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家の床がブカブカしていたらすぐ修繕!原因と方法を解説します

 
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築年数が30年を超えてくると、家族がよく使う床の部分がブカブカしてくることがあります。

 

この床のブカブカですが、住んでいると「こんなものかな?」と考えて慣れてしまい、かなりブカブカが進まないと気にしない方もいらっしゃいます。

 

当然ですが、こういうブカブカは小さな劣化のときに修繕しておくことで、高齢者の方が足をとられて転倒することを防げますし、小さなお子さんが連休などに帰ってこられた場合でも、ケガをすることを防げます。

 

リフォーム専門業としては、こういうブカブカは、本当に早く修繕して安全に暮らしてもらいたいのです。

 

ということで、今回は家の床がブカブカする原因や対策方法についてお話していきます。

 

1: 床がブカブカする原因とは

慣れるということは怖いことです。廊下やキッチン、トイレや洗面の床がブカブカして小さく沈むようなことがあっても、こんなものかと思ってしまう。これ、本当にありがちな話です。

 

でも、放っておくとブカブカがペコペコに変わるだけで、勝手に直ってしまうことはありません。一般的にはブカブカを放っておくと、ペコペコしてきて、最後は沈むようになります。

 

(1)湿気

床がブカブカと動くようになる原因として多いのが、床下の湿気です。

 

高温、多湿が続くと床材と床材の下地部分に入り込み、劣化が進行。さらに劣化が進むと腐食がはじまりブカブカとしてきます。

 

(2)水漏れ

湿気に近い原因です。知らない間に(これは水まわりの劣化が引き金になっています)床下に水漏れが発生し、結果的に湿気が増えてブカブカすることもあります。

 

お風呂の脱衣場、洗面、キッチン、トイレなど水を使う部分に発生しやすい事象です。また、水はねが多い床ですと、表面から少しずつ跳ねた水が染みこんでしまい、劣化が進みブカブカすることもあります。

 

水漏れが原因となる床のブカブカは、ある日突然床が抜けることです。

 

まずは、水道代の明細を見てください。使い方は変わっていないのに水道の使用料が増えていないでしょうか?こういうケースでは、水道の水が漏れている可能性があります。

 

水はねによるブカブカの場合、床にくぼみが出来てきます。

 

どちらにしても放置すると危険なので、業者に依頼して早急に修繕が必要です。

 

(3)接着剤の劣化

フローリングの床がブカブカする場合、床材とフローリングの接着剤が劣化していることが原因になることもあります。

 

一般的にフローリングの接着剤は15年前後(長くて20年くらい)で劣化します。特に湿気が発生しやすいキッチンや浴室周辺は劣化しやすいです。

 

(4)床下部分の下地の劣化

床下部分の下地である材木部分が劣化したことで、床がブカブカすることがあります。

 

建築用語としては

 

  • 根太(ねだ)
  • 大引(おおびき)

 

と呼ばれる、床を支えている骨格部分が劣化することで発生します。

 

この部分の劣化、通常は起こりにくいものなのですが、水漏れや湿気が多いと少しずつ劣化が進んでしまいます。

 

(5)シロアリ被害

床がブカブカする原因で無くならないのが「シロアリ被害」です。

 

シロアリは湿気が大好きなので、水漏れなどが原因で発生していることもあります。

 

シロアリ被害で床がブカブカしている場合、床だけではなく建物の構造自体に被害が及んでいることもあります。

 

放置していて良いことはひとつもありません。が、慌てて良く分からない激安業者へ駆除を依頼してはいけません。悪徳業者が多い業界でもあります。

 

まずは信頼できるリフォーム業者へ住宅診断を依頼し、本当に信頼できそうならリフォーム業者からシロアリ駆除業者を紹介してもらいましょう。その方が安心です。

 

2: 修繕するにはこんな方法があります

床のブカブカのほとんどは修繕することができます。

 

