リフォーム会社の選び方~比較ポイントと失敗すると困ること~
住宅のリフォームを依頼するとき、どこを選ぶのかによって成功することもあれば、後悔することもあります。
しかし、生涯の中で何度もリフォームをすることはありませんし、身近な人がリフォームをしているとも限りません。
そのため、結婚式や住宅購入と同じように、必要な知識や情報が誰かから継承されることなく、常にゼロから考えて比較し選ぶことになります。
そこで今回は、あなたがリフォーム会社を選ばれる時、少しでも参考になればと考え、比較ポイントを紹介することにしました。
1: 知っておきたいリフォームできる業者の種類
リフォームを依頼するとき、20年前なら簡単でした。というのもリフォームをする業者さんが限られていたからです。
しかし現在はというと、リフォームができる業者さんが増えています。
(1)もっとも分かりやすい「リフォーム専門店」
リフォームを依頼するとき、分かりやすいのが専門店。この記事を書いているアップクラフトはここに入ります。
リフォーム専門店は、外壁塗装や屋根塗装のリフォームから、キッチンやトイレ、浴室などの修繕やリフォームまで行うことができます。
業者によっては、住宅の外回りである外構のリフォームもできるところがあるくらいです。
「どこに相談すればいいのかわからない」
という場合は、リフォーム専門店に相談することからはじめましょう。
(2)新築だけじゃない「ハウスメーカー系」
ハウスメーカーというと新築住宅を作って販売しているイメージが強いものです。
しかし、最近はハウスメーカーにもリフォームを行う子会社や部署があります。お近くにリフォームを相談できるところが見つからない場合は、お住まいの住宅を購入されたハウスメーカーへ相談することもできます。
(3)こだわりのリフォームなら「設計事務所・建築家」
リフォームと言っても、強いこだわりを表現したい。
リフォームというよりもリノベーションに近いかも。
こういう方は、リフォーム専門店も良いですが、デザインをはじめとした「こだわり」を再現するために、設計事務所や建築家へ相談するのがおすすめです。
デザイン性、オリジナル性を強め、他にはない住宅にしたい方は相談してください。
(4)小回りが利く「地元工務店」
地元の工務店さんもリフォームはできます。
対応できる工事の範囲も広いので、内装から外壁、水まわりなどを頼めます。
地元工務店さんは、工事の日程や費用などについて小回りが利きやすいですが、デザイン性やオリジナル性については強みを持っていないところが多くあります。
デザイン性やオリジナル性ではなく、現状を回復して快適に暮らせるようにしてほしい。こういう方におすすめです。
(5)買い物のついでに相談できる「家電量販店・ホームセンター」
リフォームを考えていても相談しづらい。
専門店や設計事務所は敷居が高そう。ハウスメーカーは相性が良くなかった。地元の工務店には知り合いがいない。
こういう方におすすめなのが、最近かなりがんばっている
- 家電量販店
- ホームセンター
どちらもリフォームの相談窓口がありますので、ものは試しのつもりで相談してみましょう。大まかではありますが費用相場がわかります。
こういうところで相談してみて、相場を確認してから専門店などへ話しをすると、相談の緊張も少なく冷静に話をすることができます。
(6)出入りの職人さんや住宅設備の人
あなたの住宅に出入りしている職人さんや、住宅設備(ガス、水道、電気)のメンテナンスへ訪問されている方に相談することも可能です。
多くの住宅設備事業所や職人さんは、自分たちがリフォームできなくても知り合いにできる会社があります。
2: 頼りになるリフォーム業者の比較ポイント
あなたにとって頼りになるリフォーム業者を選ぶために、比較するポイントを知っておきましょう。
(1)希望のリフォームに近い実績
いくら費用が安くても、いくら人当たりが良い担当者でも。いくら大きな会社でも。
あなたが希望しているリフォームのイメージが苦手だったり、近いイメージの実績がなかったりするところを選ぶのはおすすめできません。
リフォーム業者には、和風が得意なところもあれば、洋風が得意なところもあります。また、外壁や屋根塗装は得意だけど、リビングやキッチンのリフォームなど室内は専門じゃないところもあります。
必ず実績や得手不得手を比較しましょう。
(2)口コミ
口コミの良い業者さんの方が安心です。ただし、口コミもインターネットだけを信じてはいけません。
インターネットの口コミは、全く関係の無い人が「悪意を持って」書き込んでいるケースもあるからです。
(3)費用が安すぎない
費用が安すぎるということは、相応の理由が必ずあります。
- 素材が良くない
- 手抜きする部分がある
- 追加請求を考えている
高いから大丈夫ということではなく、相場に近い費用かどうかが大切だということです。
「これは安すぎるな」と感じた時は、どうして安く出来るのか。理由を確認しておきましょう。同時に見積もり以外の請求が「後日発生しない」ことも確認し、書面で残しておくことが重要です。
(4)地元
できれば、お住まいから近い業者さんが安心です。不具合があった場合にも連絡しやすいです。
(5)保証やアフターサービス
リフォームの保証やアフターサービスを比較しましょう。
保証内容はもとより、アフターサービスにはどういったことが含まれているのか要チェックです。
また、保証やアフターサービスに関して、書面で伝えてくれる業者さんは安心できます。
(6)相性
これは大変重要です。担当者や業者さんとの相性が良くないと、打ち合わせからスムーズに進みません。
また、工事中もイライラすることになりますから、精神的にも良くないです。
(7)レスポンス
電話やメールをしたとき、どれくらいで反応があるのか比較しましょう。
反応までの時間は人によって受け取り方が違います。
当日中に反応があればOKという人もいれば、翌日中ならOKという人もいます。あなたが許せるタイミングで反応があるのかどうかが大切です。
意外にレスポンスに対する意識のズレはストレスになります。
(8)わかりやすい回答
リフォームを進める中で、かならず質問をすることが出てきます。このとき、どれくらいわかりやすく回答してくれるのかも比較しましょう。
- 曖昧な回答
- そもそも回答がない
- 話題を逸らせて保留
こういう業者は危険です。
3: 業者選びで失敗すると困ること
業者選びで失敗すると、次のような困り事が発生します。
(1)見積金額よりもオーバーする
これ、もっとも困ります。
見積もりをもらっているのに、追加工事で金額オーバー。どうしてもやってみないとわからない部分があることも事実ですが、それなら相談してほしいものです。
相談もなく勝手に工事をやって「追加工事ですから」というのは災害みたいなものです。
(2)工事がずさんでやり直し
工事が終わってしばらくすると不具合が。
こういう業者さんは、連絡がつきにくいものです。だって、連絡するとクレームになって困りますから。
その結果、あなたが諦めて別の業者さんへ「やり直し」の工事を依頼することになります。
(3)口だけ「できます!」
何でも「できます!」という担当者は失敗の元。「何でも出来る」は、「何もできない」に等しいものです。
本当にわかっている人を打ち合わせに連れてきてもらいましょう。
(4)断れない
友人や知人、親族からの紹介で見積もりをお願いした。
こういう場合、相性が合わなくも、費用予算が合わなくても断りづらいものです。
最初から分かっている相手なら良いですが、会ったこともない人なら、やめておいた方が無難です。後からややこしい人間関係に巻き込まれません。
4: まとめ
リフォーム会社を選ぶ時、参考にしてもらいたい比較ポイントを紹介しました。
リフォームの成功は業者選びで決まるとも言えます。そのため、気持ちよく最後まで工事を頼める業者をしっかり選んでください。
見積もりを取ったからといって、依頼しないといけない理由は何もありません。選ぶのはあなたです。