押入れを本棚リフォーム!あなただけの知識空間を手に入れよう
戸建て住宅の間取りの中で、和室が1つはあると思います。そして和室には必ずと言ってもいいほど設置されているのが押入れ。
和室の押入れって、そこそこ収納空間がありながらも、あまり効果的に使っていない方が多いもの。結局は普段使わない寝具や家電をこっそりしまっておくスペースになっているはず。
今のままの押入れではせっかくの空間が有効利用されないまま。こういうお悩みありませんか?
そこで今回は、押入れをリフォームして有効活用する方法(特に本棚)をお話します。
Contents
1: 押入れをもっと活用できるリフォーム方法
和室の押入れを有効活用するためには、次のようなリフォームがあります。
(1)クローゼットにリフォームできる!
そもそも、和室の押入れに入っているものって必要でしょうか?
「いつかは使うかも?」
こういう品々が眠っていないでしょうか?これでは空間がもったいないですね。そこで最も簡単にできるのが「クローゼット」へリフォームすること。
押入れの中を仕切っている「中板」「天袋」を取り外して、ハンガーパイプを設置します。さらに襖を扉に変更すると、背の高いクローゼットへ変身。
丈の長いコートもシワを気にせず保管できます。
高さがあり、ハンガーを掛けやすいクローゼットは家の中にいくつあっても重宝します。
(2)埋め込み収納にリフォームできる!
押入れって奥行きがあります。この特性を利用しない理由はありません。
例えば、襖部分を取り払い、押入れ内側の中板を取り払って内側に壁紙を貼ることで、埋め込み式の収納スペースにできます。
高さもありますから、中板を上の方に2段ほど設置すると、下は収納スペース。上の中板は飾り棚という使い方もできます。
例えば、鉄道模型が趣味の方なら、下にレールを敷いて走らせるスペース。上の中板部分の飾り棚に限定品の模型を展示。こういう楽しみ方もできます。
(3)ミニ設備にリフォームできる!
水まわりの給排水管の位置にもよりますが、比較的近くにあるのなら
- ミニキッチン
- ミニ洗面台
- ミニトイレ
和室をメインに使う方が便利になる設備を整えることもできます。
近くに設備があると便利です。
(4)ベッドにリフォームできる!
押入れリフォームの中で、もっとも簡単にできるのが「ベッド」へのリフォーム。
秘密基地のような雰囲気の二段ベッドにすることもできますし、二段にしておいて下は収納スペース。上の段は自分だけのロフトにすることも。
大人も子供も楽しめる空間にできます。
(5)本棚にリフォームできる!
押入れの広さを有効利用できるリフォーム「本棚」。
押入れの隅々まで活用できますのでおすすめです。
(6)ワークスペースにリフォームできる!
本棚だけではなく机も一緒に設置することで、あなただけのワークスペースにリフォームすることも可能です。
押入れを活用しているため三方が壁に囲まれることになり、かなり集中して仕事ができます。
テレワークでの働き方が増えてきている現在、有効なリフォーム方法のひとつだと言えます。
2: 押入れを活かすポイント
押入れをリフォームする場合、奥行きを最大限有効活用するのがポイントです。
(1)扉選びで間違わない
できるだけ奥行きを有効活用するためには、扉の開け閉めによって使えない領域を少なくする必要があります。
例えば、引き戸にする場合。開け閉めはしやすく、押入れ内の空間を最大限使えますが、壁側へ引き戸を移動して開けられないと半分は使えないことになります。
そこで折れ戸を使うという方法もあります。折れ戸ですと大きく扉を開けられるので見渡しやすくなります。
現在の間取りにも影響しますので、引き戸や折れ戸など、どの扉が空間を最大限活用でき、使い勝手が良いのかを検討しておきましょう。
(2)中板を外すリフォームはプロに相談
押入れの中の中板を外すリフォームですが、DIYで出来そうに思います。しかし、押入れの構造上、難易度が高いこともあります。そこで中板を外すリフォームを検討されている場合は、専門のリフォーム業者へ相談しておきましょう。
3: おすすめなのが本棚リフォーム
押入れリフォームでおすすめなのが本棚です。
(1)押入れの大きさを理解する
押入れの大きさですが、一般的には内寸幅が165cm、奥行きが90cmほどです。
本棚として使うと沢山の書籍を収納できるのですが、困った点もあります。それは奥行きがあるため、奥の方へ収納した本が見つけられないこと。
また、本は集まると重いため、頻繁に出し入れするのは苦痛。いくら本好きでも楽しくありません。
このように押入れを本棚にするときは、奥行きがあることのうれしさと利用したときの不便さを理解しておく必要があります。
(2)可動式本棚という方法
奥に収納した本が見つけられない。簡単に取り出せない。この問題を解決するためには「可動式本棚」の設置を検討してください。
本棚の下にキャスターがついているタイプなら、取っ手をひっぱるだけで収納されている本の背表紙を見ていくことができます。
取っ手やキャスターの動く方法など、縦横両方向で使えるタイプはおすすめです。
可動式本棚なら、押入れの広い空間を最大限有効活用できます。
(3)本棚リフォームの費用相場
一般的な和室の押入れを想定すると、次のような費用相場になります。
- 中板の撤去と解体工事:1万円~2万円
- 壁と床の補強工事:2万円~4万円
- 棚板やパイプなどの設置:3万円前後
- 扉の取り付け:6万円~8万円
これ以外に諸経費として2万円前後、可動式本棚をオーダー制作するのか、既存のものを使うのかで合計金額が変わってきます。
見せる本棚にするなら「扉」が必要なくなりますので、その分の費用は安くなります。
4: 押入れの本棚リフォームは湿気対策を忘れずに
押入れの本棚リフォームでは湿気対策に注意しておきましょう。大切な書籍がカビてしまうこともあります。
(1)結露によるカビ対策
押入れという空間の特性上、風通りがなく空気がこもりやすいです。そこに結露が発生するとカビの原因になります。
風の通りをまずは考えましょう。
(2)換気でカビを一掃
定期的に換気しやすい作りにしておくことが大切です。面倒な方法だとやりません。
扉を取り付けるのなら、ストレスなく簡単に開け閉めできるタイプを選びましょう。また、スムーズに開け閉めできる扉を選んでおくことも大切です。
(3)除湿剤の設置も効果的
除湿剤の設置は効果的です。ただ、除湿剤って設置した後は放ったらかしにされることが多いです。
定期的に交換してください。
5: まとめ
和室の押入れをあまり有効に活用されていないのなら、今回お話しました「本棚」へリフォームされてみてはいかがでしょうか。
お家に散らかっている本が一箇所に並ぶと、家の中もすっきりします。また、「あの本、どこにいった?」と探す手間も省けますので、ストレスなく効率的に暮らしを楽しむことができます。
「使ってないな」と感じられたなら、ぜひ本棚へのリフォームを検討してみてください。