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一戸建て住宅の修繕費は?定年間近で不安をお持ちの方はご覧ください

 
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現役時代に一戸建て住宅を購入。定年間近にローンの支払いが完済。ようやくホッとしたタイミングでやってくるのが定年後の修繕です。

 

こうなることは住宅購入時にわかっていたはずなのに、定年になってから修繕が必要になってくると、費用をどうするのか困ってしまう。そんなケースも少なくありません。

 

今回は、困ったことにならないためには、定年間近だからこそ対策できる方法をお話していきます。

 

1: 一戸建て住宅の修繕費はどれくらい?

一戸建て住宅の修繕費は、いったいどれくらい必要なのか。気になる部分だと思います。

 

しかし、一戸建て住宅というものは性質上、全く同じ広さ、間取り、設備グレードではありません。そのため「○○万円で修繕完了できます」と言えないのが事実です。

 

そうは言っても、おおよその費用感は知っておきたいはずですね。そこで、これまでの経験から申し上げますと、一般的な一戸建て住宅の場合、30年間で500万円程度が必要と考えてください。

 

ということは、ローンが完済してから後20年くらいは住み続けられると思いますので、40年~50年を経過する前提で修繕費の相場を考えると合計して800万円程度は必要になってくる見積もりになります。

 

ただし一括で500万円、800万円を払うわけではありませんから、計画的に考えておけば急な出費になることはありません。

 

2: 箇所別に見た修繕費用相場

では、箇所別の修繕費用相場を見ていきたいと思います。

 

箇所別の相場がわかっていれば、ご自宅で修繕が必要な部分だけを合計し、計画すれば良いことになりますから想定できる費用が具体的になり安心できる材料が増えていきます。

 

(1)屋根

住宅の中でもっとも劣化が進みやすいのが屋根です。屋根は新築時から今日まで、雨風はもとより、太陽の紫外線やホコリ・チリなどに当たり続けています。そのため、どうしても劣化が進みやすく、劣化を放置しておくと雨漏りする原因になってしまいます。

 

では、屋根の相場を見てみましょう。

 

屋根の場合、概ね15年~20年で修繕をするのが理想です。費用は修繕の方法によって変わりますが、30万円~150万円程度が相場と言われています。

 

塗装するだけで修繕がおわれば比較的安く済みます。しかし、屋根の防水シートなどが劣化している場合ですと、屋根の葺き替えやカバー工法という少し大がかりな修繕になりますので費用が高くなります。

 

(2)外壁

外壁は屋根の次に劣化が進みやすい箇所です。

 

修繕タイミングも10年~15年が理想です。費用は修繕方法によって上下しますが、50万円~200万円が相場になっています。

 

外壁の修繕において費用が上下する主な原因は、修繕する面積と塗料のグレードです。ご自身のこだわりによって費用が変わります。

 

(3)バルコニー

忘れやすい修繕箇所「バルコニー」。バルコニー(またはベランダ)も、実は屋根や外壁と同じように劣化が進みやすい箇所です。当然ですね。一年中屋外にあるものですから。

 

できれば外壁や屋根と同じタイミングで修繕しておきたい箇所です。修繕費用は30万円~70万円程度です。

 

屋根や外壁と同時に修繕するのがおすすめです。

 

(4)水回り

キッチン、浴室、トイレ、洗面。そして、給排水設備。使えているけれど、実際は劣化が進んでいる箇所です。

 

水回りに関してですが、15年~20年で修繕を行うのが理想的なタイミングです。

 

費用相場ですが、次のようになっています。

 

  • キッチン:100万円~150万円
  • 浴室:100万円~200万円
  • トイレ:30万円~50万円
  • 洗面:50万円~120万円
  • 給排水設備:30万円~50万円

 

水回りの修繕費用は素材や設備のグレード・メーカーによって変化します。

 

(5)ガス設備

オール電化ではないお家の場合、ガス設備に関する修繕も忘れてはいけません。

 

