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戸建て住宅はメンテナンスで長持ちする!知っておきたい時期と方法

 
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日本では「住宅は生涯で最も高い買い物」と言われています。一般的には、一生に一回の買い物と言ってもよいでしょう。

 

海外のように何度も引っ越しをしたり、住宅を購入し直したりという風土は強くありませんので、できるだけ長持ちさせて住み続けたいと考えるのは当たり前のことですね。

 

しかし、ここで問題になってくるのが、戸建て住宅をお持ちの場合、どのくらいのタイミングで、どんなことをすれば長持ちするのかわかりにくいことです。

 

というのも、一生に一回の買い物と表現される住宅ですから、ほとんどの方にとっては上手に修繕したりリフォームしたりする経験がありません。情報化社会と言われていても、必要な情報が足りていないのです。

 

そこで今回は、住宅リフォームを専門にしているアップクラフトが、戸建て住宅を長持ちさせるメンテナンスについてお話していきます。

 

1: 戸建て住宅のメンテナンスの重要性とは

戸建て住宅のメンテナンスは、なぜか後回しにされることの多い事柄です。

 

どうして後回しになってしまうのかというと、住宅のメンテナンス費用に関する考え方があると思います。

 

例えば、マンションの場合ですと、共用部分に関するメンテナンスは管理費や修繕積立金として定期的に徴収されるため、建物の中で傷みやすい部分を計画的にメンテナンスすることができます。

 

いっぽう、戸建て住宅の場合は持ち主がメンテナンス費用や時期などの計画を立てた上で積立などをしていないと、急にメンテナンスが必要になっても「もう少ししてから」ということになり、「もう少し」がどんどんと後回しになっていくのです。

 

さらに、こうした状況が数年続いてしまうと、他にもメンテナンスの必要な箇所が出てくることもありますし、生活する上での変化によって急な支出が必要になってしまうこともあります。

 

このような状況がせまってくると、ほとんどの方は「今すぐにやらないといけない」ことに費用を使いますから、先ほどお話ししましたように住宅のメンテナンスは後回しになってしまいます。

 

ただ、このように「後回し」を続けていると、戸建て住宅にとっては問題を抱えてしまうことになります。

 

  • 床下のシロアリ被害
  • 住宅の躯体の劣化
  • 外壁や屋根の雨漏り

 

こういう、比較的わかりやすい問題から、少しずつ劣化していることでわかりにくい

 

  • キッチンの使い勝手の悪さ
  • 浴室の安全性の低下
  • トイレが使いづらい

 

生活が出来ないことはないけれど、不便を感じる部分が少しずつ増えることで、例えばトイレをガマンすることが増えてしまい、体調に悪影響を与えてしまう原因になっていることもあります。

 

そして、これが最もわかりやすいことですが、戸建て住宅を適度にメンテンナンスしていないと、長持ちしなくなってきます。同時期に建築された住宅は40年経過しても安全に暮らせているのに、自分のところは30年くらいで廊下の一部がグラつくなど、安全に暮らせる部分が少しずつ減ってくることも多々あります。

 

2: 戸建て住宅のメンテナンス時期は?

では、戸建て住宅をいつまでも健康な状態にし、安全な暮らしを続けるためには、どのような時期にメンテナンスをすれば良いのでしょうか。

 

この「時期」に関することは、かなり難しい判断になります。というのも戸建て住宅が建っている立地条件や普段の使い方が影響してくるためです。

 

戸建て住宅というものは、見た目は他の戸建てと同じように見えていても、少し立地条件が違っているだけで劣化する部分や劣化のスピードが変わります。また、住宅の使い方によっても劣化状況が変わってきます。

 

あなたの戸建て住宅と全く同じ状態になっているところは正直ありません。そのためここからお話する時期に関することは、目安として参考にしていただきたいと思います。

 

(1)もっとも重要なメンテナンス

戸建て住宅のメンテナンスで最も重要なのは、風雨にさらされている部分です。

 

  • 外壁
  • 屋根

 

この2つからメンテナンスが必要かどうかを検討しましょう。

 

外壁や屋根のメンテナンス時期ですが、施工方法や使用されている塗料の種類によっても変わってはきます。ただし、一般的な状況ですと10年前後がメンテナンスを考える時期になってきます。

 

