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トイレのバリアフリーはドアから考えよう!快適にするポイントと注意点とは?

 
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高齢の親がトイレを使うとき見ていて「敷居をまたぐのはしんどいな」と思ったり、今よりもカラダの動きがスムーズでなくなったら「ドアの開け閉めも苦労しそうだな」と感じたり、介助や介護が必要になったとき「歩行器や車いすを使ったまま、今のトイレは使えないかも」と考えておられるなら、このタイミングでトイレのバリアフリー化を具体的に検討しましょう。

 

そしてトイレのバリアフリー化を検討するとき、最初に考えてほしいのが「ドア」。

 

ドアの快適性によってトイレ内部のバリアフリー化も意味が出てきますし、高齢の親御さんにも安心してトイレを使ってもらえるようになると思います。

 

1: 一般的なトイレのドアとは?

一般的な住宅のトイレのドアというと、次からお話する3つの種類があります。

 

(1)引き戸

和室に使われることの多いドアが「引き戸」です。

右または左に開きますので、廊下やトイレ側へドアを開けるスペースがない場合に選ばれることが多いタイプです。

 

引き戸は、他のタイプのドアと比較すると密閉性が低いため「トイレに使うのはちょっと」と思われる方もいらっしゃいます。ただ最近のものは密閉性も向上していますので、あまり気にされることはないと考えています。

 

引き戸に関してメリットをお話しますと、とにかく入り口が広くなるということです。またドアを開けるときや閉めるとき、横方向へスライドするだけなので、カラダの重心移動が少なくなり転倒などを防ぎやすくなります。

 

引き戸のデメリットはというと、引いた扉を収納する壁の部分が必要ということです。

 

(2)開き戸

ごく一般的なトイレに多いのが「開き戸」です。

廊下側へ開くタイプ、トイレ側へ開くタイプがあります。

 

どちらも開くタイプに共通しているのは、開く扉のために使えない場所が出来てしまうことでしょう。

 

また、開き戸は開け閉めのときにカラダの重心が移動しやすいため、高齢者の方は用心しないと転倒の原因になることもあります。

 

そして歩行器や車いすを使って暮らしておられる方の場合、開き戸は使いづらくなってしまいます。

歩行器や車いすの分、カラダが後ろにあるためドアノブに手が届きづらいことも起こります。

 

(3)折れ戸

従来、トイレのドアとして使われなかったのが「折れ戸」です。

しかし最近では折れ戸の性能が向上し、トイレでも使えるようなものが登場しています。

 

折れ戸は、2~3枚の扉がパタパタと折り畳まれるタイプのドアです。そのため、開き戸や引き戸のようにドアを収納する広いスペースが必要ありません。

 

また折れ戸には「つり下げ型」のものがありますので、天井側からドアをぶら下げて使うため、足下の敷居や段差がなくなるのもうれしいところでしょう。

 

入り口部分の広さも確保しやすいので、バリアフリーを検討されているのなら一番に考えてみてもらいたいドアだと言えます。

 

2: バリアフリー対策して快適なドアにするポイント

それではトイレドアのバリアフリー対策のポイントをお話していきます。

 

(1)入り口を広くする

歩行器や車いすでの利用を考えるなら、一般的な「幅740mm」では「つっかえて」しまってスムーズに使いづらくなります。

 

そこで「幅850mm~1000mm」を検討しておきましょう。このくらい広いと歩行器も車いすもスムーズに出入りできます。

 

(2)段差を解消する

歩行器や車いすだけではなく、高齢者が利用される場所には「段差」は危険なポイントになります。

 

そこでトイレのドアを快適に、そして安全に使用してもらうためには

 

  • 敷居
  • レール
  • 段差

 

こういった、足の先がひっかかる部分、歩行器がひっかかる部分、車いすが通過しづらい部分を平面にするよう検討しましょう。

 

具体的には、引き戸や、バリアフリー化におすすめの折れ戸には「つり下げ型」のものがありますので、足下をフラットにすることが可能です。

 

足下のフラット化は、バリアフリーだけではなくお掃除のしやすさにも貢献してくれます。

 

ぜひ検討してもらいたいポイントです。

 

(3)掃除がしやすいとうれしい

トイレだけに限りませんが、高齢者の方が暮らされる空間では「掃除がしやすい」というのは大変意味のあることです。

 

高齢になるほどに掃除は重労働になります。掃除機がひっかかる。コードがひっかかる。こういった「面倒」なことが続くと、掃除をするのも億劫になり、カラダを動かす機会を失うことにもつながります。

 

ひっかからない工夫」を意識して、掃除がしやすい環境を目指しましょう。

 

(4)事故の軽減対策

開き戸の場合、開くときや閉めるときに体重移動が発生し、転倒する原因になる可能性もあります。

 

またトイレのドアが開き戸の場合、廊下側へ開くタイプなら廊下を歩いていて家族にドアがぶつかって事故になることもあります。

 

高齢になると誰でも、まわりの気配を感じにくくなります。そのため、これまでは大丈夫だったのに、家庭内で出会い頭の事故が発生することも増えていくことでしょう。

 

事故の軽減や防止の意味からも、引き戸や折れ戸の利用を検討されるのがベストな選択だと思います。

 

(5)万が一の場合も安心

少し昔のトイレの場合、トイレ側へ向かって開くドアのところもあると思います。

 

こうしたタイプの開き戸は万が一、ご家族がトイレの中で倒れられたとき、内側にいるご家族のカラダにドアが当たって開かない可能性も出てきます。

 

万が一の場合でも、すぐに救助できる対策をするために、引き戸や折れ戸へリフォームされるのが良いでしょう。

 

3: トイレのドアをバリアフリー対策するときの注意点

トイレのドアをバリアフリー対策するとき、忘れずに注意しておいてほしい点をお話します。

 

(1)トイレの中のスペース

思っているよりも広いスペースを確保したいですね。

というのも、

 

  • 歩行器
  • 車いす

 

これら介護用品を利用したトイレの使用はもとより、便座への移動に介助が必要となったとき、介助者が一緒にトイレへ入れるスペースも必要だからです。

 

(2)壁の活用を考えておく

トイレの壁にはスイッチやコンセントが必要です。しかし引き戸や折れ戸の場合、使える壁が減ってしまいます。

 

また、タオル掛けなどを取り付ける壁にも制限が出てきます。

 

これらをどの部分に取り付けると使いやすいのか、シミュレーションして検討しておきましょう。

 

(3)扉を開ける取っ手にも配慮

取っ手にも配慮が必要です。小さな凹みの取っ手も、若い方なら指先へ力を入れて使えるかもしれませんが、高齢者の方には難しいこともあります。

 

高齢者の方にも使いやすい取っ手を検討しましょう。見た目のおしゃれさよりも実用性を優先したい部分です。

 

4: まとめ

トイレは誰もが毎日複数回使うところです。でも、使いづらいとガマンしてしまい、カラダへ良くない影響を起こすこともあります。

 

トイレのバリアフリーを考えられたとき、ドアの対策から検討してもらうと、必然的にトイレ内のスペースや壁の使い方も決まってきます。

 

高齢になられた親御さんが安心して使えるトイレになるよう、実用性を優先してもらいたいと思います。

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