ガス管は20年前後で交換。給湯器は10年前後で交換。これが目安です。

 

費用は共に10万円~20万円程度です。

 

修繕の中では比較的負担の少ない箇所です。

 

(6)屋内

屋内の修繕で多いのが次の2つ。

 

  • 内装(クロス)

 

どちらも修繕タイミングは決まっていませんが、概ね10年前後で修繕されると、いつまでも綺麗なお部屋を維持できます。

 

費用に関しては次のような相場になります。

 

  • クロスの貼り替え:6畳で8万円~10万円
  • 床の張り替え:10㎡で5万円~20万円

 

室内のバランスもありますので、同時にやってしまうのがおすすめです。

 

(7)基礎

できれば修繕したくないのが、住宅の基礎部分です。

 

ただし、傷んでいると大変なので10年ごとには定期点検してもらいたい箇所です。

 

万が一、基礎部分に修繕が必要な場合ですが、簡単な修繕なら20万円~30万円程度。少し大がかりな修繕になると200万円~300万円程度必要になってしまいます。

 

住宅の基礎部分に修繕が必要になる原因で多いのは、雨漏りなど水のトラブルです。ということは、

 

  • 屋根
  • 外壁
  • バルコニー
  • 給排水設備

 

このあたりがきちんと修繕できていれば、かなり安心だということになります。

 

 

住宅は、どうしても劣化します。特に先ほどもお話しましたが

 

  • 屋根
  • 外壁
  • バルコニー

 

この3箇所は、住宅が完成したときから風雨にさらされていますから、どんなに高機能な屋根材や外壁素材であっても、新築時と同じ性能を維持することはできません。

 

また、忘れられやすいのですが、雨樋のトラブルによって雨漏りがはじまり、知らない間に床下で水が溜まって基礎部分の修繕が必要になるというケースもあります。

 

一戸建て住宅の修繕に関しては、これまで修繕をされていなければ、まずは

 

  • 屋根(雨樋を含む)
  • 外壁
  • バルコニー(ベランダ)

 

この3箇所から手を付けていただくことを強くおすすめします。できるだけ住宅を長持ちさせるためには「雨漏り」しないための修繕を最優先するべきなのです。

 

3: 今からできる修繕費対策

大きく見ると3つの対策があります。

 

(1)点検をしっかり

傷んでいるところは、小さなときに修繕するのが一番。そのためには、定期的な点検が必要です。

 

お部屋の中にいても傷みがわかるくらいになっていると、かなりダメージが大きいので困ったことになります。

 

(2)こまめなメンテナンス

点検してちょっとでも「これは危ないかも」と感じたところは、小まめにメンテナンスしておきましょう。

 

小さなことですと、ご自身で対処できることもあります。また、業者に依頼されたとしても、小さな修繕ですと驚くような費用負担になりません。

 

(3)相談できるリフォーム業者

ご近所に点検や小さな修繕を含めて相談できるリフォーム業者を探しておきましょう。

 

選び方としては、地元密着型の業者がおすすめです。費用面で不安な場合は、自治体の窓口へ問い合わせると、自治体から業者を紹介してもらえます。

 

選んではいけないのは、次のような業者です。

 

  • 飛び込み営業してきた
  • 屋根が壊れているので屋根に上らせてほしい
  • 今日契約してもらうと足場代が無料になる

 

最近のリフォーム業者の大半は、飛び込み営業をすることはありません。チラシやホームページでお客様に知ってもらい、ご連絡を頂く流れになっています。

 

4: まとめ

一戸建ての修繕費は、まとめて考えるとびっくりする費用になります。しかし、小まめに点検を行い、小さな劣化のときに修繕しておけば、まとまった出費になることを防げます。

定年間近で不安をお持ちの方は、まず定年前に点検をしてもらってください。そうすると、今すぐ修繕しないといけない箇所、5年後でよい箇所、10年後を見据える箇所がわかってきます。

 

そうすると費用配分を落ち着いて考えることができますから、不安の原因を払拭することができます。

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