基本的には10年単位でメンテナンスの必要性をチェックし、大丈夫なら5年後に再チェック。メンテナンスが必要なら、劣化が進む前に対処するのが長持ちの秘訣です。

 

(2)比較的重要なメンテナンス

住宅の内側へも目を向けましょう。

 

  • 浴室
  • トイレ
  • キッチン
  • 給湯器

 

こういった毎日使う場所や設備は、10年前後がメンテナンス時期です。

 

続いて、

 

  • 壁紙
  • 天井
  • 玄関まわり
  • 給排水設備

 

こうした部分は、最初から耐久性を持たせてある部分でもありますので、30年前後がメンテナンス時期です。

 

ただし、玄関まわりに関しては、暮らしの中で変化があった場合、例えばご家族が車椅子で生活する必要が出てきた場合などは、30年待つのではなく早急にバリアフリー化を検討していただきたいと思います。

 

3: 理解しておきたい耐用年数と寿命

戸建て住宅を購入するとき、「耐用年数」と「寿命」という言葉が出てきたはずです。

 

どちらも同じように受け取りがちですが、定義が違うため誤った理解をしていると、メンテナンス時期を逃してしまうこともあります。

 

寿命の定義はお判りだと思います。一般的には「使えなくなる時期」です。

 

難しいのが「耐用年数」です。この言葉も寿命と同じように説明されることもあれば、同じように解釈されてしまうことがあります。

 

しかし耐用年数とは、正確には寿命ではありません。

 

「時間とともに劣化するものの価値」を判断するための言葉です。そのため耐用年数が20年と言われていても、20年の寿命があるという意味ではなく、20年は価値が下がりながらもゼロではない、という意味になります。

 

私たちが気にする必要があるのは「寿命」です。寿命を迎える前にメンテナンスを行い、長く使えるようにする必要があります。

 

そのため、耐用年数は「平均寿命」と捉えて参考にしましょう。平均寿命ですから、あなたの住宅に当てはまらないこともあります。大まかな年数を知るための指標として理解しておくことが必要です。

 

4: 正しくメンテナンスする方法

最後に正しくメンテナンスする方法をお話します。

 

(1)こまめな修繕

大きな問題になる前に、無理に長く使い続ける前に、こまめなメンテナンスを実施しましょう。

 

こまめなメンテナンスを繰り返すことで寿命を延ばすことができます。

 

最低でも5年に一度はリフォームの専門業者へ、お家の健康診断を行ってもらうのがおすすめです。

 

(2)変化にはリフォーム

家族の暮らしが変化した場合、寿命が迫っていなくてもメンテナンスを行うことをおすすめします。

 

というのも、暮らしの変化に合わせたお家でないと、安全に過ごすことが難しくなるからです。

 

例えば、

 

  • 廊下でぶつかる
  • 玄関で足を踏み外す
  • 玄関スロープでころぶ

 

どれもケガだけで済まない可能性があります。重大事故になる前に修繕しておきましょう。また、暮らしに合わせてメンテナンスを行うことで、家の中でのイライラも解消できます。

 

(3)修繕やリフォーム資金の考え方

戸建て住宅をお持ちの方へ、今日からでもすぐに行動を起こしていただきたいのが、修繕やリフォームに向けての資金計画です。

 

どのような住宅でも、20年30年経過すると修繕やリフォームが必要になります。このタイミングで新築を買い替える計画なら問題になりませんが、多くの場合は住み続けられるはず。

 

そのため、20年後や30年後の修繕やリフォームを見越して、毎月少しずつでもかまいませんから資金を貯めておきましょう。

 

住宅は「購入したら終わり」ではありません。次はメンテナンスが待っています。資金計画は、快適に暮らし続ける大きなポイントになります。

 

5: まとめ

戸建て住宅をお持ちの方なら、できるだけ長く快適に暮らしたいと考えるのが普通のことです。

 

そのためには、資金計画を立てつつ、5年毎にお家の健康診断を行い、必要な部分をこまめにメンテンスしてください。

 

そして20年、30年が経過したとき、おそらく暮らしも変化しているはずですから、このタイミングで貯めた資金を使って大きめの修繕やリフォームを行いましょう。

 

このように考えて計画してもらえると、いつまでも快適に暮らしつづけることができます。

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