間に変わると、活用の方法にも幅が出てきます。
もし「ベランダが傷んできているな」と感じられたら、リフォームすることを検討してください。毎日の楽しみが一つ増えるかもしれません。