(1)接着剤の劣化の場合

接着剤の劣化によってブカブカしている場合。一度床を剥がして「張り替え」する方法があります。この方法の良いところは、床の高さがこれまでと同じなので、違和感が少ないことです。

 

もうひとつ方法があります。それは「重ね張り」です。既存の床の上に新しい床を張ります。

 

重ね張りは、今までの床よりも高くなります。そのためドアの開け閉めがスムーズにできないこともあります。部屋の段差も変わりますので注意してください。

 

(2)下地の劣化の場合

原因を特定した後、床材を剥がして腐食が進んだ部分を、新しい木材に変えていきます。必要なら防湿シートを床下に敷くことで湿度対策を行うこともあります。

 

腐食の範囲によって修繕範囲が変わります。

 

(3)シロアリ被害の場合

シロアリ駆除業者が薬剤を散布します。薬剤散布が出来ない場合は、ベイト工法と呼ばれる「シロアリのエサに薬を混ぜたものを運ばせて駆除する方法」もあります。

 

薬剤駆除は即効性があります。ベイト工法は少しずつ効果が出ているため、即効性はありません。

 

一般的には薬剤散布が多いですね。

 

(4)湿気や水漏れの場合

湿気や水漏れの原因を対策しなくてはいけません。その後、腐食や劣化が進んでいる部分を補修します。

 

  • 防湿シート
  • 床下換気
  • ゼオライト

 

床下の状態によって対策方法を選ぶことができます。リフォーム業者と相談して、お家に合っている方法を選んでください。

 

こうした方法で注意しておきたいのは、定期点検が必要なのかどうか。必要な場合は、どれくらいの期間で点検しないといけないのか。定期点検の費用はいくらなのか。

 

必ず確認しておきましょう。

 

(5)床補修の費用相場

接着剤の劣化や、部分的なフローリングの劣化でブカブカしている場合ですと、8畳くらいなら10万円までで修繕できることがほとんどです。

 

問題は、床下の材料が腐食している場合。部分的な木材の取り替えだったとしても、10万円から20万円は必要になります。

 

さらに、シロアリ駆除や水漏れ対策や湿気対策を行うと、床下の状態や広さによって費用が変わってきます。

 

このように費用相場は状況と広さによって変わるため、悪徳業者をつかんでしまうと驚くような費用を請求されてしまいます。

 

ですから、必ずといっても良いですが、訪問販売やテレアポ営業からの契約は細心の注意を払ってください。

 

できれば、地元密着で実店舗を持ち、リフォーム専門にやっている業者へ、見積もりを取って比べるのがおすすめです。

 

こういうリフォームは、大手企業だから安心とか、名前が知れているから安心ということはありません。実際に適切な修繕が出来るのかどうかが大切です。

 

3: 床のブカブカは放っておかない!

床のブカブカが少しでも気になりだしたら、放っておかないでください。

 

放っておいても良い方向へ進むことはありません。ブカブカの深さが大きくなるばかりです。

 

そして、ある日、突然床が抜けることもあれば、ブカブカと沈む部分で足を取られて転倒することもあります。

 

床だけの問題だったら良いのですが、住宅の構造自体に被害が及んでいると、修繕費用が高くなります。工事期間も長くなります。

 

大きな地震が発生したら、倒壊する可能性も高くなります。

 

床のブカブカは、本来なかなか起こりません。起こっているなら、何か良くないことが起こっているサインです。

 

人間のカラダで言うなら、体調不良の状態が続いているのと同じです。放置せずにまずは診断。そして修繕を行ってください。

 

4: まとめ

築年数が進むと色々な問題が出てきます。その中でも放っておかれることが多い「床のブカブカ」。

 

でも、床がブカブカするのは、住宅にとって良くないことが起こっているサインです。このサインを見過ごしてはいけません。サインが出始めたとき、対処することで費用も被害も小さくできるのです。

 

みなさん無視される部分です。気にされない部分です。でも、住宅にとっては重要な部分なのです。もし、あなたのお家で床がブカブカしている場所があるのなら、お近くのリフォーム専門店へご相談ください。

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