玄関ドアだけ交換するメリットと方法と費用相場を解説します
お家のリフォームというと、キッチンやトイレ、浴室やリビングなど大きな場所からスタートされる方が多いものです。しかし、実のところリフォームを最初に検討してもらいたいのは玄関ドア。
玄関ドアは毎日使う物ですし、住宅の劣化やドアそのものの劣化によって使い勝手が大きく変化してきます。
また、玄関環境を整えることで、生活にも変化が訪れやすいですし、すっきりと気持ちいい玄関になれば、ポジティブで温和な感情も生まれやすくなってきます。
今回は、他の場所のリフォームよりも簡単にできて、生活に変化をもたらせてくれる玄関ドアの交換リフォームについて解説していきます。
Contents
1: 玄関ドアでこんな悩みはありませんか?
住宅を購入されてから玄関ドアを交換リフォームされたことがあるでしょうか?ほとんどのご家庭では「ない」と思います。
でも、次からお話するような悩みは持ち続けているはず。
(1)開け閉めしにくい
住宅を購入した当時はスムーズに開け閉め出来ていた。しかし10年を過ぎた頃から、ちょっとしたコツを使わないとスムーズに開け閉めできなくなってきた。
こういうご家庭もあるはずです。
玄関ドアは住宅の劣化によって影響を受け、スムーズに開閉しなくなることがあります。例えば、ドアの蝶番部分を止めているネジが緩んできている。ラッチの滑りが悪くなって開け閉めしづらい。
経年劣化によって住宅自体に歪みが発生してしまい、玄関ドアの枠も一緒に歪みが発生し、ドアがスムーズに開け閉めできない。こういったケースもあります。
蝶番やラッチ部分だけなら簡単な修繕で回復できますが、歪みが発生している場合は、玄関ドアと玄関ドアを支えている枠を新しくする必要が出てきます。
(2)掃除をしてもキレイにならない
どのような素材の玄関ドアでも、紫外線や雨水、冬の結露などにさらされることで劣化していきます。
そのため、対策されているドアであっても、白く細かな斑点ができてしまったり、いくら拭き掃除をしても、洗浄してもキレイにならなかったりすることもあります。
だからといって、玄関ドアを塗装すると、ドアそのものの質感が失われ、住宅の雰囲気と合わなくなってしまい、安っぽいドアになってしまう。こういう残念なことも起こります。
住宅における玄関は、印象を大きく変えるパーツです。特にゲストが多いご家庭ですと、家族全体や生活スタイルの印象を左右してしまうことでしょう。
さらに、お家で教室をされている方や、お家サロンを運営されている方なら、お客様の印象にも関わりますから、長い目で見ると売上に影響してしまうことも考えられます。
(3)玄関の近くが寒い
冬になると玄関近くが寒くなる。玄関に花を飾っておられるお家ですと、長持ちして良いという判断もできますが、ある程度は玄関も快適に過ごせる温度にしておきたいですね。
こういった悩みは、玄関ドアを交換して性能アップすることで解決できます。ガラスや断熱材の仕様を地域の気温に合わせて交換することでかなり改善されます。
(4)梅雨前くらいから蒸し暑くなる
梅雨前くらいから玄関が蒸し暑くなる。湿気が増える。
こういう悩みもありますね。この場合ですと、玄関ドアの性能で通気性が高いかどうかを検討することで解決できます。
防犯面から考えると玄関ドアを開けっぱなしすることは難しいため、通風機能を持った玄関ドアを考えてみることで改善できます。
梅雨時期になると、玄関がいつまでもジトジトしているのって気持ちの良いことではありませんよね?
