お風呂リフォームの費用相場と注意点をご紹介します!
築15年を経過すると、外壁塗装や屋根塗装の他に「お風呂のリフォーム」を検討される方が増えてきます。
使い勝手や、いくらお掃除しても落ちないヨゴレ、家族構成が変化したため浴槽の大きさが合わなくなるということもあります。
このようにお風呂のリフォームをする理由は明確に出てくるのですが、実際にリフォームを検討し始めると費用が気になるところでしょう。
今回は、リフォームを専門に行っているアップクラフトが、これまでの経験から「お風呂リフォーム」の費用相場と、費用に関わる注意点をまとめてみました。
現在、お風呂リフォームを検討し始めておられる方や、見積もりを取って比較されている方のお役に立てる内容だと思います。最後までご覧ください。
Contents
1: お風呂リフォームの費用相場とは
お風呂リフォームはやりたい。でも、費用相場がわからない。こういう人が多いと聞きます。確かに、お風呂は工事の方法やグレードなどが複数あるため、「○○万円で全部できます!」とは言いづらいリフォームです。
しかし、ある程度の相場というものはあります。
(1)お風呂リフォームの価格帯
お風呂リフォームをされる方のTOP3は、次のようなご予算で実施されることが多いです。
- 1位:50万円~100万円
- 2位:100万円~150万円
- 3位:50万円未満
このような結果から見ると、お風呂リフォームの価格帯としては、50万円~150万円が選ばれる工事ということになります。
実際に工事をする私たちから見ても、これ以上の費用が必要になるのは、高級志向の方がグレードにこだわったときくらいでしょう。
一般的なご家庭で、お風呂に入るゲストが頻繁にやってこないのなら、お風呂のメーカーやグレードにこだわるのではなく、ご自身が無理なく使える予算を決めてから、予算に合わせたリフォーム内容に計画されることをおすすめします。
(2)費用と工事期間の関係
費用が高くなれば、工事期間も長くなります。
例えば次のような費用と期間の関係があります。
例1)ユニットバスの全部交換
費用相場:50万円~150万円
工期:3日~4日前後
例2)従来浴室からユニットバスへ
費用相場:70万円~150万円
工期:1週間~10日前後
例3)浴室の拡張や移動
費用相場:80万円~300万円
工期:3週間~1ヶ月前後
一般的に多い「ユニットバスの交換」であれば、かなりスピーディーに工事が終わります。しかし、ユニットバスを設置する場合でも、浴室の場所移動などが発生すると給排水から工事をする必要も出てきますので、どうしても工事費用が高く、工期が長くなってしまいます。
余程の理由がないようでしたら、浴室の場所移動はされないのが良いでしょう。水まわりの工事が発生すると、費用相場が大きく変わってきます。
(3)費用に関係する「工法」
費用に関係する部分で大きいのが「工法」です。
工法には大きくわけて2つあります。
昔からある、浴室を他の部屋と同じように基礎から作り上げた部屋です。部屋を防水加工し、コンクリートやタイルでお風呂場にする工法です。
浴槽から天井、床や壁などお風呂に必要なパーツを工場で作り、現場で組み立てて設置する工法です。
従来工法よりも同じモデルを大量生産できるため、費用もお安くなっています。また、ユニットバス全体に繋ぎ目がありませんので、室内から水漏れが発生することも少なく、現場に届いたパーツを組み立てるだけなので工期も短くて済むようになっています。
最近ではユニットバスを選ばれるご家庭が増えています。価格面から見ても、工期を考えても、特別なこだわりがないのならユニットバスの方が使いやすく設計されています。
(4)50万円未満のリフォームの例
費用から見た場合のリフォーム例をお話します。50万円未満でリフォームするなら、次のようなことが可能です。
[1]手すりの設置
費用相場:3万円~5万円
工期:1時間前後
[2]浴室のドア交換
費用相場:5万円~15万円
工期:1日
[3]壁・天井・床のリフォーム
費用相場:15万円~60万円
