ウッドデッキのリフォームで失敗しないポイントを紹介
最近、アップクラフトでウッドデッキのリフォームについて相談頂くことが増えてきました。地域性もあると思うのですが、ご家庭にウッドデッキがあると自然を感じやすく、リラックスできる場所が増え、ご家族全員が一緒に楽しく過ごせる空間になるため、気になっている方が増えているのだと感じています。
今回はもちろんウッドデッキのリフォームも得意なアップクラフトが、失敗して後悔しないために知っておいてほしいポイントを紹介します。
Contents
1: ウッドデッキのリフォームで注意しておきたいポイント
ウッドデッキのリフォームで注意しておきたいポイントは3つあります。ここを間違えなければ、大きな失敗や後悔をすることはかなり少なくなります。
(1)天然木vs樹脂
ウッドデッキの取付けを検討すると、悩ましいのが素材です。一般的には次の2つの素材があります。
- 天然木を使ったウッドデッキ
- 樹脂製のウッドデッキ
また、天然木には2つのタイプがあります。
- ハードウッド
- ソフトウッド
ソフトウッドは木の性質が柔らかいため防腐剤を使ってメンテナンスしても、3~5年くらいで腐食が始まってしまうこともあります。
樹脂製のウッドデッキも、大きく分けると2つのタイプがあります。
- 樹脂だけで作られたもの
- プラスチックに木粉を混合して作られたもの
樹脂だけのものは激安のものが多いので、積極的に選ばれる方は多くありません。どちらかというと樹脂製のウッドデッキを選ばれる方の多くは、「人工木」と呼ばれる後者を設置されるケースが多いです。
気になるそれぞれの素材に関するメリットとデメリットは、この後お話します。
(2)手すりの高さ
ウッドデッキだけを設置されるご家庭もあります。ただ、ウッドデッキが面しているのが道路や隣の建物から見える位置だったりすると目隠しを兼ねて「手すり」を設置する必要が出てきます。
ここで注意しておきたいのが手すりの高さです。小さなお子さんがいらっしゃるご家庭なら、ウッドデッキからの転落や転倒を考えると、少し高めのものを選びたくなることでしょう。しかし、高すぎる手すりを設置すると、ウッドデッキが持つ特徴である「開放的な空間」が感じにくくなり閉鎖的な印象になることがあります。
手すりはあった方が安全性や目隠し効果が得られるのでプラス要素ではありますが、ご家族の身長に合わせたサイズをリフォーム業者と相談して決められることをおすすめします。
(3)屋根あり?屋根なし?
ウッドデッキの上に屋根を設置するかどうか。悩ましい部分です。屋根はあった方がウッドデッキの劣化も遅くなります。また、雨の日に洗濯物を干す場所としても使いやすくなります。
反対に屋根があることで天井の開放感はなくなりますので、人によっては圧迫感を覚えることもあると思います。また、ウッドデッキの方角によりますが、屋根があることでウッドデッキに接している部屋の温度が低いままということもあります。
そのためウッドデッキに屋根を設置される場合は、リフォーム業者と相談しておくことが大切です。光の差し込み具合やデザインなども考慮しておきたいですね。
屋根を設置することで、ウッドデッキの良さが減少する場合は、必要なときだけ日よけになるオーニングやサンシェードの利用も検討しておきましょう。
こういったアイテムなら後付けで設置できますので、必要な季節だけ使うことができます。
2: 費用とメンテナンス性に影響するウッドデッキの素材
気になる費用とメンテナンス性。これらはウッドデッキの素材によって変わってきます。そのため、それぞれの特徴を理解して、お住まいの気候や使い方に合った素材を選びましょう。
(1)天然木のメリットとデメリット
一般的にウッドデッキというと、天然木を使ったものが多いです。そして天然木の中でも柔らかい「ソフトウッド」を使ったウッドデッキは、比較的費用が安くなるため選ばれやすいようです。また、DIYで作られるときにもソフトウッドを使われるケースが多いため、このようなイメージがついているのだと思います。
しかし、天然木にも堅い「ハードウッド」柔らかい「ソフトウッド」それぞれにメリットとデメリットがあります。特徴と合わせて知っておくことで、あなたのご家庭で良いものを選びやすくなるでしょう。
■メリット
- ソフトウッドは初期費用が低い
- ハードウッドはメンテナンスの必要が低いためランニングコストが低い
- 自然な風合いを楽しめる
■デメリット
- ソフトウッドはメンテナンスの必要が高くライニングコストがかかる
- ハードウッドは初期費用が高い
- 気候条件によるが腐食や劣化の心配がある
天然木を使ったウッドデッキの場合、自然な風合いを楽しめる反面、定期的なメンテナンスが必要になることを覚えておきましょう。放っておくと腐食や劣化によって安全性が保てなくなることもあります。
(2)樹脂のメリットとデメリット
樹脂の場合、一般的には「人工木」と呼ばれる素材が使われます。
■メリット
- 汚れが落ちやすいので掃除が簡単
- 劣化に強いのでメンテナンス性が高い
- 美観が損なわれにくい
- 工業製品なので品質が安定している
- 天然木のように「ささくれ」などがないので安全
- ハードウッドよりも費用が安い
- 工期が短い
■デメリット
- 天然木のような自然の風合いにはならない
- 熱を吸収しやすいので夏場は遮熱対策が必要
見た目や質感に天然木と同じようなことを求めないのなら、人工木のウッドデッキはかなりおすすめです。なんと言っても初期費用はソフトウッドより高くなりますが、メンテナンス性が高いため、腐食や劣化を防ぐためのランニングコストをかなり抑えることができます。
3: ウッドデッキはDIYでも可能?
ウッドデッキを検討される方の中には「DIYでやろう」という方もいらっしゃることでしょう。そこでDIYで設置される方へ、注意して頂きたいポイントをお話します。
(1)DIYキットもある!
最近では通信販売でDIYキットが売っています。また大型ホームセンターでも販売されていますので、従来よりも比較的手軽に入手できるようになりました。
(2)DIYで注意するポイント
DIYキットが販売されているので、購入して設置しようと考えておられるなら、次のポイントには注意していただきたいと思います。
- 土台づくり
- 柱の立て方
- ガタつき
- 隙間
土台はしっかりつくっておかないと危険です。また、柱はまっすぐ立てておかないとバランスが悪くなりますので、安全性に問題が出てきます。
そしてDIYキットで多いのがソフトウッドなのですが、しっかりと床板を取り付けておかないとガタつきが出たり、隙間が広かったりして「つまづく」危険性も出てきます。
また、床板を取り付けるとき、ネジや釘の頭をきちんと処理しておかないと、足の裏をケガする可能性もあります。
(3)安全性と手間を比較しよう
DIYに慣れている方なら、これまでも注意されてきたことばかりだと思います。しかし、ウッドデッキがDIYで始めてという方の場合、安全性やバランスを整える手間は思っている以上にかかります。
ご家族の安全性と設置する工事の手間。ここを比較していただき、DIYで設置するのか、リフォーム業者へ依頼するのか比較していただきたいと思います。
4: まとめ
ご家庭にウッドデッキがあると開放感がありますので、見た目にも楽しそうに映ります。また天気の良い休日に家族で開放的な気分を楽しむことで、リラックスすることもできます。
晴れ間の多い地域の方、春や秋の気候の変化を楽しみたい方、夏の星空を家族で楽しみたい方。ぜひ今回の内容を参考にしてウッドデッキのリフォームを検討してみてください。