おしゃれな家にする内装リフォームのヒントとポイント
住んでいる時間が長くなると、家族の趣味や価値観も変化します。特に毎日目にする住宅の内装は、自分たちの趣味や価値観に合う「おしゃれな感じ」にリフォームしたいもの。
そこで今回は、おしゃれな家にする内装リフォームのヒントとポイントを紹介していきます。
Contents
1: 「おしゃれ」の種類がすべての始まり
「おしゃれな」という言葉は大変曖昧なんです。人によって感じ方も違えば、意味している雰囲気も違っています。
まずは、あなたが考えている「おしゃれ」の種類を大雑把でも良いので言語化してください。
おおむね、次から紹介する5つの種類の中に当てはまるものがあるはずです。
(1)ナチュラル
「ナチュラルテイスト」という呼び方のおしゃれな内装です。
具体的には、木材や自然素材を多く使った内装で、全体的に「暖かみ」を感じられる作りになっています。
無機質なもの、例えばシルバーやプラスチックなどはできるだけ排除し、パイン材のような比較的明るい木材をメインに使います。
そして、使用する木材など素材の特徴を活かすデザインを目指し、すっきりとシンプルな「おしゃれ」を表現します。
自然素材の雰囲気を強めるため、室内の色調も落ち着きやすい空間になりますし、シンプルなため飽きにくいという特徴もあります。
店舗では、美容室なども取り入れることの多いテイストです。
(2)モダン
モダンとは「現代的な」という意味を持っています。
では、どういったデザインが現代的なのかというと
- シンプル
- 洗練された印象
- 無機質な素材(ガラスや金属など)
- 直線の多用
- 落ち着いた色合い
こういった特徴を併せ持っているテイストです。
一般的には大人の雰囲気が強くなります。
(3)北欧
北欧(スウェーデンやノルウェー、フィンランドなど)、ヨーロッパ北部の国に多いテイストです。
家の中で過ごす時間が長い地域なので、快適に過ごせて飽きのこない作りが印象的です。
明るめの色調を基本とし、家具などは木製をはじめ自然素材を使うことが多いです。ここまではナチュラルと近いのですが、北欧は照明などにモダンで使われるような直線的なアイテムが選ばれます。
小物にはカラフルなアイテムを取り入れることも多いのが特徴です。
(4)カフェ
カフェがお家にやってきた。そんな雰囲気の種類です。
カフェ独特の居心地の良さを、お家で再現しています。
ナチュラル+ヴィンテージ=カフェ
このようにイメージしてもらうとわかりやすいと思います。
カフェスタイルで外せないのは「カウンターキッチン」と「黒板」。この2つは雰囲気作りに大切です。
(5)ブルックリン
アメリカの「ブルックリン」地域に多いテイストです。
工業的な雰囲気を残した内装が特徴なので、ダークなカラーが基本になります。また、レンガを取り入れることも多く、壁材選びではレンガ調のものを選べないか考えたいところです。
天井は剥き出しで無骨な感じが○。天井に吊り下げるタイプのエアコンなら、ダクト部分を剥き出しにすると雰囲気が作りやすくなります。
最近では「おしゃれなカフェ」や「おしゃれなパーソナルトレーニングジム」でも取り入れられることが増えたテイストです。
2: 内装リフォームを上手くするポイント
おしゃれな内装リフォームが上手く行くよう進めるにはポイントがあります。
(1)洗練された印象にするポイント
[1]あなたの好みの「種類」を決めよう
先ほどお話ししました「種類」からでも構いません。他のテイストでも構いません。
とにかく内装リフォームを行うお部屋に取り入れたいテイスト(種類)を言語化して方向性を家族や業者と共有し決めましょう。
目指すテイストが、人によって違っていると完成したときにガッカリすることになります。特にあなたと業者の間に違いが起こっていると、なかなか思っているようなテイストに仕上がりません。
これから楽しく過ごす場所をリフォームするのです。テイストをしっかりと決めて伝えてください。
[2]色調を決めましょう
テイストが決まると色調を決めることができます。
- ベースカラー
- メインカラー
- アクセントカラー
この3色を決めるのがおすすめです。そして、ここで大切なのは3色以上に増やさないこと。
例えば一般的には、ベースカラーは床や壁、天井に使います。部屋の中で広範囲に及ぶ色なので落ち着いた色や明るめの色を選びましょう。
メインカラーはソファやカーテンなど、インテリアに使う色です。お部屋のテイストを決める主役達です。
アクセントカラーは小物達に使う色と考えてください。メリハリを出す色になりますので、目立つ色を選ぶことになります。
お部屋全体での色の比率を考えると、
- ベースカラー:7割
- メインカラー:2割
- アクセントカラー:1割
こういう割合になるようまとめるのが理想的です。
[3]照明を考えてください
照明次第で空間の雰囲気が変わります。
照明から出る光を直接当てるのか、間接照明にするのかでも「おしゃれ度」が変わります。
また、お部屋の中で目立たせたい部分と、そうではない部分への照明の使い方も変わってきます。
照明は電気の配線に影響することもあるため、施工へ入る前にしっかりと決めておきたいところです。
(2)使い勝手を意識するポイント
「おしゃれな家の内装」で困るのが、おしゃれにしすぎると使い勝手が悪くなることです。
そこで次のポイントに注意してください。
[1]コンセント
現代はコンセントが多く必要になる生活スタイルが定着しています。コンセントが少ないと、どうしても延長コードが部屋の中を這うことになり、おしゃれな雰囲気が台無しになってしまいます。
お部屋の中で使う電化製品をリストアップしましょう。そして、どの位置に置くのかも決めておきましょう。
コンセントの位置と数を把握しておくことが大切です。
[2]お部屋への入り口
お部屋への入り口が狭いと大型家電や家具が搬入できない事態が発生します。
お部屋の入り口(出口でもあります)は、人だけが使うものではありません。余裕を持った広さを考えておきましょう。
最近は、冷蔵庫や洗濯機、テレビなどは大型化する傾向にあります。
3: 自慢できる内装リフォームのヒントとは?
内装リフォームを成功させるヒントをお話します。
(1)コンセプト
先ほども申し上げましたが、とても大切なのは内装リフォームをするお部屋のテイストやコンセプトを決めておくことです。
ここが決まらないと、何を選べば良いのかわからなくなりますし、予算や工期を決めることもできません。
迷走した状態で内装リフォームを行うと、納得のいく工事にはなりません。当然ですが完成した後のお部屋も気に入らない可能性があります。
(2)統一させる3つのこと
- 色
- 質感
- 形
これら3つを統一させましょう。
全体的な統一感がないと「おしゃれ」に仕上がりません。ゴチャゴチャとした仕上がりになり、落ち着かない空間を作ってしまうことになります。
(3)インテリア選び
おしゃれな家の内装はインテリア選びで決まります。
内装はコレ。インテリアはこっち。というようにバラバラに選ぶと、チグハグな出来映えになります。
(4)忘れちゃいけない「収納」
お部屋に忘れちゃいけないのが「収納」です。家具で収納を作るのか、壁面収納で対応するのかも決めておきましょう。
収納スペースが整っていないと、テーブルや床に置いてしまうので、お部屋の中がすっきりしません。
4: まとめ
おしゃれな家にする内装リフォームにはポイントがあります。
まずは新築のときと同じように、お部屋のテイストを決めましょう。ここがブレると、なかなか話が進みません。
ブレたまま工事を進めると、ほとんどのケースで失敗します。ご自身が長く過ごせて寛げるテイストを選んでください。
その上でリフォーム専門業者を選び、要望を伝えて頂けると、理想のお部屋が実現できます。