工期:2日前後
[4]浴槽の交換
費用相場:15万円~60万円
工期:1日前後
[5]給湯器の交換
費用相場:10万円~35万円
工期:1日
ここで注目して頂きたいのが、壁・天井・床のリフォーム。結構高いです。ということは、このリフォームを検討するなら、ユニットバス全体の交換をした方が快適さや気持ちよさ、長持ち具合を考えるとお得だったりします。
細かくリフォームをした方が得な部分もありますが、内装など大きなリフォームを検討される場合は、全体だったらいくらなのかも一緒に見積もりして比較しておきましょう。
(5)ユニットバスから最新ユニットバスの例
お家の状態によって変化しますが、概ね次のような費用相場になります。
工事費用:60万円前後
工期:2~3日
これが最も費用負担が少なくリフォームできるケースです。
(6)従来工法からユニットバスの例
従来工法の場合、今あるお風呂を解体してからユニットバスを組み立てて設置することになります。
工事費用:80万円前後
工期:1週間前後
解体工事費用と共に、解体したときに出てきた部材の廃棄費用が必要になります。その後、ユニットバスを設置するために、地面を整えたり給排水の工事が必要になったりすることもあります。
さらに、窓の工事も必要になることが多いため、どうしても費用が高くなり、工期も長くなります。
元々のお風呂に換気扇が設置されていなかった場合なら、排気ダクトの新設も必要になります。
(7)給湯器を入れ換えた場合の例
給湯器を入れ換えるだけで、かなり快適になります。
工事費用:15万円前後
工期:1日
追い炊き機能や温度設定の機能、自動お湯張り機能が付いたものを選びましょう。めちゃくちゃ快適です。
2: 確認しておきたい見積もり内容
見積もり内容を少しでも知っていると、業者から提示された中身がわかります。
ユニットバスから最新ユニットバスの例
- 廊下や室内の養生
- 商品代金
- 工事費用(以下、内訳)
- 既設ユニットバスの解体撤去工事
- 給排水工事
- 電気ダクト工事
- 新設ユニットバス組立工事
- 入り口(枠や壁)修復工事
- 現場管理費
ざっくりでも、これくらいの内訳になります。これよりも内訳が少ない見積書が業者から提示されている場合は、ちょっと用心してください。「見積もりに書いてない工事=追加工事」として、工事が終わってから追加請求されてしまうこともあります。
3: 浴室リフォームの注意点をお話します
浴室リフォームで注意していただきたいことをお話します。
(1)設置スペース
今もユニットバスなら問題にならないですが、従来工法からユニットバスにする場合、新しいユニットバスが設置できるだけのスペースがあるのか確認しておきましょう。
大抵の住宅では問題なく設置可能ですが、築が20年以上過ぎているお家ですと、浴室が意外に小さくユニットバスが組み立てても入らないケースがあります。
(2)傾斜が少ない
ユニットバスを設置したとき、排水管の傾斜がゆるいと傾斜を付ける工事が必要になります。
床の高さを変えることになりますので、浴室の隣に多い洗面所も一緒にリフォームする必要が出てくる可能性が高いです。
(3)追い炊き機能
追い炊き機能の無い給湯器から変える場合、配管を新設する必要が出てきます。
(4)リフォーム前の浴室
工事費用を見て頂いたときにお気づきかと思いますが、リフォーム前の浴室がユニットバスなのか、従来工法なのかで費用に影響していきます。
(5)オプション工事が必要なことも
換気扇の新設。浴室乾燥暖房機の設置。こういう場合にはオプション工事が必要になることも。
見積もり段階で含まれているのかどうか確認しておきましょう。
4: まとめ
お風呂リフォームはグレードやメーカーにこだわらず、予算を決めてから検討いただくのが理想的です。
また、従来工法からユニットバスへリフォームされる場合は、床の高さや給排水管の工事が必要になるのかどうか確認しておいてください。
こういったポイントだけでも抑えておくと、費用の大きな変動や追加工事、追加請求を減らすことができます。