リフォームの失敗「イメージと違う」を回避するポイント
リフォームの失敗で多いと言われる「イメージと違う」という結果。
きちんと打ち合わせをしたはずなのに、どうしてこんなことが起こるのでしょうか?そして、ここが肝心なのですが、イメージにぴったり合ったリフォームになる人がいること。
何が違ったことで結果が変わってしまったのか。その理由でもある成功へのポイントをお話していきます。
Contents
1: リフォームの失敗「イメージと違う」が起こるワケ
「イメージと違う」というリフォーム結果ですが、次の4つのポイントが原因になっていることが大半です。
(1)業者への伝え方
お客様から業者へリフォームをしたいことを伝えますが、このときに曖昧な伝え方になっていると「イメージと違う」ことになります。
- だいたいこんな感じで~
- おまかせします
- 一般的な色で~
伝えている人の頭の中ではイメージがありつつ、「わかってくれるだろう」という期待を込めて曖昧な伝え方になっているのですが、聞いている相手とお客様の頭の中のイメージは共有されていないため、食い違ったイメージを思い描いたままになっています。
(2)業者への伝わり方
伝え方の次に原因となるのが、業者への伝わり方です。
業者というのはリフォームの専門家ですから、お客様からすると「自分の話したことを100%わかってくれる」と思われているはずです。
しかし実際はというと、先ほどもお話しましたが「話し手」と「聞き手」は同じイメージを共有していないため、専門家独自の受け取り方をしてしまいがちです。
- たぶん玄関の扉のことなんだろうな~
- たぶんキッチンのことなんだろうな~
- たぶんトイレかな~
大きくは間違っていないのですが、あなたがイメージしていることと、ぴったり一致していることもありません。
(3)業者の理解力
これは完全に業者の問題です。経験が少ない業者や、技術力が低い業者の場合(俗に言う「引き出しが少ない業者」)お客様からの話を正しく理解できていません。
どちらかというと業者独自の解釈で理解しているため、お客様の意向を汲み取れていない可能性の方が高いです。
(4)お互いの確認ポイント
お客様が確認しておきたいポイント。業者が確認しておきたいポイント。
同じだったら良いのですが、少しずつ違っています。
「確認したのにイメージと違う」という場合、お互いがきちんと確認したいと考えているポイントが違っていたことで擦れ違いが起こってしまいます。
2: イメージを適切に伝えるポイント
100%の完成イメージを伝えられるのがベストです。そして、伝えたイメージを正しく理解してくれるのがベストです。
しかし、人間同士のやりとりなので、お互いに工夫しないと伝わりません。
(1)打ち合わせのポイント
- リビングを広くしたい
- 和室を作りたい
- 好きなデザイン
- 好きなインテリアのブランド
お住まいの住宅で「好きな部分」があると思います。ぜひお話ください。
お住まいの住宅で「不満な部分」「使い勝手が悪い部分」「生活スタイルに合わなくなった部分」をお話ください。
リフォームすることで、どんな暮らしに変えたいのかを話してください。
この部分が実は重要です。業者とイメージを一致させておきたい部分だからです。
(2)明確に伝えること
残念ながら、お客様の頭の中のイメージを業者が勝手に知る方法はありません。
できるだけ明確に(具体的に)業者へ伝えることを意識してください。
次に紹介する伝え方を使っていただくと、かなり明確に話が進みます。
(3)複数の伝え方を使う
頭の中のイメージを言葉で伝えるのは大変難しい作業です。
そこで、できるだけ画像や写真を使ってイメージを伝えるようにしてください。
業者の事例を見せてもらってください。
その中から、あなたのイメージに違いものをピックアップ。
ピックアップした事例を元に自分のイメージを追加(コメント)していくことで、業者の頭の中に描かれるイメージを鮮明にすることができます。
InstagramやTwitterなどで紹介されている住宅の画像から、自分のイメージに近いものを保存しておきましょう。
画像というのは、言葉よりも多くの情報を簡単に伝えることができるツールです。ぜひ、活用するようにしてください。
打ち合わせを一度で終わらせると、イメージが違ったままになってしまうことがあります。
できれば複数回(3回以上)打ち合わせをしましょう。その方が、お互いのイメージが浸透し、食い違っている部分も見えてきます。
打ち合わせをするときですが、一旦は予算を無視してください。希望をすべて業者へ伝える方が、業者も全体のイメージをつかみやすくなります。
予算については、最終的なイメージが固まった段階で、
- ぜったいにリフォームする部分
- 後日リフォームする部分
- 今回は見送る部分
というように決めていけば問題ありません。
3: 良い業者選びで回避できる!
良い業者選びをすることで、あなたのイメージを理解してくれるようになります。
(1)打ち合わせの時間
打ち合わせの時間ですが、1回や2回で終わって見積もり。その後に契約して工事スタート。こういう業者さんは危険です。
先ほども出てきましたが、あなたのイメージが伝わる前に工事をする可能性がありますので、「イメージと違う」という失敗になりやすいです。
最低でも3回は打ち合わせしてくれる業者さんがおすすめです。大がかりなリフォーム工事ですと、4回~6回行うこともあります。
(2)打ち合わせ内容の書面化
打ち合わせをした内容を書面化して渡してくれる業者さんが安心です。
あなたが話した内容が、どれだけ業者へ伝わっているのかを知る方法になります。
書面化された内容に、あなたが話した内容が含まれていない場合、確認することができます。これは大きなポイントになります。
(3)説明や対応から感じること
業者さんの説明や対応というのは、いくら口が上手くても声のトーンや表情、カラダの動き(緊張感)などから「誠実」なのか「いいかげん」なのかわかります。
あなたが「これはダメかも」と感じたのなら、その直感を信じましょう。こういう部分に理屈は通用しません。
(4)安すぎる・高すぎる費用
費用に関してですが、相場よりも安すぎる、または高すぎる業者さんは、あなたのイメージを勘違いしている可能性があります。
例えば床材グレードにこだわりたいのに、安い床材ばかりで工事しようとしているとか、必要ではない部分まで高いグレードの床材を使おうとしているとか。
費用が相場よりも大きく違っている場合は、見積もり内容を詳しく確認してください。
(5)気遣いがない
昔は「職人だから仕方ない」と言っていただけました。しかし、令和の今は通用しません。
社会人として通用するマナーを持ち合わせている業者を選びましょう。そうでないと、後からイライラすることが増えます。
(6)センスが合わない
いくら技術力が高く、費用が適切な業者でもあなたのセンスが合わなければNGです。センスは人それぞれです。基準があるものではありません。
感性の問題なのでシンプルに「合う・合わない」で決めて良いです。
(7)リフォーム内容と得意分野
リフォーム業者には得意分野があります。
- 外壁が得意
- 屋根が得意
- 室内工事が得意
- 水回りが得意
- 窓が得意
などなど。あなたがリフォームしようと考えている場所を得意としている業者なのか確認しましょう。
確認方法は、業者の事例を見るとわかります。得意な部分の事例は多めですから。
4: まとめ
リフォームして「イメージと違う」とならないように、今回の内容を参考に
- 伝え方
- 業者選び
まずは、この2点を重視して進めてもらいたいと思います。
具体的に伝えられるようになると、自分のリフォームに合った業者を見つけやすくなります。なぜなら、業者が理解できているのかどうかがわかるからです。