洗面所の床のリフォームに最適なタイミングと費用相場とは?
洗面所は家の中でもよく使う場所でありながら、水を使う場所でもありますので床が汚れやすく、場合によってははがれて傷んでくることもあります。
床がブヨブヨして気になったり、フロアがめくれてきて躓きそうになったりしているのなら、早めのリフォームをおすすめします。
今回は、洗面所の床にトラブルが起こっている方へ、リフォームのタイミングや費用相場について紹介していきます。
Contents
1: 洗面所の床リフォームを後回しにすると・・・
洗面所は思っている以上に、暮らしの中で頻繁に使う場所になっています。
- 洗面台として
- 洗濯機置き場として
- 浴室の入り口として
どれも水が近くにあるため劣化も早まりますし、カビが発生してしまって黒ずみになっていることもあります。また、
- 朝の身支度
- 脱衣スペース
このように使用されることも多いため、洗面所の床が
- はがれてきている
- きしむ
- ぶよぶよしている
というのは、あまり気持ちよく使える空間になっていないと思われます。
このように洗面所の床の劣化を放置すると、暮らしの質を低下させる原因になります。また、次のような問題が大切な住宅に影響することも十分に考えられます。
- フロアの隙間から水気が入って床下の土台を腐食させる
- 腐食が進むと簡単なリフォームでは対処できなくなる
- 白アリが発生してしまう
暮らしの質だけではなく、住宅へ物理的な影響を与えてしまう原因にもなりかねません。
このようなことを考えると、洗面所の床は激しく傷む前にリフォームを検討していただく方が、最終的には費用も暮らしの質も少しの負担で維持できることになります。
2: 洗面所の床リフォームのタイミングとは
とは言っても、洗面所の床リフォームを行うタイミングって、わかりづらいと思います。
そこでリフォーム業者としてこれまで見てきました経験からお話しますと、おおよそ次のようなタイミングで検討してもらうがおすすめです。
洗面所の床リフォームのタイミング:10年~15年経過しているかどうか
床に使われている素材によってタイミングは変化しますが、長くても20年を経過しているのなら張り替えを検討されてみて十分に良いタイミングです。
洗面所の床は思っている以上に湿気にさらされています。また湿気がこもりやすい場所でもあります。そのため、キッチンやリビングよりも小まめにリフォームを検討されておく必要があります。
もし、あなたのお家の洗面所の床に次のような兆候があれば、10年を経過していなくても早急にリフォームを検討してもらいたいと思います。
- 床がぶよぶよしている
- 床が柔らかくなっている部分がある
- カビが発生して取れない
- いくら掃除しても汚れが落ちない
- フロアや壁がはがれてきている
- 割れ目がある
このような状態を感じておられるのなら、床や床下に問題が出てきています。放っておくと腐食が進んでしまうこともありますのでご注意ください。
3: 床リフォームの施工方法
洗面所の床リフォームには大きく分けて2つの施工方法があります。
(1)新規張り
- 床にカビが発生している
- 床がギシギシときしむ
- 床がぶよぶよと動く
- 傷が激しく凸凹している
こういうケースは、床だけではなく床下の構造や下地にまで問題が発生していることが多いです。そこで下地や構造部分を確認した上で、必要なら修繕や補修を行い、その上にフロアを張っていくことになります。
この方法は、リフォームの範囲が広くなるため、工事費用が高く、工事期間も長くなります。
(2)重ね張り
- 床の色が変色した
- 汚れが取れない
床下に問題がないケースであれば、今の床の上に新しい床材を張ることもできます。
この方法はリフォームが簡単なので、工事費用も抑えやすいですし、工事期間も短くなります。
ただし、これまでの経験から申し上げますと、床下はリフォームのタイミングで専門家にチェックしてもらうのがおすすめです。というのも、このタイミングでないと床下を見る機会がないからです。
床下をチェックして問題なければ新規張りで新しい床材を張ると、重ね張りのように床の高さが上がることもありませんし、重ね張りをした部分に湿気が溜まってしまう原因を作ることもありません。
4: 気になる費用相場は?
洗面所の床リフォームで気になるのが費用。
次のような費用相場があります。
(1)新規張り+下地工事あり
もっとも費用が高くなるケースです。
5万円~15万円が相場です。
(2)新規張り+下地工事なし
4万円~7万円が相場です。
(3)重ね張り
3万円~5万円が相場です。
実際には、洗面所の広さや床に張る素材の種類によって費用は上下します。ただ、これらの相場を見ていただけるとわかりやすいですが、「新規張り+下地工事なし」と「重ね張り」の費用相場はかなり近いのです。
ということは、先ほどもお話しましたが、洗面所の床リフォームでは床下のチェックまで行った上で張り替えするのがコストパフォーマンスも高いと私は考えています。
5: 雰囲気を変えて安心できる床素材の選び方
洗面所の床を張り替えるとき、素材選びの基本ポイントを知っていると迷いづらくなります。
(1)洗面所は素足で快適に過ごしたい
気温が下がる冬や、夜が冷え込む季節にも、洗面所に素足で立っても「ひやっ」としないのがうれしい。
そういう方には「クッションフロア」がおすすめです。足触りも良く冷たくなりにくい素材です。
(2)とにかくお手入れが簡単なのがいい
ポイントは、サッと拭けること。そして継ぎ目がないこと。この2つを満たしてくれるのは「クッションフロア」です。
表面がビニール素材で出てきていますので耐水性も高く、油汚れにも強いのがポイント。フローリングを拭くのと同じ要領で簡単にお掃除できます。
(3)洗面所で洗い物をすることが多い
こういうご家庭ですと、水と汚れに強い「クッションフロア」がおすすめです。キッチンにも使われる素材なので、汚れにも強く掃除しやすいので便利です。
(4)車椅子や歩行器を使うこともある
キャスターの付いている歩行器や車椅子で洗面所を使われる場合、クッションフロアですと動きづらくなります。
そこでおすすめなのが「フローリング」です。クッションフロアのようにコマへの抵抗が大きくないので、スムーズに移動することができます。また、合板を使ったフローリングにすると凹みが軽減できますので、より移動しやすくなります。
(5)おしゃれな空間にしたい
よくある床の柄では満足できない。おうち時間をもっと楽しみたい。
そういう場合は、テラコッタ調のタイルを使う方法もあります。ただ、タイルを使った場合はお掃除が大変かもしれません。
6: まとめ
洗面所の床のリフォームは、10年~15年周期で考えてみてください。また、10年を経過していなくても、床の部分に「きしみ」「ぶよぶよする」「剥がれてきた」という場合は早急に対応を検討してもらいたいと思います。
そのまま放っておくと、床下や下地を痛めることになりやすく、リフォームの範囲が広がってしまうこともあります。
- もうちょっとしてから
- まだ大丈夫
- ここに立たなかったら大丈夫
こういう風な対応をしてしまうものですが、お家にとってあまり良いことではありません。
今回の内容を参考にして、気になる部分があればリフォーム業者へ相談してみてください。早めのリフォームで、費用も工期も小さく短くなります。