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戸建て住宅のメンテナンス時期について解説~安心して暮らす秘訣とは

 
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住宅は一生に一度の買い物です。そのため購入してからも安心して暮らすためには、修繕や改修を行う必要があります。

 

しかし残念なことに、多くの人が住宅を購入した後、メンテナンスのタイミングを逃したまま暮らしていたり、メンテナンスの大切さを忘れてしまったまま暮らしていたりされています。

 

その結果、本当ならもっと長く快適に暮らせたかもしれない家なのに、あちこちから雨漏りなどが発生し、安心して暮らすことが難しくなった。こういうケースもあります。

 

1: 戸建て住宅にはメンテナンスが大切

戸建て住宅を購入された場合、その後のメンテナンスは施主様が考えていくことになります。

 

そのため、快適に暮らせているとメンテナンスの必要性を感じることなく、時間だけが過ぎてしまい気が付くと修繕では対応できないような状態になっていることもあります。

 

(1)住宅メンテナンスの重要性

すてきなお家を手に入れられ、快適な暮らしを送っておられる方にお話しておきたいことがございます。

 

住宅は建てて終わりではありません。長く快適に、高齢になっても安心して暮らすためには、人間のカラダと同じように定期的なメンテナンスが必要になってきます。

 

住宅の場合、24時間365日、一日も休むことなく雨風から私たちの暮らしを守ってくれています。夏でも冬でも強烈な紫外線から守ってくれています。そのため放っておくといくら丈夫に作られている住宅でも劣化は進んでしまいます。

 

築年数5年未満で目に見えるような劣化が進むことはありませんが、5年を経過すると立地条件や天候条件によって劣化が始まってしまう地域もあります。

 

また、戸建て住宅の場合、マンションのように多数の方の所有物ではなく「あなたのもの」ですから、劣化が始まっても他の誰かが教えてくれることはありません。マンションのように大きなメンテナンススケジュールが最初から計画されていることもありませんし、メンテナンス費用の積立を行っている方も多くはありません。

 

そのため、戸建て住宅をお持ちの方はどうしてもメンテナンスを先延ばしにされる傾向があり、先延ばしにすることで自然災害が発生すると、一気に劣化部分が悪化し簡単な修繕では回復できないこともあります。

 

(2)メンテナンスを忘れると困ること

戸建て住宅のメンテナンスを忘れると、こんな困り事が将来出てくる可能性があります。

 

例えば、何らかの事情によって売却を考える場合。メンテナンスを忘れていると住宅の耐用年数が下がるということから売却しにくくなることもあります。

 

売却の話が進んだとしても、耐用年数を上げるために安く売却を迫られることもあれば、メンテナンスしてからでないと売却できないという話になることもあります。

 

もう一つの困ることは、メンテナンスの費用が高くつくケースが多いことです。小まめにメンテナンスを行っていれば、さほど費用も高くならなかったけれど、メンテナンスを忘れていたため住宅の根幹部分(躯体)に修繕が必要になった場合、新築とまでは言いませんがメンテナンスという範囲を越えた費用が必要になることもあります。

 

(3)もっとも困るのは「安心感」

何と言ってもメンテナンスを忘れていると困るのは、住んでいる方の安心感が低くなることでしょう。

 

少し強めの雨が降ったり、台風が近づいてきたりすると壁に雨のシミが出てくる。廊下を歩くと、いち部分だけれど床がヘコむ。扉がきちんと閉まらないのでスキマ風が寒い。

 

ひとつひとつは小さなことですが、暮らしの満足度や安心感を下げる原因になります。

 

さらに、住宅の見た目(外壁や屋根)が劣化していると、お隣と比較してしまい気分も下がりますし、お部屋の内装が劣化すると、いくらお掃除してもキレイになりませんので、明るい気分の日が減ってしまいます。

 

暮らしの安心感や満足度を高めるためにも、メンテナンスは大切なポイントになります。

 

2: こんなサインを見つけてみましょう

あなたのお家を眺めてみたとき、こんなサインが出ていないでしょうか?

 

(1)外壁や屋根

住宅の見た目を決める外壁の劣化は、次の部分を見てください。

 

  • シーリング目地にヒビが入っている
  • サイディングの端が剥がれてきている
  • 外壁を指で優しくさわると白い粉が指に付着する

 

屋根に関しては、屋根まで登って見るのは危険なのでやめてください。住宅から少し離れた場所から屋根を眺めてみましょう。屋根が白くなっていたり、コケが生えていたりした場合は劣化が進んでいます。

 

外壁も屋根も、こうしたサインが出たまま放っておくと雨漏りの原因になります。自分で応急処置をするのではなく専門の業者へ対応してもらいましょう。

 

(2)内装

内装の大半はクロスです。クロスは劣化してくると洗剤を使って拭き掃除しても美しくなりません。また、臭いやヨゴレが強く付着していることもあります。

 

クロスの劣化サインですが、もっともわかりやすいのはクロスの端に剥がれが出てきているかどうかを見ることです。

 

剥がれてきている部分が1箇所や2箇所ではない場合、内装リフォームを検討しはじめましょう。

 

3: 築年数から考えたメンテナンス時期

築年数からメンテナンス時期を見ていきます。

 

(1)築年数10年以内

正しく建築されている住宅ですと、大きなメンテナンスは必要ありません。

こまめな掃除をしていれば耐用年数を伸ばすこともできます。

 

外壁や屋根は専門の業者に清掃をお願いする。内装はご自身で小まめな拭き掃除をする。基本的に大きな修繕は必要ありません。

 

(2)築年数10年~15年

使われている塗料によっては、1度目の外壁や屋根の塗装が必要になります。比較的大きなメンテナンスです。

 

同時に築年数から考えると

 

  • 給排水管
  • 設備機器

 

これらの点検を行いたいタイミングです。問題なければそのまま継続して使用します。

 

内装に関しても、よく使う部屋のクロスは劣化が始まっているでしょう。気になる場合や部屋の模様替えを考えておられるなら、このタイミングでクロスの張り替えをおすすめします。

 

(3)築年数15年~20年

築年数15年までに外壁や屋根の修繕をしなくて済んだ住宅も、いよいよ今回は外壁や屋根の塗装を行うタイミングです。

 

しっかりとしたメンテナンスで防水性能もアップさせておきましょう。

 

また、給排水管や設備機器、空調機器の劣化が進んでいることもあります。点検は必ずおこなっておきたいタイミングです。

 

特に、キッチンやトイレ、洗面台などの設備、エアコンや電子レンジ、給湯器などの設備は、最新モデルの方が電気代やガス代を節約できるものが登場していることが多いです。

 

古くて使い勝手が悪く感じるなら、このタイミングで入れ替えを行いましょう。

 

(4)築年数20年以上

これまでメンテナンスをされていた場合は、傷んだところだけを修繕すればOKです。

 

対して、これまでメンテナンスをしてこなかった場合は、かなりあちこちに傷みが出てきている時期です。外壁や屋根のメンテナンスは必須です。給排水や設備機器も交換時期です。床下や躯体に劣化が出ていなければラッキーだと考えましょう。

 

4: まとめ

戸建て住宅のメンテナンス時期は「自分で決められる」ため、目立った劣化やトラブルがないと、ついつい先延ばしにしてしまうことです。

 

しかし、小まめなタイミングでメンテナンスを行うことで、住宅の寿命を長くできますし安心して暮らすことが可能になります。

 

何かトラブルが起こってから慌ててメンテナンスを検討するのではなく、メンテナンスを計画しておきましょう。計画しておくことでメンテナンス費用の準備も余裕を持ってできるようになります。

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