戸建て住宅のリフォーム時期はどれくらい?タイミングや見極め方をお話します
最近「そろそろリフォーム?」と考え始めた。でも、本当に今リフォームをするのが正解なのか自信を持てない。
リフォームのタイミングには明確な基準がありません。そのため多くの方が「遅すぎた」というタイミングになってから真剣に考えられるもの。
でも、遅すぎたタイミングでは、生活の質はもとより、費用負担や生活環境の変化など問題になることが増えてしまいます。
そこで今回は、「そろそろ」と考えられたあなたへ、最適なリフォーム時期の見極め方をお話していきます。
Contents
1: 戸建て住宅のリフォーム時期はどれくらい?
はじめに住宅のリフォーム時期を知る基準となる「築年数」を使ってお話していきます。
築年数なら、誰でも簡単にわかりますので、まずはここから始めてください。
(1)築5年~10年
新築から5年。これくらいであれば「ちょっとした」傷や破損、汚れを修繕するだけで問題ありません。
ほとんどの部分は美しいままですから、目に見えるトラブルがないなら問題ありません。
築5年以上10年未満ですと、住宅に使われている素材によってメンテナンスが必要になってきます。
例えばウッドデッキなどは防腐処理をした方が良いですし、鉄の手すりがあるのならこちらは防錆処理をした方が長く使えます。
早めにメンテナンスすることで住宅の寿命が伸びますので、少しずつ手を入れてあげてください。
また、築年数とは関係なく長くても3年サイクルで雨樋の掃除とメンテナンスをおすすめします。普段は目が行かない部分ですが、台風や豪雨によって雨樋が詰まってしまっていることもあります。放っておくと雨漏りの原因になりますので、できれば2年サイクル、長くても3年サイクルでのお掃除とメンテナンスがおすすめです。
(2)築10年~15年
水回りのリフォームを検討するタイミングです。
水回りは毎日使うところですし、湿気が多いので劣化も早くなります。
また、外壁や屋根に関してですが、こちらも紫外線や風雨によって劣化が進んでいるタイミングです。長くても15年で外壁や屋根のリフォームを考えましょう。
(3)築15年~20年
比較的大規模なリフォームが必要になるタイミングです。
給排水設備は普段見えない部分ですが、従来と変わりなく使えていたとしても調査しておくことが安心につながります。
また、建物の構造部分もお住まいの環境によっては劣化が進んでいる可能性があります。雨漏りやヒビ割れが見受けられなくても調査しておくのが良いですね。
木造住宅の場合ですと、床下のシロアリ調査は必須だと考えてください。
(4)築20年以上
一般的に言われている住宅の耐用年数としては30年前後です。ということは、長くて後10年。
30年以上暮らすのなら、改築まで考えたリフォームが必要になってきます。
(5)場所別リフォーム時期の考え方
つづいてお家の場所別リフォームタイミングを見ていきます。
フローリングの張り替えですが、大きな破損や汚れがないのなら10年前後が目安です。気分を変える意味からも、これくらいが適切ではないでしょうか。
5年単位で裏返し→表替え→張り替えというのが適切です。
壁紙を使っているお家ですと、10年単位で張り替えるのがおすすめです。いつまでも美しいお部屋で暮らせます。
給湯器などは10年前後で交換するのが安心です。というのも給湯器って突然壊れるんです。
キッチンやトイレ、浴室、洗面所などは傷み具合によって10年前後で設備を交換すると、いつまでも清潔な状態で使えます。
水まわりは、いくらきちんと掃除をしていても取れない水垢が付きます。10年くらいで交換すれば、いつまでも綺麗なままで使えます。
比較的長持ちする部分です。特に大きな問題がないのなら20年単位でリフォームを考えましょう。
こちらは、間違われることが多いのであえてお話させていただきます。
外壁と屋根のリフォームって「同時にする」という人が多いです。確かにどちらの工事も足場が必要なので同時にすると費用の節約になります。
しかし、リフォームという視点で見ると外壁よりも屋根の方が早く劣化が進みますので、同時にリフォームすると「屋根の修繕が遅かった」ということもあります。
