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戸建て住宅の方へ、大規模修繕について悩んでいませんか?

 
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戸建て住宅をお持ちの方で気になるのが、いつかは必ずやってくる「大規模修繕」。

 

どのような箇所を修繕しないといけないのか。どれくらいのタイミングで修繕しないといけないのか。どれくらい費用が必要なのか。

 

悩ましいこと、不安なことが多いと思います。

 

そこで今回は、住宅リフォームを専門に行っているアップクラフトが、これまでの経験から戸建て住宅の大規模修繕についてお話させていただきます。

 

1: 戸建て住宅の修繕の悩み

戸建て住宅の修繕のお悩みから見ていきたいと思います。

 

(1)購入後の補修はどうすれば?

分譲マンションを購入された場合ですと、マンション会などを通じて「修繕費積立金」を毎月払うことで修繕の箇所やタイミングなどは専門業者とマンション会の代表が決めてくれます。

 

しかし、戸建て住宅を購入された場合、こうした決まりやルールはありませんので、住宅を購入された方(またはお住まいの方)が、独自に補修について考え計画していかなければいけません。

 

とはいえ、なかなか難しく悩ましい話だと思います。特に補修をどうすれば良いのか、わからないことが多いはずです。

 

そこで、以下の補修が必要かどうかをチェックすることからはじめてみましょう。

[1]配管清掃

できれば、年一回は配管の状態をチェックしてください。必要であれば詰まりがはじまる前に清掃してください。

 

戸建て住宅の配管は、室内のものと屋外のものがあります。どちらも使っているうちに劣化や詰まりの原因が発生することに違いはありません。

 

特に配管の中でも「排水」関係は毎日使うところです。

[2]給湯器

10年での交換が一般的には目安と言われています。最近の給湯器は性能も耐久性も高いため、簡単に壊れることはありませんが、機械であることには代わりありませんので部品の劣化は防げません。

 

給湯器本体の交換が一番ですが、まずは2~3年ごとに給湯器の部品が劣化していないか、水漏れが発生していないかチェックすることからはじめてみましょう。

[3]インターフォン

修繕の中で忘れられる存在がインターフォン。インターフォンも他の機械と同じように劣化します。屋外側の部分は雨風にさらされていますので思っているよりも劣化が早いケースもあります。

 

こちらも2~3年に一度は劣化具合を確認しておきましょう。また、防犯上の問題からも5年~10年に一度は交換しておくと安心です。

[4]外壁や屋根

劣化しますので塗り替えや葺き替え、交換などの修繕が必要になります。

[5]外構

「購入されたときのまま」、そんなご家庭も多いのではないでしょうか。

 

外構も劣化してきます。毎日使っているので気にならないかもしれませんが、少しずつ劣化して「ひび割れ」が発生したままということもあります。

 

安全に暮らすためにも、修繕する箇所として覚えておいてください。

 

(2)工事のタイミングはいつ頃?

戸建て住宅の修繕工事のタイミングですが、使い方やアイテムのグレード、気候条件などによって変化してきます。

 

ただし、このような変化がある中でも、比較的同じなのが外壁と屋根です。

 

一般的に外壁よりも屋根の方が先に劣化がはじまります。

 

タイミングとしては10年以内にチェック。必要であれば修繕工事。これがおすすめのタイミングです。

 

また、外壁と屋根に関しては他の部分の修繕工事とは違い、10年~15年のサイクルで修繕工事を何度か行わないといけないことです。このタイミングを引き延ばしすぎると、雨漏りの原因を作ってしまうことにもなり、最終的には修繕費が高くついてしまうこともあります。

 

外壁や屋根以外の部分ですが、劣化が進んでいない場合や、不具合が出ていない場合は、2~3年に一度の点検がおすすめです。修繕工事のタイミングは点検した結果を見てみないと判断しづらいところです。

 

(3)工事はどこに依頼すればいいの?

