二世帯住宅は失敗から学べ!トラブルになりにくいリフォームの方法
二世帯住宅へリフォームしようと考えられているなら、親世帯も子世帯も大変気になるのが「トラブル」だと思います。
確かにインターネットでも、二世帯住宅で失敗したという話も目に付きます。そこで今回は、すでに分かっている失敗から対策を見つけ、トラブルになりにくいリフォームの方法についてまとめてみました。
二世帯住宅へのリフォームは、正しくポイント知っておくことで、トラブルを減らすことができます。
Contents
1: 二世帯住宅の失敗と対策
二世帯住宅で起こりやすい失敗から対策できることを見ていきましょう。
ご自身の家族、一緒に暮らすことになる家族をイメージしながら、読み進めていただけると参考になると思います。
(1)玄関共用に失敗
玄関を共用にした場合、次のような失敗が発生する可能性があります。
- 玄関をいつも見られている気がして、自分の友達を気軽に呼べない
実はお互い見ていないかもしれないのですが、一度気になるとストレスになります。
- 夜遅くに帰宅する日が続くと気を遣う
生活リズムが違うと、こうした気遣いがストレスになります。「何か言われそう」とか「嫌みを言われそう」という気になるものです。
- 行き先や帰宅時間を聞かれると監視されている気がしてストレスに
これはストレスになります。
対策としては、入り口は一つでも中でそれぞれの世帯へ分かれて入れるようにしておくか、干渉しないようにルールを決めておくことが大切です。
- 自分たちの履き物が置けない
履き物の数は人によって違います。ファッションに合わせて持っている人もいれば、とにかく数が必要な人もいます。最初に世帯間で利用するスペースを分けておきましょう。
(2)リビング共用の失敗
リビングは家族団らんの場所ですが、共用することで次のようなことが起こると、家庭内の雰囲気が一気に悪くなり、リビングはどちらかの世帯だけが使う場所になってしまいます。
- 友達や知人を招きづらい
- 監視されているようでくつろげない
- テレビを好きに観られない
- 世帯だけでのコミュニケーションが難しくなる
テレビの好みや、くつろぎ方などが近い場合は大きな問題になりませんが、違っている場合は、サブリビングを作っておくことで対策しましょう。
別の世帯の目を気にしなくても良い空間を用意しておくことで、かなりストレスを軽減することができます。
(3)キッチン共用の失敗
キッチンで起こりやすい失敗があります。
- キッチンの高さが合わない
- 冷蔵庫のスペースが足りない
- 使い方が違う
キッチンを共用する場合の対策としては、次のポイントが大切になります。
- 誰がメインで使うのか
- 二世帯でどれくらいの食料を収納するのか
- 使い方のルールを決めておく
水を使うところで失敗すると、関係が悪くなりやすいです。
(4)浴室共用の失敗
浴室は共用にすることでリフォーム費用を抑えることができます。しかし、事前にルールを決めておかないと、日々ストレスの原因になることもあります。
- 自分の好きな時間帯に入れない
- 夜遅くに入りづらい
- 洗面所と脱衣所が兼用になっていると、ゆっくりと使えない
お風呂に関する失敗原因で多いのは「入浴の時間帯」の違いです。お互いの世帯がどういったライフサイクルで生活しているのか、事前にしっかり確認しておきましょう。
また、一緒に暮らす家族が増えると、入浴時間もトータルで長くなりますから、結果的に夜遅くに誰かが入っていることにもなります。
対策としては、ルールを決めておくこと。出来れば洗面所は別にしておくことです。
他には、早く寝る方の世帯の寝室から離れた場所へ浴室を作ることで、音に関する問題をかなり軽減できます。
(5)お金の失敗
大きなお金が動くとき、気をつけないと人間関係を壊しかねないのがお金の失敗です。
例えば、次のような失敗があります。
- リフォーム費用が思っていたよりも高くなってしまった
- 水道光熱費を折半にしているが納得できない
- リフォーム費用の負担割合によっては希望が言いづらい
リフォーム費用が思っていたよりも高くなったという失敗は、後から追加工事が発生しないように見積もり時に対策しておけば回避できます。
しかし、水道光熱費に関する負担は、生活が始まってから言い出しづらいもの。最初にどういった生活に関わる出費があるのかを洗い出し、世帯が納得のいく負担ルールを決めておきましょう。