できれば屋根は10年単位。外壁は15年単位。これくらいで考えてください。その方が、住宅に最も良くない「雨漏り」を防ぐことになります。
2: リフォームしないと困ること
リフォームってお金がかかります。工事期間も必要です。だからやりたくない、という気持ちも理解できます。
でも、リフォームしないまま放っておくと困ることが出てきます。
(1)修復が困難に
住宅に不具合が出てきたまま放っておくと、、、勝手に修繕されませんので状況がどんどん悪くなっていきます。
例えば最初は強い雨の日だけの雨漏りだったのに、放っておいたら大した雨でもないのに押入の中が雨染みだらけになってしまったとか、天井から雨水がポタポタと落ちてきたとか。
さらに放っておくと雨水が住宅の構造部分を伝っていき、骨組み部分に腐食がはじまったとか、床下が湿気たままになってシロアリが繁殖したとか。
住宅へのダメージが大きく(広範囲になり)修復するのが困難になってしまいます。
(2)まとめると費用負担
少しずつ修繕すると、一回あたりの費用負担が少なくて済みます。しかし、修繕箇所をまとめる。またはダメージが広くなるまで放っておくと、工事の箇所が増えますので必然的に費用負担も増えていきます。
毎年10万円前後のリフォーム費用なら大きな負担では無くても、一回で200万円の負担となると、、、躊躇されると思います。
(3)長く暮らすのが難しく・・・
住宅のダメージが進むと修繕する箇所が増えます。すると先ほどお話ししましたように費用負担が増えてしまいます。
そして費用負担が増えるので先延ばしにすると、さらにダメージが進行し、、、安心して暮らすのが難しくなります。
当然、これから10年、20年と長く暮らすことも難しくなります。
リフォームは適切な時期に行うことで、住宅が長持ちし費用負担も少なくて済みます。
3: 期間だけではないリフォーム時期の見極め方
期間以外にもリフォームをした方が良い場合があります。
(1)内装リフォームの見極め方
- 汚れ
- 傷み
- 破れ
こういうのが目立ってきたら、損傷部分が広がる前にリフォームしましょう。放っておいても直りません。こういう損傷は普段の生活で広がっていきます。
(2)水回りリフォームの見極め方
水回りは基本的に丈夫に作られています。そのため簡単には損傷しません。
だからこそ、もし水回りに
- ヒビ割れ
- 水漏れ
- 腐食
こういうのが目に付いたなら、早急にリフォームしてください。水を扱う場所は劣化が進むのも早いため、あっという間にトラブルが広がります。
(3)窓まわりリフォームの見極め方
窓まわりですが、不具合が発生したらリフォームを検討してください。
この場合の不具合とは
- 開閉がスムーズにできない
- カビが発生している
- 結露がひどい
ガラスが割れているとか、サッシが曲がっているとか、こういう場合はすぐに修繕されますが、上の3つは「今度にしよう」となってしまいがち。
でも、放っておくと隙間風が増えたり、強い雨の時に雨水が入ってきたり、カビが増殖して健康被害が出ることもあります。
(4)外壁リフォームの見極め方
- ヒビ割れ
- 粉が出ている
- 塗装が剥げてきた
目に付くことが増えたならリフォームタイミングです。壁からの雨漏りを防ぐためにも、できるだけ早く修繕しましょう。
(5)屋根リフォームの見極め方
屋根は外壁と違って見えません。そのため傷み具合がわかりません。
だからと言って、ご自身で屋根に上がるのは危険です。絶対にやめてください。
5年サイクルでかまいませんので、屋根リフォームを行っている業者へチェックしてもらってください。
(6)生活しやすさを考えたとき
ライフスタイルが変化したとき、築年数にトラブルがなくてもリフォームされることをおすすめします。
特にバリアフリー化のリフォームは、「なんとかがんばれる」と思いがちですが、手すりの設置や段差解消はやっておいた方が安心安全です。
4: まとめ
戸建て住宅のリフォームの時期をお話しました。
総じて言えるのは5年単位でチェックしていくのが理想だと言うことです。これくらいのサイクルでチェックしていけば、大きなトラブルに発展する前に修繕できますので、費用負担も少なくて済みます。
お近くの地元に密着したリフォーム業者へご相談ください。