だからと言って、玄関に新聞紙を敷いて対策するのも野暮ったい。こういう悩みをお持ちなら、玄関ドアだけ交換リフォームを検討する価値があります。
(5)暗いので使いにくい
玄関に外の光が入りづらいので一日中暗い。お昼間も玄関の照明を付けておかないと見えにくい。
こういう悩み。結構あると思います。特に高齢になってくると、少し暗いだけで見えづらくなるので、かなりのストレスを抱えてしまう原因になります。
10年前は玄関先で読めたものが、今は読みづらいのなら玄関ドア交換リフォームで光を取り入れて解決できます。
2: 玄関ドアだけ交換するメリットとは
玄関ドアだけ交換すると、次のようなメリットを手に入れることができます。
(1)雰囲気が良くなる
見栄えの問題を解決できると、それだけで家全体の雰囲気が良くなります。
玄関まわりの雰囲気が良くなると、外出するときも帰宅したときも気分が明るくなるものです。
(2)寒さが和らぐ
断熱機能を持った玄関ドアに交換すると、寒さ対策だけではなくカビの発生が気になる結露対策も可能になります。
住宅の歪みから発生している「すきま風」などがなくなると、これだけで快適な空間に玄関が生まれ変わります。
(3)さわやかな空気になる
通風機能を高めることで、蒸し暑さや淀んだ空気をリフレッシュできます。
玄関がさわやかですと、お住まいの方の気持ちも変わりますし、ゲストが来られても気持ちよく過ごしてもらうことができます。
(4)防犯性能もアップ
困った話ですが、泥棒の手口が年々巧妙に、そして進歩しています。20年前、30年前の玄関ドアでは、今の泥棒なら簡単に開けてしまうことでしょう。
そこで防犯性能をアップするためにも、今の泥棒の手口に対応している玄関ドアへ交換するのがおすすめです。
(5)使いやすい明るさが手に入る
玄関ドアのデザインを交換することで変えれば、玄関内の明るさが変わります。
今よりも光を多く取り入れることで、玄関が使いやすい空間に変身。日中なら地域のお知らせやガスや電気のお知らせもサッと読むことができます。
(6)開け閉めが楽になる
最近の玄関ドアには「リモコンキー」を装備したものがあります。リモコンをポケットやバッグの中に入れておけば、帰宅してもカギをごそごそ探す必要はありません。リモコンのボタンをピッと押すだけで、カシャッと玄関が解錠されます。
雨の日や、両手に荷物が多い日は、便利さを感じられる機能です。
3: 玄関ドア交換の方法
(1)カバー工法で解決
玄関ドアの交換は「カバー工法」と呼ばれる方法で簡単にできます。
具体的には、現在の玄関ドアを取り外し、玄関ドアの枠だけにします。枠だけになったところへ、新しい枠を被せて設置。最後に新しい玄関ドアを取り付けて終了です。
カバー工法ですと、玄関ドアの枠を壊す必要がない(壁を壊さなくていい)ので、安価で短時間な工事になります。
長くても1日で工事を終わらせることがほとんどです。
(2)玄関ドアだけの交換で変わること
今の玄関ドアとは逆に開くようにできます。生活スタイルに合わせて検討してください。
ドアの開閉方向も変更できます。また、開閉の方法も変更できます。バリアフリー対策と合わせて検討しておきましょう。
玄関ドアの幅を変えることも可能です。例えば両開きの引き戸だった玄関を、1枚のドアにして幅を広くすることもできます。
ランマのない玄関ドアにすると、今よりも背の高いドアに交換できますから、玄関に余裕が生まれます。
4: 玄関ドアだけ交換する場合の費用相場
費用相場についてお話してきます。
(1)費用の内訳
玄関ドアだけの交換には、次の内訳が費用相場に含まれています。
- 古い玄関ドアの撤去&廃棄費用
- 新しいドアの設置工事費用
- 新しいドア本体の費用
新しいドア本体の費用だけで工事を決めてはいけません。総合計で判断するようにしてください。
(2)費用の違い
玄関ドア本体の費用ですが、
- 引き戸
- 開き戸
大きくわけると、この2つで費用相場が変わってきます。
開き戸の方が価格の幅が広いです。
開き戸の場合「アンティーク」のドアを選ぶと、本体費用がグッと高くなります。
(3)費用相場
次のような費用相場になります。
[1]古い玄関ドアの撤去&廃棄費用
2~4万円です。
[2]新しいドアの設置工事費用
おおむね3万円~7万円。
玄関ドアの枠を大きく変更する場合は、10万円以上必要になるケースもあります。
[3]新しいドア本体の費用
引き戸なら18万円~35万円。
開き戸なら15万円~40万円。
開き戸の方が種類が多いので費用相場にも開きが出てきます。
グレードにこだわらない。アンティークを選ばない。特注ドアにしない。
この3つが費用を抑えて交換するポイントです。
5: まとめ
玄関ドアだけ交換リフォームをすると、家全体の雰囲気がガラッと変わります。お住まいのあなたが受ける雰囲気も変わりますし、家の前を通る人の視線も変わります。
外壁塗装や屋根塗装。キッチンやトイレやリビング。浴室や洗面のリフォームも良いですが、見た目の印象を変える玄関ドアリフォームも忘れずに検討してみてください。