浴室の折戸を交換したい!気になる費用相場や選び方を紹介します
築20年を超えると外壁や屋根の修繕を検討される方がほとんど。しかし、毎日の暮らしで頻繁に使いつつ、劣化しやすい部分である「浴室のドア」に関しては無関心。
もし、あなたが住宅のリフォームを検討されているのなら、キッチンやリビングだけではなく、浴室のドアの交換も考えてみてはいかがでしょうか。
Contents
1: 浴室ドアのリフォームタイミング
暮らしの中で頻繁に開け閉めし、カビや腐食の原因になる「水まわり」である浴室のドア。
劣化したまま放っておくと、床部分がぶよぶよしてきたり、変色して野暮ったくなったりすることもあります。
(1)一般的な耐久年数
浴室のドアの耐久年数ですが、雑に扱わなければ15年~25年は大丈夫と言われています。
しかし、この耐久年数は一般的な話でして、扱い方もさることながら、ドアまわりの掃除状態や、メンテナンスの頻度によっては短くなることも十分に考えられます。
(2)劣化しているかチェックするポイント
浴室のドアが劣化しているかどうかをチェックするためには、次のポイントを観察してみましょう。
[1]パッキン
浴室内部からの水がドアを通して外へ出ないように、パッキンが取り付けられていることがほとんど。
パッキンの材質として選ばれる樹脂やゴムの部分が劣化し「ひび割れ」していないかどうか観察してみてください。
また、ひび割れはしていなくても、ところどころ「めくれ」「はずれ」があるようなら、隙間が出来ていますので水がドアの外へ出てしまう可能性が高くなります。
[2]蝶番
ドアをスムーズに動かすためには蝶番が欠かせません。しかし蝶番はドアが開け閉めされるたびに負荷が掛かっている部分でもありますので、どうしても劣化が早まってしまうことがあります。
また、蝶番部分にガタが出ているようなら、隙間にカビが発生したり、水漏れの原因になっていたりすることもあります。
概ね、この2点をチェックすると良いでしょう。どちらにも共通しているのは、隙間ができたところに「カビ」が発生しやすいということです。隙間にはカビの原因となるホコリや湿気などがたまりやすくなり、掃除がしづらい場所を作ってしまうため、劣化を進めてしまうことにもつながります。
ドアを上から下までグルッと見渡してみてください。細かな部分は懐中電灯で光を照らしてみてください。そうすると、「黒いポツポツ」や「黒いシミ」のようなものがあるかもしれません。もしカビが発生していたなら、できるだけ早いタイミングで交換することをおすすめします。
(3)暮らしの気分を変えたいというのも正解
まだまだ劣化していない。カビの発生もない。こういうお家でも、暮らしの気分を変えるために交換されるのも正解です。
また、家族の健康状態が変化したことで、これまで使っていたドアでは使い勝手が良くないため、より暮らしの質を向上させるという目的で交換されるのも良い選択です。
2: 浴室ドアの交換は業者に依頼した方が良い理由
浴室ドアの交換を調べると、DIYで(自分で)やってしまうという情報も出てきます。
リフォーム業での経験や工務店での経験をお持ちなら、DIYでやってしまうのも良いと思いますが、そういった経験をお持ちでない場合、ご自身で交換工事をされるのはおすすめできません。
(1)DIYでの交換がおすすめできない理由
ご自宅の浴室ドアを交換するとき、ドア枠やドアの大きさを正確に測れないと、きちんと取り付けできません。必要の無い隙間が出来てしまうと、そこから水漏れやカビが発生してしまい、リフォームする意味がなくなります。
また、ご自身で工事を進めてみたものの、設置できないのでリフォーム業者へ依頼した場合、多くの業者は施主様支給での交換を嫌がります。
その理由は、正しく測った部品ではないため、交換工事後の保証ができないからです。
どうしてもDIYでやってみたいという方は、最後までやりきる覚悟でチャレンジしてください。
(2)プロに任せた方が良い理由
ドアや外枠の寸法計測から、ドア下の状態チェック、水漏れ防止対策など、プロでないと気が付かない細かな工事まで行ってもらえます。
浴室のドアは見た感じ「全部同じ」ように見えますが、実際に計測すると全く同じタイプや寸法のものはほとんどありません。
こういった理由からも、浴室ドアの交換はプロに任せていただいた方が良いのです。
(3)工事費や手間を考えるとユニットバスの検討も重要
浴室ドアの耐久年数を思い出してください。もし耐久性が劣化したことでドア交換をするのなら、ほぼ同時に使われはじめた浴室についても、交換タイミングが迫っている可能性が高くなります。
浴室ドアを交換し、2~3年後に浴室リフォームを行う。こういうケースですと工事費用や工事期間をトータルで考えると「損した」ことになるかもしれません。
浴室ドアの交換理由が「劣化」なら、一緒に浴室もユニットバスへリフォームすることを検討してみてください。
3: 浴室の折戸を交換するときに選べる種類
浴室のドアには種類があります。
(1)折れ戸
扉を開けたとき、屏風のようにパタパタと折れてドアが開閉するタイプです。
扉の開閉に必要なスペースが少なくて良いため、浴室のドアとして選ばれることが多く、狭い浴室でも設置できる優れものです。
折れ戸は部分的な工事で交換しやすいという特徴もあり、リフォームでも良く使われます。
折れ戸のデメリットは、中折れ部分に故障が発生しやすいこと。そしてレール部分が汚れやすいことです。
(2)開き戸
一般的なドアと同じタイプです。開き戸には手前に開くものと、浴室内部へ開くものがあります。
ドアがそのまま開くため、スペースが必要になりますので、狭い浴室や脱衣所には向いていません。
また、開き戸が浴室側へ開くタイプですと、万が一浴室内で人が倒れた時ドアを開けることがむずかしくなる可能性が高くなります。
(3)引き戸
ドアを左右にスライドさせるタイプです。
ドアの開閉に必要なスペースが必要ありませんので、狭いスペースでも使いやすくなります。
引き戸は浴室のドアとして大変おすすめですが、リフォーム工事が他の2つよりも複雑になります。
4: 気になる費用相場を知っておこう
費用相場を見る前に、ご理解頂きたいことがあります。
- ドアのタイプ
- ドアの素材
- ドアのグレード
これらによって、費用は変化するということです。
下に、一般的な相場をお伝えします。
折れ戸:3万円~13万円
開き戸:3万円~10万円
引き戸:8万円~16万円
5: 浴室ドアは費用だけで選ばないのが成功のカギ
(1)使いやすさ
実際に浴室を使う家族目線で考えてください。
例えば、介助者が一緒にお風呂へ入るのなら、ドアは広く開いた方が便利です。
(2)掃除のしやすさ
日々のお掃除がしやすいタイプを選びましょう。
カビが発生しづらい素材のものや、水を流すだけでホコリが流れてくれるようなドアだと、かなり手間が少なくなります。
(3)ドアの種類別メリットデメリット
先ほどドアの種類のところでお話しましたように、ドアによってメリットデメリットがあります。
特に気をつけておきたのは、浴室内で人が倒れたとき、ドアを開けて救助できるかどうか。年齢に関係なく、突然のめまいでフラフラと倒れることもあり得ます。
6: まとめ
浴室によく使われている「折れ戸」を変えてみるだけで、暮らしの雰囲気が変わります。
同じ「折れ戸」に交換する場合でも、性能の進化によって使いやすさが向上している商品も登場しています。
今の暮らしと、少し先の暮らしをイメージして、ご自身の生活から負担を少なくしてくれるドアに交換してください。