ユニットバスの交換はいくら必要?相場や選び方を紹介!
従来型の浴室や、新築の時から使っているユニットバス。そろそろ交換しようか考えておられるのなら、費用や選び方が気になっているのではありませんか?
ユニットバスは費用相場がわかりにくい商品です。というのも、大きさやグレードをはじめ、オプション機能やメーカー、施工業者の取り扱いによって変化するからです。
そこで今回は、ユニットバスへの交換で気にされている、費用相場や選び方について紹介していきます。
Contents
1: ユニットバスの交換費用目安とは?
はじめに、気にされているユニットバスの交換費用の目安(相場)について見ていきます。
(1)ユニットバスの費用は種類で変わります
ユニットバスの費用は種類によって変わってきます。一般的な目安としては次のようになっています。
例(1坪以内の場合)
- ローグレードの場合 → 50万円~70万円
- ミドルグレードの場合 → 70万円~90万円
- ハイグレードの場合 → 90万円~120万円
戸建て住宅では、1坪よりも広い浴室があると思います。そういう場合は上記の目安に、10%をかけ算したくらいが妥当な費用相場になります。
(2)オプションを付けると費用アップ
ユニットバスに、より便利で快適に使えるオプション機能を付けると費用はアップします。
一般的には以下の機能は人気ですが、費用アップすることになります。そのためユニットバスだけでの費用ではなく、ご自身に必要なオプションも加えた費用相場を考えておくことが大切です。
- 追い炊き機能の追加 → 3万円~5万円
- 浴室暖房乾燥機の追加 → 7万円~10万円
- 折れ戸から引き戸へ変更 → 7万円~9万円
- 手すりの追加 → 5千円~1万円
だいたいこういう機能が人気です。さらに浴室を快適な場所にされたい方は、次のような機能を追加されることもあります。ただ、よほど浴室で長時間楽しみたい方でないと必要はありません。
- 浴室スピーカー → 5万円~6万円
- 浴室テレビ → 12万円~15万円
- ジェットバス → 12万円~20万円
確かに「あるとうれしい」機能ですが、なくてはならない機能ではありません。
もし、ユニットバスの交換を依頼した業者が、こういうオプションを勧めてきたときは、いくら良さそうに感じても即決せず、一旦聞くだけ聞いておいて、自分たちの生活に必要かどうかをじっくり考えてください。
特にジェットバスは、最初の頃は使用頻度も高いですが、そのうちに使わなくなる可能性が高いオプション機能です。
(3)従来工法からユニットバスへ変えると?
従来工法の浴室からユニットバスへ交換される場合、基礎工事や今の浴槽の解体工事が必要になります。
そのため、ユニットバスの費用に工事費用として10万円前後必要になると考えておきましょう。
また、給水と排水に関する箇所にトラブル原因があれば、一緒に修繕しておきましょう。費用はかかりますが、後から水のトラブルが発生し修繕するよりも割安になります。
(4)50万円~150万円が相場
ユニットバスからユニットバスへ交換する場合、50万円から150万円が相場になります。
しかし、相場の範囲が広いので困ってしまう方も多いです。
どうして相場が広いのかというと、先ほどもお話しましたが、ユニットバスのグレードによって開きが出てしまうのです。
例えば、ローグレードのユニットバスですと、浴槽+洗い場+シャワー+カランなど浴室として使える基本機能を持った状態で50万円前後です。
これがミドルグレードになると、浴槽が掃除のしやすいデザインになっていたり、少量の水で勢いの良いシャワーが出たりする特徴をもつようになります。すると、費用相場が60万円前後に変わります。
さらにハイグレードになると、100万円を超えることもあります。では、ハイグレードは他の2つとどう違うのかというと。
(5)ハイグレードの違いとは
まずは浴室の雰囲気が違います。上質で高級感のある作りになっています。一流ホテルの浴室のような雰囲気と言えばイメージしやすいですね。
また、ミドルグレードの機能を持った上で、より使いやすくゆったりと湯船に入れるデザインが採用されています。
毎日の掃除もしやすく、汚れが付きにくい表面加工になっているものも多いです。
このように、浴室を楽しみの場所にすることができるため、どうしても費用も高くなります。
2: ユニットバスの費用内訳を知っておきましょう
ユニットバスの費用には内訳がありますので知っておきましょう。業者から見積もりをもらったとき、意味がわかると安心です。
(1)商品代
これはユニットバスの代金です。大変わかりやすい項目です。見積書によっては、商品代の下に、オプション代が入っていることもあります。
オプション代は、どういったオプションなのか細かく書かれているかチェックおきましょう。自分たちが頼んだ機能がきちんと入っているのかどうかを確認します。
(2)浴室工事費
工事をする場合の養生。既存のユニットバスの解体工事。給水と排水工事。電気ダクト。新しいユニットバスの組立費用などが含まれています。
(3)管理費
基本的に工事をする場合は、現場管理費が発生します。一般的には工事費用の7~8%くらいです。
これらを合計したものを目安費用と考えてください。そうしないと、思っていた以上の出費が必要になるかもしれません。
3: 浴室リフォームで見落とさない基礎知識
浴室リフォームをするとき、見落とすと損することがあります。損をしないためにも基礎知識を理解しておきましょう。
(1)交換費用を抑えるポイント
こう言っては何ですが、浴室に強いこだわりがある場合にだけハイグレードのユニットバスを選びましょう。
これまで同様の使い方をされるのなら、ローグレードかミドルグレードにして、便利なオプション機能を追加した方が快適になります。
また、費用に関しては自治体によって補助金や助成金を受け取れることもあります。地元業者なら知っていますので、見積もりをもらうときに教えてもらいましょう。
また、ご自身でも自治体窓口で確認しておくと安心できます。
(2)家族構成から考える
お子さんが独立されて夫婦二人。
反対に、お子さん夫婦と二世帯で。
家族構成によってユニットバスを選びましょう。家族の人数が少ないのに大きなものを購入すると、水道代もバカになりません。
また、お風呂へ入る時間がバラバラの場合と、そうでない場合では、追い炊き機能や断熱機能の必要性も変わってきます。
(3)介護やバリアフリーの検討
高齢の方がお風呂に入られる場合は、できるだけ手すりや滑りづらい床、引き戸か外に開くドアにしておきましょう。
また、扉にはガラスのような割れやすい素材が使われていないものがおすすめです。
万が一、浴室内で転倒したとき、ケガの状態が変わってきます。
(4)洗面所のリフォーム
多くの住宅では、浴室の近くに洗面所と脱衣所があります。
予算に余裕があるのなら、ユニットバスの交換と一緒に洗面所や脱衣所のリフォームを行っておきましょう。
工事費用をまとめられるので、バラバラにリフォームするよりも費用を抑えることができます。
(5)意外かもしれませんが地元業者が安い!
大手リフォーム業者の方が安そうに思いますが、実は地元業者の方が安いことが多いです。
これは広告費用や人件費が多く掛かっていないため、工事費用を抑えることができるからです。また地元業者によって、安く取引できるメーカーがありますので、メーカーにこだわりがないのなら業者が安く扱えるメーカーを選びましょう。
4: まとめ
ユニットバスの交換では、ローグレードかミドルグレードを選びましょう。費用目安としては、50万円~70万円くらいがおすすめの費用帯です。
残ったお金は、オプション機能、洗面所、脱衣所のリフォームに使った方が、快適な暮らしを続けることができます。
賢く選んで快適な暮らしを手に入れてください。ハイグレードはカタログを見ると憧れますが、強いこだわりがないのなら必要ないと経験から感じています。