お部屋をサンルームにする理由とは?メリットとデメリットを解説
サンルームのあるお家って、外から見ると「楽しそう」に見えます。
でも、自分の家にサンルームを取り付けようとすると、
- どうやって使うのかイメージできない
- 便利な使い方ってあるのかな?
- どんなメリットがあるの?
- どんなデメリットがあるの?
このように「あると楽しそう」だけれど、取り付けるには情報不足で一歩踏み出せない。
こういう人も多いと思います。
そこで今回は、リフォーム工事専門業者であるアップクラフトが、サンルームにする理由やメリット、デメリットについてお話していきます。
Contents
1: サンルームとは
サンルームとはネーミングからも想像できるように、太陽の光を多く採り入れられるような作りになったお部屋です。
一般的には窓や屋根の部分をガラス張りにしたり、透明の強化ポリエステル板にしたりして温室のような空間を作り出します。
お散歩されたとき、目にされるものとしては「全面ガラス張りの空間」がほとんどでしょう。
このような空間にしないとサンルームと呼べないわけではありませんが、できるだけ多くの太陽光を採り入れるようにすると、ほとんどは同じような空間になります。
2: サンルームの使い方
サンルームは開放的で楽しげ。でも、実際に自分の家にあるとすると、どういった使い方ができるのかイメージしづらいもの。
そこで、あなたのイメージを広げていただくためにも、参考になる使い方をお話していきます。
(1)一般的な使い方
よくある一般的なサンルームの使い方をお話します。
[1]洗濯物干し
雨を気にすることなく、また、突然の夕立を気にすることなく、いつでもカラッと洗濯物を干すことができます。
特に共働きのご家庭なら、お仕事へ行かれている時間帯でも天気を気にする必要がなくなります。これは大変うれしいです。
[2]リラックス空間
お休みの日、晴れていても雨が降っていてもサンルームでゆったりとして時間を過ごすことができます。
開放的な空間でティータイムを楽しむ人もいらっしゃいますし、読書の時間を過ごす人もいらっしゃいます。
忙しい毎日の中で、このような空間でゆったりと過ごすのは、大変贅沢ではないでしょうか。
[3]観葉植物の育成
グリーンが大好き。植物が好き。
こうした方にサンルームは大変楽しい空間になります。観葉植物を始めとした、安定した温度が1年を通して必要な植物を育成できます。
また、突然の暴風でも、慌てて庭から家の中へ入れる必要もありませんので、年間通してじっくりと楽しめます。
(2)工夫した使い方
サンルームはアイデア次第で使い方が広がります。
[1]キッズスペース
開放的な空間でありながら、お庭よりも安全な空間です。
また、雨の日でも楽しめますのでお子さんも大喜びでしょう。
[2]ヨガスペース
太陽の光を浴びながら、のびのびとヨガをする。こういう使い方の人もいらっしゃいます。
今なら、サンルームでオンラインヨガレッスンを受けて、心と体を整えることもできますね。
[3]セカンドダイニング
ちょっと小さめのダイニングテーブルを置くだけで、簡単にセカンドダイニングが出来上がります。
いつもと少し雰囲気の違う場所での夕食は、それだけで楽しさがわき上がってきます。過ごしやすい季節なら、グランピングも楽しめますね。
[4]休日の朝食
明るく開放的な場所で、ゆっくりと休日は朝食を楽しむ。こういう使い方もできます。
また、友人とのホームパーティーの場所としても使うことができます。
(3)サンルームの注意点
[1]断熱材に関する注意点
サンルームを囲っているガラスは、住宅の内装を支えている壁とは材質が違います。
一般的な最近の住宅ですと壁には「断熱材」が使われていますので、夏の強い日差しから発生する熱を外から内へ入りにくくしてくれますし、冬は室内の温度を外へ逃がさないようにしてくれます。
いっぽう、サンルームで使われるガラスには断熱材は入っていません。そのため季節によっては極端に温度が変化する地域もあります。
エアコンで風を循環させる。窓を開けて換気をする。
こういった工夫が必要です。
[2]紫外線対策
サンルームで日光浴をされる場合、ガラスに紫外線カット機能が入っていないのなら、日焼けに注意しておきましょう。
気になる方は日焼け止めを塗るようにしてください。
理想的なのはUVカットガラスを使われることです。
[3]サーキュレーターを活用
洗濯物を干すとき、サーキュレーターで空気を循環させましょう。
こうすることで、まんべんなく乾きやすくなります。また、湿気が溜まることも防げます。
さらに部屋干し特有の嫌な臭いも抑えられます。
もっとも効果的なのは、除湿機+サーキュレーターの組み合わせです。
[4]ヨゴレは小まめに
サンルームのガラスが汚れていると、オシャレな雰囲気がなくなります。手の届く部分はご自身で小まめにお掃除しておきましょう。
天井部分は危険なので、定期的に業者へお掃除を依頼してください。
[5]設置場所
高い費用を使ってサンルームを設置しても、日当たりが悪いと残念です。
太陽光が差し込む方角や時間帯を確認してください。
3: サンルームのメリット
それではサンルームのメリットを見ていきましょう。
(1)予算を少なく増築
お部屋を一つ増築するよりも、サンルームを設置する方が予算も少なくて済みます。これは工期や工事の内容が、一般的な部屋を増やすよりも短くて簡単だからです。
(2)見える化でお部屋スッキリ
サンルームは外からも見えます。そのため、マメにお片付けしておかないとオシャレに見えません。
人は「見られている」という事実があると、いつでもスッキリとしたお部屋にするものです。
(3)デッドスペースの有効活用
2Fのベランダなど、デッドスペースになっている場所こそ、サンルームにすると有効活用できます。
洗濯室として考えるなら、こういったデッドスペースを使いましょう。
(4)花粉症などが気になりにくい
ガラスで囲まれているため、花粉やPM2.5などをガードすることもできます。
(5)ペットのためのスペースにも
大切なペットの遊び場やリラックススペースとして、サンルームを使うこともできます。
4: サンルームのデメリット
つづいてデメリットも見ておきましょう。
(1)夏は暑い
地域によっては、夏の暑さがデメリットになることもあります。
日よけなどを追加することで対策できますので、設置するときには地域の気候特性に合わせて検討しておきましょう。
(2)冬は寒い
冬は寒くなる地域もあります。極力室内の温かさが外へ逃げない方法を検討しておきたいところです。
(3)暴風時は不安に
台風やゲリラ雷雨など、暴風時には雨の音が気になる人もいます。深夜ですと不安な気持ちになる方もいらっしゃいます。
(4)住宅保証の問題
住宅保証が受けられなくなることもあります。
サンルームの設置で保証がどうなるのか、先に確認しておきましょう。
(5)メンテナンス
ガラスのヨゴレに関して、マメなメンテナンスが必要になります。
特に天井部分は専門の業者でないと危ないので、メンテナンス費用が必要になります。
5: まとめ
サンルームは「あると楽しい」ものです。また、オシャレです。
しかし、今回お話しましたように地域によっては、気温に関するデメリットが発生します。比較的温暖な地域ですと大きなデメリットにならないですが、昨今の酷暑の季節は熱中症などの危険性もありますので、設置される場合は対策を一緒に考えておきたいところです。
ただ、こうしたデメリットがありながらもサンルームはあると生活がオシャレになりますし、リラックスできる空間を手にすることにもなります。
気温対策に注意しながら、リフォーム業者と打ち合わせしてもらえると、一年を通して快適に安心して使えるサンルームが出来上がります。