内装リフォームの成功ポイントとお金を無駄にしない方法とは
暮らしやすい家にするなら、内装が大切なポイントになります。
- きれいにしたい
- 高機能にしたい
- おしゃれにしたい
- 今の暮らしに合わせたい
希望は人によってそれぞれですが、内装リフォームを成功させるには知っておきたいポイントがあります。
そこで今回は、内装リフォームを成功へ導くポイントと、誰もが気になる「お金」についてお話していきます。
Contents
1: 内装リフォームの成功ポイントとは
内装リフォームを成功させるためには、次からお話するポイントを押さえておくことをおすすめしています。
(1)統一感
内装は壁や床、天井だけでまとまるものではありません。インテリアと合うかどうかも大切ですし、ドアや窓の大きさ・形・景色にも影響を受けるものです。
そこで、ぜひ考えていただきたいのが、リフォームするときの内装のテーマです。
例えば、次のようなテーマがわかりやすいでしょう。
- ホテルライクにしたい
- カフェっぽくしたい
- 北欧風にしたい
- モダンな和風にしたい
テーマを決めることで、内装をどうするかも決まりますし、インテリアが今のまま使えるのかどうかもわかってきます。
もう少し突っ込んだ部分ですと、窓枠の色やサッシの色がテーマに合うかどうかも判断できます。
さらに、テーマを決めることでリフォームを依頼する業者へ、あなたが求めているイメージが伝わりやすくなります。
ここ、意外に大切な部分です。
(2)配色のポイントを知る
内装における配色は、部屋の雰囲気を大きく変えてくれます。
テーマを元にして、3色までに抑えておくと「まとまった」雰囲気になります。4色以上の色を使うと、どうも「散らかった」印象や「落ち着かない」印象になりやすいです。
色数の次は色の決め方です。
まずテーマに合ったベースカラーを決めましょう。ベースカラーは部屋の6割~7割に使う色なので合わせやすい色がおすすめです。
例えば、ベージュやホワイトなら、どのテーマでも外すことがありません。テーマによっては、ブラウンやオリーブなども選べますが、まずはベージュやホワイトから検討されるのがおすすめです。
次にテーマカラーを選びます。こちらの色は部屋の2割~3割に使う色です。
最後はアクセントカラーです。1割未満しか使いませんが、お部屋の雰囲気をキリッとさせてくれる効果があります。
(3)インテリアを工夫
テーマに合ったインテリアを工夫して選びましょう。
素材や形は元より、色にはテーマカラーやアクセントカラーを選ぶと、かなり上手な配色空間が完成します。
(4)リフォーム会社選び
リフォーム会社を選ぶ時、間違えやすいのが内装リフォームをメインにやっていない会社を選んでしまうことです。
リフォームと一口に申し上げても「外壁や屋根のリフォーム」もあれば「外構のリフォーム」もあります。「キッチンリフォーム」もあれば「トイレリフォーム」もありますし、「浴室リフォーム」もあります。
このように、いろいろな部分のリフォームがありますので、あなたが求めている「内装」の場所のリフォームができるのかどうかを確かめておきましょう。
(5)部分リフォームの注意点
壁紙(クロス)が汚れたので張り替えたい。フローリングがめくれてきたので張り替えたい。
こういった部分リフォームは、1つの工事だけで見ると安く感じます。しかし、壁のリフォームが必要になるということは、同じようにフローリングも必要になってきているはず。
そのため、部分リフォームをしても、数年後にはまた別の部分リフォームをすることになる。こういうケースがあります。
この場合、1回の工事費用は安く感じるかもしれませんが、結果的に2回工事をするので合計すると、1回で同時に工事しておく方が安くなる。そういうこともあります。
お部屋の内装状態にもよりますので、「1回で工事した方が必ず安くなる」とは言えませんが、一般的には工事回数を減らした方が費用も安くなります。
(6)クロスの張替えポイント
壁やフローリングを張り替えるときですが、サンプルと実際に張ったときのイメージが違うということが起こりやすいものです。