例えば、
- 水道代
- ガス代
- 電気代
こういった代表的な費用以外にも
- 固定電話代
- インターネット
- 町内会費
- 火災保険
- 地震保険
- 固定資産税
さらに、共用部分があるのなら消耗品の費用なども、ある程度はルール化しておきたいところです。
3つ目のリフォーム費用の負担割合によっては、希望が言い出しづらいという失敗ですが、お互いに半分ずつ負担するのが感情的にも良いと思います。
負担額によって発言権に優位性が出来てしまうと、常にモヤモヤした状態で暮らさないといけません。こういった状態は二世帯住宅での暮らしを失敗に導いてしまう原因になります。
(6)生活動線の失敗
生活動線に関する失敗で起こりやすいのが、次のような悩みです。
- 思っていた以上に顔を合わす
- 生活音が気になってストレスになる
どちらも精神的な負担になりますし、リフォームしてからは変えづらいことです。こういった失敗を起こさないためには、二世帯住宅を専門に行い経験を持っているリフォーム業者へ相談することが必要です。
(7)収納の失敗
二世帯が同じ場所に暮らしますから、思いのほか荷物が増えます。そのため、生活が始まると収納が足りないということも。
「誰の荷物をどのくらいどこへ収納するのか。」
設計するときに、計画しておくことで対策できます。
(8)居場所の失敗
妻の両親と同居しているご主人。夫の両親と同居している奥様。どちらの場合も、「居場所がない」と感じることがあると思います。
そういったとき、一人になれる居場所を確保できれば、ストレスを溜め込むことが減っていきます。
同じ場所に暮らす人全員が、どこかに居場所を持てるような間取りを忘れないようにしておきましょう。
2: 二世帯住宅でトラブルになりにくいリフォーム方法とは
二世帯住宅でトラブルになりにくい方法を見ておきたいと思います。
(1)世帯別に打ち合わせ
大切なポイントなのですが、二世帯住宅の希望を業者と打ち合わせするとき、二世帯が同じ場所に集まって打ち合わせをすると、どちらかの意見だけが通ってしまうことになりやすいものです。
また、親世帯の手前、子世帯の手前、本当は「こうしたい」ということは業者へ伝えられないことも考えられます。
そのため理想的なのは、それぞれの世帯別に業者と打ち合わせを行い、業者に世帯別の要望を伝え、バランスよくまとめてもらうことです。
二世帯住宅のリフォームを専門に行っている業者は、世帯別に出てきた要望をどのようにすれば実現できるのか、ノウハウをもっています。こういったノウハウを活用することで、トラブルの起こりにくい住宅へリフォームしやすくなります。
(2)共用スペースのルール作り
共用スペースを持つ場合、最初にルールを作っておきましょう。
お互いの価値観や、これまでの生活スタイルを強く出すと、どちらかにストレスが溜まってしまいトラブルになります。
(3)お金はきちんと明確に
お金に関することは、親子であっても明確に決めておきましょう。
毎月の生活費負担から、保険関係の費用。
リフォーム費用の負担割合やローン返済の切り替えなど。
「親子だから決めなくても上手くいくし何とかなる」というのは危険です。お金の問題は、簡単に人間関係を変えてしまいます。
(4)ほどよい距離を意識する
親世帯にとっても、子世帯にとっても快適な暮らしを考えるなら「ほどよい距離感」になるよう考えておきましょう。
生活する上で困ったときにサポートできるくらいの関係性が理想です。
(5)完全分離型でトラブルを未然に防ぐ
住宅の広さや敷地の広さにもよりますが、二世帯住宅の理想のタイプは「完全分離型」です。
すべてが世帯別に用意されていますから、これまでの生活スタイルを大きく変える必要がありません。
3: まとめ
今回お話しました失敗は、予め対策することで回避しやすくなります。二世帯住宅だから失敗してイライラすることが増えるのではなく、失敗しそうなことは打ち合わせや間取り決めのときに対策すれば、快適に暮らすことができるものです。
もし二世帯住宅リフォームで「どうしたらいいか」と悩んでおられるなら、アップクラフトまでご相談ください。二世帯住宅を専門にしているリフォーム業者ですから、失敗しそうな部分の対策やノウハウを使って、あなたに適したアドバイスをさせていただきます。