外壁や屋根の塗装だけなら、塗装工事業者へ依頼してください。

 

室内の修繕工事、設備の入れ換えなどはリフォーム専門業者がおすすめです。

 

また、雨漏りの場合は板金工事業者への依頼となります。

 

(4)何からはじめればいいのかわかりません

このような場合、不具合を感じている部分があれば、そこからはじめてください。

 

特に大きな不具合を感じていらっしゃらない場合、外壁や屋根から修繕工事をはじめましょう。というのも住宅にとっては「雨漏り」がもっとも発生してほしくないトラブルなのです。

 

住宅で雨漏りが発生すると、住宅の構造体部分へカビが発生するなど、強度の問題に関わるトラブルを発生させてしまうことがあるからです。

 

2: 戸建て住宅の修繕箇所

戸建て住宅の修繕箇所の代表的な部分を以下に列挙しました。

 

(1)住宅の構造体

建物の骨組み部分(躯体と呼ばれます)は、10年単位くらいで点検とメンテナンスをするのが理想です。

 

また、シロアリ被害を出さないためには、5年~10年周期でシロアリ対策をするのがおすすめです。

 

(2)外壁

外壁の塗装は12年~20年くらい。外壁と張り替えは30年くらい。これくらいが理想と言われています。

 

ただ、外壁に関しては気候条件によって劣化が早まることもあります。1年に一度は外壁を眺めてみて、小さなひび割れが発生していないかどうかチェックしておきましょう。

 

業者へ依頼して外壁の清掃をしてもらうことで、簡単なチェックもできます。

 

(3)屋根

屋根の塗装は10年から、長くて20年くらい。ただ、15年を超えると劣化してきていますので、雨漏りを心配される場合は、屋根の葺き替えかカバー工法を選んでください。

 

屋根からの雨漏りは塗装だけでは修繕できないことも多く、実際には屋根材の下にある防水シートを貼り直す必要が出てくるケースもあります。

 

(4)水まわり

キッチン、トイレ、浴室、洗面所。水を使うところはどうしても劣化が進みます。

 

長くても2~3年に一度は点検、5年に一度は簡単なメンテナンス、10年~15年くらいで修繕工事というのがおすすめです。

 

(5)バルコニーやベランダ

どちらも雨ざらしになっている部分なので、雨漏り対策のための修繕工事を忘れないでください。

 

台風や強い雨の後だけ雨漏りがする。雨染みが出る。という場合、バルコニーやベランダの接合部分から雨水が浸入していることも多いです。

 

(6)雨どい

多くの人が忘れる修繕箇所が「雨どい」です。

 

雨どいが詰まると、雨水が家の外へ流れていかないので、雨漏りの原因になります。

 

2~3年に一度は雨樋の清掃、台風などで歪みが出た場合、雨水が詰まって溢れてくる場合は、修繕工事や交換工事を行うのがおすすめです。

 

 

住宅は修繕することで寿命が長くなります。そして、快適に過ごせるように変わっていきます。

 

3: 大規模修繕についての不安

誰もが不安に感じているのが「費用」の問題だと思います。

 

大規模修繕の修繕費総額は、住宅の大きさや修繕で使う材料や設備のグレードによって大きく変わります。

 

そのため、「○○万円準備しておきましょう」とは言いづらいのがホンネです。

 

そこでこれまでの経験から申し上げますと、築35年くらいの戸建て住宅の場合、平均修繕総額は500万円~600万円くらい。

 

例えば総額600万円とするなら、35年で割り算すると、一年間に約18万円積立しておけば良いことになります。

 

一年間に約18万円ですから、月々15000円。この費用を「修繕費積立」として準備しておくことが、これから先に必要となるであろう修繕費に関する不安を少なくできる方法です。

戸建て住宅を購入された場合、住宅ローンの返済で頭がいっぱいになりがちですが、同時に修繕費に関する積立を少しずつでも始めていただくことで、将来かなり楽になることは間違いありません。

 

4: まとめ

戸建て住宅の大規模修繕は、普段の生活で不便なことがないのなら、大きな部分(外壁や屋根、水まわりなど)は10年周期で点検と修繕工事をするくらいで考えてみてください。

 

それ以外の部分は、使い方で劣化の進み具合がかわりますので、不便に感じられたときに小まめに修繕工事を進めてもらいたいと思います。

 

あれもこれも一度に工事しよう。とすると、負担する費用も多くなりますし、工事期間も長くなります。

 

費用も生活上のストレスも負担を少なくしながら修繕工事をするようにしてください。

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