これは、サンプルは小さいものなので、大きく張ったときとイメージが違うことから起こります。また、サンプルを見た時間帯(日中や夜)でも印象が変わります。
できるだけサンプルは大きな紙に印刷したものを用意してもらいましょう。そして、日中と夜、晴れの日と曇りの日に壁にサンプルをあてて確認しておくと「何か違う」ということが減っていきます。
2: 内装リフォームを行うタイミング
内装リフォームは、次のタイミングで行うのがおすすめです。
「新築から10年経過したころ」
部分別に申し上げますと、次のようになりますので参考にしてください。
- フローリングの補修、壁、天井の張替え → 築5年~10年
- 畳の張替、壁の補修 → 築10年~15年
- フローリングの張替、壁の塗り替え → 築15年~20年
築20年以上経過しているけれど、これまで一度も壁や床や天井の補修・張替を行っていらっしゃらない場合は、一度「お家の健康診断」から始めましょう。
3: 内装リフォームの費用相場
内装リフォームの費用は、使う素材のグレードや工事の内容で変わります。
また、現状がどのようになっているのかによって、補修工事が必要になることもありますので、ここでお話する費用相場はあくまでも目安として見て頂きたいです。
- クロスの張替え:8畳なら6万円~11万円
- フローリングの張替え:8畳なら14万円~20万円
- 畳をフローリングへ張替え:8畳なら20万円~30万円
- 和室から洋室へ:8畳なら30万円~70万円
- 内装の全面張替え:3LDKなら40万円~80万円
正確な費用に関しては、必ず業者に現地を見てもらった上で見積もりをもらってください。
そうしないと、工事を始めてから「補修しないといけないです」などを理由に、追加費用が増えていくこともあります。
4: 知っておきたい費用負担を少なくする方法
少しでも費用負担を少なくするためには、次の3つの方法を検討してみてください。
(1)全面的なリフォームの方がお得
部分リフォームを何度も繰り返すと、都度、工事費用が個別にかかってしまいます。可能なら全面的なリフォームを行った方が、関連する工事が一度で出来るため「工事費用の減額」を行うことも可能になります。
どの部分を一度ですると得なのか。業者の見積もりを見ながらパターンを考えてみてください。
(2)補助金が使えないかチェック
自治体によって、リフォーム工事の内容が条件に合うと「補助金制度」を利用することができます。
同時にバリアフリーリフォームを行うと、こちらも補助金制度の対象になることが多いです。
内装リフォームを検討されるときは、お住まいの自治体ホームページや窓口で、補助金制度があるのかどうか。どういう条件なら対象になるのか。申請方法の流れについて。これらを確認しておきましょう。
こういった補助金制度で注意しておきたいのは、工事契約前または工事開始前に申請しないといけないケースが多いことです。
申請の流れを正しく理解し、失敗しないようにしてください。
地元に根付いたリフォーム業者なら、自治体の補助金制度に関しても詳しいので、相談しながら進めていただけると安心です。
(3)リフォーム業者の得意を知る
さきほども少しお話しましたが、依頼しようとされている業者が「内装リフォーム」を得意としているのかどうかを確認しましょう。
外壁塗装や屋根塗装が専門のリフォーム業者に、内装リフォームを依頼すると「できます!」とおっしゃるはずですが、自社ではできないので外注や下請けに工事を任せきりになることもあります。
その結果、打ち合わせの内容と工事完成後の出来映えに違い出たり、工事中の対応にズレが起こってイライラしたりすることもあります。
5: まとめ
内装リフォームは新築10年後くらいから考えてください。特に家族がよく使うリビングやキッチンは、傷みやすく汚れやすい部分です。
いつまでも新築のような心地よさで暮らすために、適度なタイミングでリフォームし、現在の生活スタイルに合わせていかれると、いつまでも快適な生活を続けることができるでしょう。