二世帯でも使える?次世代住宅ポイント制度の要点を解説します
アップクラフトは二世帯住宅へのリフォームをメインにしていますが、今回は新築で二世帯住宅を検討されている方にも、知っておいてもらいたい制度について解説します。
誰もが同じだと思いますが、リフォームや新築を手に入れるとき、できるだけ負担する費用は軽くしておきたいものですね。
そこで知っておきたいのが国や自治体が主体となって行っている制度や補助金、税金優遇。
しかし、知らないままだと利用できないのが制度や補助金や税金優遇。
損得の話ではなく、せっかく準備されているのですから、正しく使えるものは使いましょう。
Contents
1: 次世代住宅ポイントとは
次世代住宅ポイント制度とは、消費税10%増税で導入されたポイント発行制度です。
- 省エネ
- バリアフリー
- 耐震性
このような性能を満たす住宅や家事の負担を軽減する
- 新築住宅の建設
- リフォーム
をされた方に、商品と交換できるポイントが発行されます。
今回、新型コロナウイルス感染症対応として、申請期限が延長されています。
(1)要件とポイントを知っておこう
■新築の方
対象:住宅を新築する人、新築の分譲住宅を購入する人
要件:所有者自ら居住する住宅であること
2019年10月1日以降に引き渡しを受けること
ポイント:最大35万ポイント
住宅の性能によって、もらえるポイントが変わります。
■リフォームの方
対象:住宅をリフォームする所有者等
要件:所有者等が施工者に工事を発注して実施するリフォームであること
2019年10月1日以降に引き渡しを受けること
ポイント:最大60万ポイント
住宅の性能によって、もらえるポイントが変わります。
世帯状況によって、もらえるポイントが変わります。
(2)住宅の要件とは
気をつけておかないといけないのは、工期を守って
- 新築した
- リフォームした
では、ポイントはもらえないということです。
ポイント発行には「一定の要件」が設定されています。
例えば新築住宅の場合ですと
- エコ住宅
- 長持ち住宅
- 耐震住宅
- バリアフリー住宅
このような性能を持っていないといけません。
また、耐震性を備えた住宅への建て替えや、家事の負担を軽減する
- ビルトイン食器洗機
- ビルトイン自動調理対応コンロ
- お掃除しやすいレンジフード
- 浴室乾燥機
- お掃除が楽なトイレ
- 宅配ボックス
このような設備を取り入れた場合、設備の種類に応じてポイントが発行されます。
リフォームの場合だと、リフォームした場所によって変わってきます。
- 内窓や外窓
- ガラス
- ドア
こういった部分に断熱性能を取り入れた場合はポイント発行の対象になります。
しかし、断熱性能の無いドアに取り替えただけでは、ポイント発行の対象になりません。
他にも
- 外壁、屋根、天井、床の断熱リフォーム
- 太陽光利用システム、節水型トイレへのエコ住宅設備設置リフォーム
- 手すり、スロープ、ホームエレベーターなど、バリアフリーリフォーム
このような設備を取り入れることでポイントが発行されます。
(3)ポイントの使い方
発行されたポイントですが、商品と交換可能です。
ただし、ここが注意点です。ポイントを
- 商品券
- 工事費
へ交換して使うことはできません。あくまでも以下の商品との交換が可能ということです。
- 省エネや環境に配慮した商品
- 健康関連の商品
- 子育て関連の商品
- 防災関連の商品
- 家事の負担を軽減する商品
- 地域振興に役立つ商品
直接的に、新築やリフォームの支払いに使うことはできませんが、暮らしを充実させる設備を揃えるのには役立ちます。
2: 二世帯でも次世代住宅ポイントは使えるの?
続いて、あなたが気になるのは「二世帯住宅」にも、次世代住宅ポイント制度が使えるのかということではありませんか?
(1)使える住宅とは
住宅の種類に要件はないようです。そのため二世帯でも問題ありません。
新築住宅でもリフォームでもOK。
必要なのは、先ほどお話した、
- どのような設備を選んで使うのか
- 引き渡しまでのスケジュール
この2つが使える住宅の要件になります。
(2)国土交通省の情報を見てみる
ここで「次世代住宅ポイント」を行っている、国土交通省のページを見ておきましょう。
http://2020.jisedai-points.jp/user/about/
現在、新型コロナの影響で、やむを得ず契約できなかった方も、理由によっては対象になるということです。
こういった情報は、私たちが探さないと知ることができません。また、最新情報は、情報の発信場所(今回であれば国土交通省のHP)を見ることで、少しずつ要件が変化して対応が変わっていることを細かく知ることができます。
とにかく、こういった制度は「誰かが教えてくれる」ことはほとんどありません。あなたが契約した工務店さんやリフォーム業者さんが常に勉強し、情報を収集しておられる「頼れる業者さん」であれば教えてもらえますが、そうでない場合は自分で探すことが必要です。
(3)制度のポイントで知っておくこと
■新築の方で間違えやすいこと
家事負担軽減設備ですが、ポイント制度の事務局に登録された型番のものしか対象になりません。同じ機能でも登録されていない型番の商品はポイント対象外になります。
■リフォームの方で間違えやすいこと
中古住宅を購入するだけでは、ポイントの対象になりません。気をつけましょう。
また、家事負担軽減設備と同じですが、リフォームに使う材料にもポイント発行される型番が決まっています。ここは注意するところです。
(4)申請方法
ポイントの申請方法ですが、ほとんど工事を請け負った業者が代理で行います。
工事完了後に申請を行いますので、業者による「完了報告書」が必要になります。
ですから、新築でもリフォームでも、最初に業者さんへ「次世代住宅ポイントを使いたい」と伝えておくことが大切です。
3: 二世帯住宅で関連する補助金や税金優遇とは
ポイント以外にも、補助金や税金の優遇を利用することもできます。
(1)二世帯でも使える補助金とは
- 地域型住宅グリーン化事業
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業
- 地方自治体独自の住宅補助
こういった補助金を活用することができます。特に「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、二世帯住宅へのリフォームで利用できますので、実家を二世帯にリフォームしたいと考えている方には知っておいてもらいたい補助金です。
(2)二世帯でも対象になる税金優遇とは
- 相続税
- 固定資産税
こういった税金の優遇を二世帯住宅の場合、受けられる可能性が出てきます。
ただし税金に関しては、税の専門家である「税理士さん」でないと確かなアドバイスをすることができません。
二世帯住宅を検討しているときには、住宅に関することと同時に、税理士さんにも相談しておかれることをおすすめします。
4: まとめ
次世代住宅ポイント制度は、二世帯住宅にも要件が満たせれば使えます。
もしあなたの二世帯住宅に、要件に含まれている設備があるのなら制度の利用を検討してみてください。
現金が戻ってくる制度ではありませんが、少しでも負担を軽くするために積極的に利用を考えましょう。