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襖のリフォーム方法とは?イメージを変えて暮らしを豊かにしてみませんか?

 
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築年数が経ってくると、どれだけ丁寧にやさしく、小まめにお掃除していても和室に入っている襖(ふすま)は劣化していきます。

 

また、ネコちゃんと一緒に暮らしておられるお家ですと、ネコちゃんが小さかった頃、障子と同じように襖を破いてしまった。爪を立てて登ろうとしてキズがついたまま。こういうこともあると思います。

 

そこで今回は、和室にある襖のリフォーム方法について解説していきます。

 

1: 長年使った襖の問題点

他の部屋のドアほど、一日に何度も開け閉めをしない襖ですが、破れていなくても経年劣化によって寿命がやってきます。

 

(1)こんな問題はありませんか?

長年使ってきた襖ですが、これまで張り替えなどを一度も行っていないと、次のような問題が起こっている可能性があります。

 

あなたのお家でも、同じような問題を感じておられないでしょうか?

 

  • 大きく破けたままになっていて見た目に美しくない
  • 日焼けで変色してきている
  • シミが目立つようになってきた
  • 長年の気温や湿度の変化によって襖にシワが寄ってきた

 

こういう「見た目」の問題点が多いものです。

 

(2)こんな問題は起こっていませんか?

続いてもう一つ、使い勝手の面での問題点もあります。

 

襖の枠に歪みが出て、開け閉めがスムーズにできない

 

ちょっとしたコツがないと襖が開かない(閉まらない)けれど、不便さを感じたまま「ガマンするか」という気持ちで使い続けておられる人もいらっしゃることでしょう。

 

このように、いくら丁寧に扱っていたとしても、襖は時間の経過と共に劣化が進んでいってしまいます。

 

洋室にあるドアとは違い、襖は日本古来の建具ですので、気温や湿度に影響を受けやすい性質を持っていますので、どうしても問題点が出てきてしまいます。

 

(3)お部屋の雰囲気を変えてみたい

襖としての機能は問題ないけれど、長年使ってきたお部屋の雰囲気を変えるために、襖を何とかしたい。こういうご希望もあると思います。

 

特に、バリアフリーなどを検討されているご家庭では、和室を洋室にリフォームするため、襖もリフォームしておきたいという話をお聞きすることがあります。

 

2: 襖には3つの種類があります

襖のリフォームを検討するとき、知っておいていただきたい「襖の種類」があります。大きくわけて次の3つの種類があり、それぞれに特性と趣があります。また、費用にも関係してくる部分です。

 

(1)本襖(和ふすま)

日本の建具として長い歴史を持っているのが「本襖」と呼ばれるものです。

襖の表面を、少しだけ強く押すとわかりますが、骨組みの中に障子と同じような「桟」があります。

 

そのため、大変丈夫な建具となっています。表面の襖紙が破れても、骨組みのおかげで襖前面の紙が大きく破れることはありません。

 

費用面を見ると、このような手間の掛かった作りになっていますので、3つの種類の中では最も高くなってしまいます。

 

しかし、日本古来の建具ですので和室へ取り入れたときに感じる趣は、他の種類とは比べものになりません。

 

特別なゲストをお招きする部屋や、お茶やお花、着付けなどを楽しまれる空間でしたら、本襖を選択されることをおすすめします。

 

暮らしに和の趣と、凜とした雰囲気を与えてくれます。

 

(2)戸襖(板ふすま)

襖の中が障子のような「桟」ではなく、大きなベニア板になっている襖です。

 

大きなベニア板なので、ちょっとくらい何かがぶつかっても壊れることはありません。しかし重量は重くなりますので、開け閉めには少しだけ多くの力が必要になります。

 

戸襖は、和室と洋室の間にある扉として使われることが多いです。

 

和室と洋室が隣り合い、お互いの部屋を行き来きされるのなら戸襖がおすすめです。

 

(3)量産襖(量産型ふすま)

芯の部分にタンボールや発砲スチロールを使った襖です。

この襖の特徴は、とにかく軽い。そして費用が安い。

 

強度や耐久性は、本襖や戸襖ほどありませんが、軽くて安いため賃貸物件で選ばれる人が多いです。

 

3: 襖のリフォーム方法とは?

襖のリフォーム方法をお話します。

 

リフォーム方法としては、次からお話する3つの方法が王道です。

 

(1)襖の紙の張り替えリフォーム

襖の使い勝手には問題がない。けれど見た目を美しくしたい。できれば費用も抑えたい。こういう場合におすすめなのが、張り替えリフォームです。

 

張り替えリフォームは、襖の枠(骨組み)はそのまま使えますので、表面だけ変えることで簡単にお部屋の雰囲気を変えることができます。

 

[1]張り替えできる襖

本襖は、木で作られた骨組みの上に、ノリで襖紙が張られているため、剥がしてから新しい襖紙を張ることができます。

 

障子と同じような「桟」になっているため、既存の紙を剥がしやすく、張りやすくなっています。

 

  • 襖紙の張り替え費用相場

最高級品 : 8,000円~10,000円

高級品:6,000円~7,000円

中級品:5,000円~6,000円

普及品:3,800円~4,500円

 

このように襖の張り替え費用は、紙のグレードによって変わってきます。お茶やお花、着付けなどで使われるお部屋なら、最高級品や高級品を選ばれると後悔せずに済みます。

 

普段使いのお部屋なら、中級品で十分に美しくリフォームできます。

[2]張り替えできない襖

できないことはないのですが、張り替えをおすすめできないのが戸襖と量産襖です。

 

どちらも襖の枠を外して張り替えることができませんので、一般的には既存の紙の上に、新しい襖紙を重ね貼りする方法になります。

 

重ね貼りですが、一見すると簡単そうに思えます。しかし、ピシッと重ねて貼るのが意外に難しいので、DIYはあまりおすすめできません。四隅のどこかにシワが出てしまいやすいのです。

 

できれば、重ね貼りは業者さんへ依頼された方が、断然美しく仕上がります。

 

(2)引き戸へリフォーム

戸の枠ごとリフォームすることになりますが、襖よりもスムーズに開け閉めしやすくなります。

 

現在は、和室のイメージを崩さない色や柄の引き戸があります。バリアフリー対策としても、襖よりスムーズに開け閉めできる引き戸へのリフォームはおすすめです。

 

4: まとめ

襖のリフォームを検討されるときには、和室をどのように使っておられるのかがポイントになります。

 

お稽古事で使われるのなら、できるだけ品質の高いグレードへとリフォームしておくと、後悔せずに済みますし、和室を使う時の気分もあがります。

 

対して、普段使いなら、そんなに高級志向へこだわる必要はありません。汚れたり破れたりしたら張り替える。こういう考え方もあります。

 

今回の内容を参考にしていただき、あなたのお家に合ったリフォームを見つけてください。

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